テレビなどで紹介され、人気すぎて品薄状態が続いているお店もあるという”もち麦”をご存知ですか? 大麦の一種でそのままごはんと一緒に炊いたり、料理にも使える食材なのですが、ダイエット効果がスゴいと話題です。
その栄養価を調べるとよくある”単品ダイエット”とは一線を画する納得の内容でした。今回は、そんなもち麦の良さと活用レシピを3つご紹介していきたいと思います。
もち麦が肥満防止に一役買う
もち麦の良さはβグルカンという水溶性食物繊維を豊富に含んでいることです。同じ食物繊維でも水溶性と不溶性では働きが異なっており、水溶性食物繊維は食後の血糖値の上昇を抑えて肥満を防止してくれる効果があります。さらに、腸の中で善玉菌のエサとなり、腸内環境を整えることにもつながります。
広く食べられている白米に含まれる水溶性食物繊維は残念ながらゼロ、玄米に含まれる食物繊維もほとんどが不溶性なので、もち麦を加えることによりごはんを食べるだけで水溶性食物繊維も一緒にとることができます。
もち麦を選ぶ時は茶色いものを選ぶべし
大麦には、お米と同じようにうるち種ともち種があります。そのもち種にあたるのがもち麦。ちなみに夏にとろろごはんでよく食べる押し麦は、うるち種のほうです。押し麦は炊く時に水分を吸い込みやすいように押してつぶしていますが、もち麦は水分を取り込みやすいのでそのままの形で使うことができます。
もち麦には色の白いものと茶色っぽいものがありますが、これはいわゆる白米と玄米の関係と同じで精米歩合の違いなので、より栄養素をとることを考えたらもちろん茶色っぽいものがおすすめです。

僕が愛用しているもち麦

取り出すとこんな感じ
一番シンプル ごはんに入れて炊くだけ
そんなもち麦の炊き方ですが、雑穀と同じようにお米に加えて一緒に炊くだけといたって簡単です。入れる量はお好みですが、今回は製品に表示されている目安量の一合あたり小さじ一杯を入れて三合分炊いてみました。

お米にもち麦を加えたところ

炊きあがり

食べてみると、もち麦のプチプチとした食感が感じられます。ほのかに麦の香りがしますが、今回入れた量だとそれほど気にはならない感じです。
この時はおかずにももち麦を使ったものを食べたのですが、翌朝トイレで早速効果を実感しました。水溶性食物繊維をしっかりとるとこれほど違うものかと感動しましたので、ぜひお試しください。
ゆでもち麦を使ったレシピをご紹介
もち麦はごはんに入れて炊くだけでなく、ゆでて料理に使うこともできます。そんなもち麦活用レシピをご紹介します。
★ゆでもち麦の作り方
鍋に湯を沸かし、もち麦を入れて時々混ぜながら15〜20分ほどゆでる。もち麦に火が通ったら、ザルに上げて冷ます。一度ゆでたもち麦は、冷蔵または冷凍保存が可能です。
[1] がんもどきハンバーグ
【材料(2人分)】
木綿豆腐 1/2丁
高野豆腐 1/2枚
山芋 2センチ
ゆでもち麦 15g
乾燥ひじき 小さじ1/2
海老 一尾
にんじん 2センチ
塩麹 小さじ1(なければ塩 ひとつまみ)
青ねぎ お好みで
(タレ)
水 100cc
醤油 大さじ1
みりん 大さじ1
【作り方】
1. 豆腐はキッチンペーパーに包み、上から重石をして20〜30分水抜きする。海老は殻と背わたを除いて小さく切る。乾燥ひじきは水で戻しておく。にんじんはみじん切りにする。山芋と高野豆腐はすりおろす。
2. ボウルにすべての材料を混ぜて種と作る。形を整えてフライパンに油をひいて両面焼く。
3. タレの材料を鍋に入れて加熱し、沸いたら水に溶いた片栗粉を回し入れてとろみをつける。お皿にハンバーグを盛り、上からねぎとタレをかけたら出来上がり。
一言メモ
がんもどきの種を揚げずに焼いてハンバーグ風にした一品です。ふわふわのハンバーグがタレとよく絡んで美味しく、一品で野菜、海藻、大豆などさまざまな食べものをとることができます。
[2] 発酵食品ともち麦 塩麹×甘酒のサッと和え
【材料(2人分)】
にんじん 1/3本
しめじ 1/2パック
ほうれん草 1/2把
ゆでもち麦 50g
塩麹 小さじ1
甘酒 大さじ1
【作り方】
1. にんじんは短冊切りに、しめじは石づきを落としてほぐしておく。鍋に湯を沸かし、具材を茹でて火を通す。ほうれん草を食べやすい長さに切る。
2. ボウルに塩麹と甘酒を入れ、茹でた具材の水気をよく切って和えたら出来上がり。
一言メモ
もち麦に含まれる、善玉菌のエサとなる水溶性食物繊維と発酵食品である塩麹と甘酒を合わせた腸が大喜びの一品です。和える時に水分が多いと水っぽくなるので、両手でギュギュとよく水気を切ってから合わせてください。
[3] 朝はこれで決まり もち麦入りスムージー
【材料(2人分)】
バナナ 1本
りんご 1/2こ
レモン 1/2こ
ゆでもち麦 大さじ2
豆乳ヨーグルト 大さじ2
甘酒 大さじ1
【作り方】
1. 果物を適当な大きさに切り(レモンとりんごは皮つきでも良いし、残留農薬が気になる場合はむいても良い)、他の材料と一緒にミキサーにかけたら出来上がり。
一言メモ
もち麦の水溶性食物繊維に加えて発酵食品の豆乳ヨーグルトと甘酒、さらにオリゴ糖が豊富なバナナを入れてお腹の調子を整える朝の一杯として最適です。
いかがでしたか?
ぜひ生活にもち麦をとり入れて快腸な毎日を過ごしくださいね。