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酵素を多く含む食べ物とは?効果的に取り入れる方法と食事メニュー

執筆者 中山直紀 | 更新日:2023.10.10

酵素を上手に取ることで、健康や美容に効果的だと聞いたことがあるかもしれません。
しかし、酵素とはそもそもどんな働きをして、何に含まれているのでしょう?

もしかしたら、よくわからないという方もいるのではないでしょうか。
そこで、酵素が多く含まれているものや、効率の良い食べ方をご紹介します。
また、酵素の働きや効果を上げる方法も合わせてご説明します。

さらに、酵素をうまく取り入れられる簡単でおいしいレシピもご紹介しましょう。

酵素の種類と働き

酵素とは、私たちの健康を保つ上で欠かすことのできない必須タンパク質のことです。
その中でも、消化や吸収、代謝など体内で起こるあらゆる反応を行っています。
なんと、体内に存在する酵素は約5000種類。

しかし、酵素は生きている間は常に消耗していきます。
そのため、食事で上手に酵素を補充する必要があるのです。
また、酵素が不足すると健康のバランスが保てなくなるので注意してください。

酵素は、体内酵素と体外酵素に大別されます。
さらに、体内酵素は消化酵素と代謝酵素に分かれていきます。
また、体外酵素は食物酵素といい、食べ物から取り込まなければなりません。

それぞれの酵素の働きについて説明しましょう。

酵素の種類

酵素には、消化酵素と代謝酵素、そして食物酵素があります。
そこで、それぞれの酵素の働きを確認しておきましょう。

消化酵素

食べ物を吸収できる形にする酵素が消化酵素です。
でんぷんを分解する「アミラーゼ」や脂肪分解酵素の「リパーゼ」などが代表的です。
消化酵素が不足すると、食欲が落ちたり消化不良が起きやすくなります。

代謝酵素

代謝酵素は、古い細胞を新しい細胞に入れ替える仕事をしています。
デトックスや基礎代謝・新陳代謝・免疫力・自然治癒力など多方面に関係しています。
そのため、代謝酵素が十分に行き渡るとよく汗をかくようになったり、体重が落ちやすくなります。

食物酵素

食物酵素は、食べ物に含まれている酵素のことです。
そして、食物酵素は、食材によって含まれている成分が違います。
できるだけバランスの取れた食事を心がけることで、酵素を上手に取り入れることができます。

酵素は食べ物から摂取できる!多く含む食べ物とは

酵素を効率よく摂取するには、酵素が多く含まれる食べ物を取ることが大切です。
そこで、酵素が多く含まれている食べ物をまとめました。
食べるときに気をつけることもあるので参考にしてください。

食品名気をつけること
発酵食品納豆
味噌
漬物
キムチ
ぬか漬け
・たくさん食べすぎない
・少量をコツコツと
野菜大根
キャベツ
山芋
カブ
玉ねぎ
とうもろこし
・できるだけ生食が好ましい
・火を入れるなら低温調理が良い
果物パイナップル
キウイフルーツ
パパイヤ
なし
グレープフルーツ
いちご
バナナ
・生食やジュースにする
・食べすぎると糖分過多なる
マグロ
カツオ
さば
イワシ
・鮮度の良いものを選ぶ
・理想は生食

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酵素を食べるときの注意点

酵素は、食事から補います。
そのため、食生活の改善効果は、大きいといえるでしょう。

食事習慣の中ですぐにできることは、次のようなことがあります。

葉や皮を一緒に食べる

酵素は、皮に含まれていることが多いです。
酵素を含む野菜を取る時は、できるだけ葉や皮を一緒に食べるようにしましょう。

また、大根やカブなど葉も食べられる野菜は、一緒に食べると良いです。
ただし、葉や皮には農薬が付着している可能性があるので注意して下さい。

もし一緒に食べる時には、しっかりと洗うか、無農薬の野菜を選ぶようにしましょう。

生で食べることが理想

酵素を含む食べ物を取る時には、できるだけ加熱をしないようにしましょう。
酵素は、48℃を超えたあたりから活動が弱まり始めます。
そして、70℃を超えると完全に活動しなくなってしまいます。

