野菜や果物には消化や代謝を行うために必要な酵素を含んでいるものが沢山あります。
酵素は1つの酵素で1つの働きしかできません。体の代謝機能を高めるためには働かせるためには豊富な種類の酵素が必要になるわけです。食事に酵素を取り入れ、体をそのものの機能を高めればダイエットも辛くありませんよ。
野菜は生で食べると効果的!
野菜や果物に含まれている酵素は48度を超えると失活していきます。酵素を効率的に摂るには生で食べるのがおすすめです。
しかし生野菜ばかり食べてはNGです。生で食べることができる野菜はトマトに胡瓜、レタスと夏に採れる野菜が多いのです。夏野菜はカリウムが多く含まれているため、体を冷やす作用があります。
体、特に内臓は冷えることで消化力や吸収力が落ちてしまいがち……酵素を摂るために「生」ばかりで食べていては体を冷やし、ダイエットの効率は悪くなります。冷たいサラダを食べる時は体を温めるお料理、お味噌汁や野菜スープなどと一緒に取ると体を冷やさずに食べられます。
大根やりんごは、すりおろすことで、酵素が増えます。すりおろしたものを積極的に食べればダイエットにも効果が上がるのでは? と思いがちですが、こちらもNG。
私たちの体は咀嚼をすることで胃腸の働くスイッチが「ON」になります。消化や吸収を効率的に行うと代謝UPにもつながります。すりおろした物を食べる際は咀嚼が少なくなるため、消化や吸収の力が弱まります。せっかく摂った酵素も吸収されなければ意味がありません。すりおろしたものを組み合わせる時は、咀嚼できる穀類や大きめに切った野菜などを組み合わせることで咀嚼が増え、吸収率もUPします。
では沢山の野菜やフルーツを使い低速のジューサーなどでスムージーや野菜ジュースで飲むのはどうでしょう。もうおわかりですよね。スムージーや野菜ジュースは咀嚼がないため、咀嚼して野菜を食べるよりは吸収率は落ちてしまい、ダイエットにおいて効果的とはいえません。
食べ物だけ見るのではなく、食べ方にも意識してみることで今までのダイエットを更に効率的に行えます。
偏らないで食べることが成功の秘訣!
体重を落としたいからと言って、お野菜ばかりを食べていてはどうでしょう。実はお野菜だけではやせられないのです。炭水化物やたんぱく質、脂質も体の機能を高める上ではどれも大切な栄養素です。
厚生労働省が発表している、カロリーのバランスの内訳の表を見ますと、
炭水化物60%、たんぱく質15%、脂質25% ※1
このバランスは日本人の健康維持、増進のためのものです。
炭水化物、脂質、たんぱく質を適正量摂ることで、野菜の持っている酵素やビタミン、ミネラルが働きやすい環境になり、本来野菜の持っているパワーを十分に発揮できます。
たくさんの種類の野菜や食材を摂る必要はありません。野菜の持っている酵素などの栄養素は鮮度が落ちれば栄養価も落ちてしまいます。新鮮な野菜を常に食卓に取り入れるように心がけましょう。
※1 日本人の食事摂取基準2015より
酵素たっぷりの大根レシピ
酵素のたっぷり入った大根を使った簡単、ヘルシーなレシピをご紹介します。
◆茄子の揚げ風浸し
大根は消化酵素がたっぷり! 胃腸の働きを促進します。
大根おろしはすりおろしてからどんどん栄養素が減っていくので、早めに食べましょう。
【材料(2人分)】
茄子 2本
大根 3cm幅輪切り(100g)
オリーブオイル 大さじ2
だし汁 大さじ3
醤油 小さじ1
万能葱 適量
【作り方】
1. 茄子を縦1/2に切り、皮の方に斜めに切り込みを入れ、逆方向から垂直に切り込みを入れる(鹿の子切り)。
2. 熱したフライパンにオリーブオイルを大さじ1加え茄子の皮目を中火で3~4分焼く。
3. 茄子を裏返したら残りのオリーブオイルも加え、やや弱火で5分焼く。
4. だし汁と醤油を合わせ茄子と絡めて盛り付ける。
5. 大根を粗めにおろしたら軽く絞り、茄子の上にのせる。
◆オクラとトマトのみぞれ和え
オクラには整腸作用のあるムチンなどがたっぷり! 内臓機能の回復を早めればダイエット効果も上がります。
【材料(2人分)】
おくら 4本
トマト 中1/2個
大根 70g(大根輪切り2cm)
ポン酢醤油 大さじ1
【作り方】
1. おくらは輪切りにして熱湯に加えたら10秒でざるにあげる。
2. トマトは1cmのサイコロに切る。
3. 大根は粗めにおろしておく。
4. おくらとトマトとおろした大根を汁も含めて加え和える。
いかがでしたか? 野菜を上手に取り入れ体の機能を高め、ダイエット成功させましょう!