そのため、加熱をしてしまうと酵素の力を失ってしまうかもしれません。
可能であるなら、生で食べることが理想的です。

発酵食品をこまめにとる

発酵食品をこまめに食べることは、酵素を補充するだけでなく、浪費対策にもなります。
実は、発酵食品を食べることによって、腸内環境が整うようになります。

そして、腸内環境が整うことで、排泄やデトックスがうまくいくようになるでしょう。
また、栄養の吸収も良くなるので疲労回復や免疫力が上がることが期待できます。

結果的に酵素の消耗も少なくなり、アンチエイジングや自然治癒に酵素が使われるようになります。

発酵食品を積極的に取ることは、酵素の浪費をおさえることにつながるでしょう。

よく噛んで食べ、暴飲暴食をしない

よく噛んで食べることで消化がしやすくなります。
そして、食べる量を腹八分目に留めることで消化器官にも余裕が出るようになるでしょう。

消化酵素の使用量が減ればその分、代謝へ回る酵素が多くなります。
さらに、代謝がうまくいくことで自然治癒力や免疫力が上がることにつながります。

また、長く続けることでアンチエイジング効果も期待できますよ。

添加物食品を減らす

添加物の排出にも酵素が使われています。
現代の私たちの食生活から添加物をなくすことはもはや不可能かもしれません。
それほど多くの食べ物に添加物が使われています。

体に入ってきた添加物は、異物としてデトックスの対象になってしまいます。
せっかく酵素の量を増やしてもデトックスで消耗しては、もったいないですよね。
そこで、添加物の多い食品を減らすだけでも、かなり酵素を節約することができます。

効果的に酵素を活かすための生活習慣

酵素の消耗を減らすためにできることは生活習慣の中にもあります。
日頃の生活を見直して、さらに酵素の無駄遣いを減らしましょう。

ストレスや疲労を溜めない

ストレスは、酵素の働きを阻害するとされています。
しかし、ストレスが全くない状態を作ることは難しいかもしれません。
そこで、ストレスを早い時期に発散したり、上手に付き合う方法を見つけましょう。

適度な運動をする

適度な運動は、血液やリンパの流れもよくなり循環がよくなります。
ただし、息があがるような激しい運動や筋トレはかえって酵素を消耗してしまいます。
ウォーキングなどの、軽めの運動がおすすめです。

体を冷やさない

酵素が、活発に働く温度は37℃付近といわれています。
また、1℃下がると酵素の働きが50%も下がってしまうそうです。
そのため、酵素をしっかり働かせるためにもできるだけ体を温めるようにしましょう。

酵素が取れる簡単レシピ

酵素を意識したレシピをご紹介します。
酵素は、生食で食べた方が良いので簡単にできるものも多いです。
おしゃれで、効果も期待できそうな酵素レシピです。

なしと生ハムの酵素サラダ

酵素や食物繊維やビタミンも豊富な「梨」を使ったサラダです。
発酵食品でもある「生ハム」を合わせることで腸内環境も整います。
薬膳では、梨は体の熱をとってくれます。生ハムは体の熱の調整に良いです。
簡単ですが、おしゃれで美味しい一皿になるでしょう。

材料

生ハム
オリーブオイル
黒胡椒

作り方

  1. 梨の皮をむいて好みの大きさに切る
  2. なしの上に生ハムをちぎって乗せる
  3. オリーブオイル・黒胡椒をかけて完成

大根と玉ねぎの万能ソース

材料をミキサーで回すだけの簡単酵素ソースです。
発酵食品の醤油や酢と、玉ねぎや大根など酵素たっぷりのソースです。
簡単ですが、どんな食べ物にも合うのでいつでも使うことが出来るでしょう。
使いやすさは、酵素をまめに取る機会を増やしてくれます。

材料

生ハム
100cc
砂糖
50g
醤油
50cc
大根
100g
玉ねぎ
6分の1個
ニンニク
2分の1片
カツオのたたき
適量

作り方

  1. カツオ以外の材料をミキサーで混ぜる
  2. カツオのたたきをカットして皿に並べる
  3. 1で出来たソースをかけて完成

大根、玉ねぎ、ニンニクはおろしてボウルで混ぜてもOKです。
お刺身以外にも肉料理や魚のソテーなどに合わせても酵素を取ることができるでしょう。

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食べ物から酵素を取り入れて腸内環境を整えよう!

今回は、酵素の働きや種類についてご説明しました。
酵素は、体内に5000種類あるといわれています。

そして、どれも必要である酵素は、食べ物から補充する必要があります。
しかし、多種類の酵素を取り入れるためには、闇雲な食事では難しいかも知れません。

そこで、酵素の特徴を理解して食べることが、大切なポイントになります。
効率よく酵素を活用するための食事をしたいものです。
今回は、酵素を上手に取り入れ活用できる方法やレシピもご紹介しました。
もし、一つでもできそうなものがあれば、ぜひ試してみてください。

生活を少しかえるだけで、酵素の力がきっとあなたの味方になってくれることでしょう。

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執筆者
中山直紀

東洋文化の薬膳と心理カウンセリングの知識を結集し、バランスの取れた健康を提案する専門家です。イタリアンレストランのオーナーシェフとしての経験から得た創造力と繊細な味わいを、WEBライティングの世界に活かしています。私の好きなことは、健康で充実した人生を送るための情報をお届けすることにあります。あなたの心身の健康を薬膳や心理学の視点からサポートし、自己成長や幸福感の向上を促します。魅力的で分かりやすい文章で、読者の心に響くコラムをお届けしたいと思っています。一緒に理想のライフスタイルを築きましょう。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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