少し前までファスティング(断食、絶食)によるダイエットといえば、一部の人が行う特殊な健康法だという印象が強かったですが、最近では有名な芸能人や一流アスリートが実践しているということで、一般の人でも興味を持つ方が増えています。
でも、ファスティングがどんな健康法かというと、「よくわからない」という方も多いのではないでしょうか。
そこで今回は、ファスティングの効果や、簡単にできる半日ファスティングの方法をご紹介したいと思います。
ファスティングは何が良いの?
一口にファスティングといっても、いろいろなやり方があります。私が実践しているのは“ミネラルファスティング”という方法で、ざっくり言うと、ファスティング専用の酵素ドリンクをとりながら断食を行うという方法です。
この方法では、ファスティングが楽に安全にできるだけでなく、デトックス効果を上げることができます。そして、ファスティングを行う最大の利点は、このデトックスができることにあります。
なぜデトックスが必要か
私たちが生きる現代社会は、さまざまな化学物質や不自然な食べものであふれています。たとえば、食品添加物に残留農薬、有害金属に遺伝子組換え食品、トランス脂肪酸と、知れば知るほど食べるのが怖くなってしまうほどです。
もちろん、こういった食べものをなるべく身体の中に入れないことは大事ですが、限界があります。そこで必要になってくるのが、とってしまったものを外に出すこと、つまりデトックスです。
デトックスすることにより、身体を内側から綺麗にすることができ、身体が本来持っていた力を取り戻すことができます。
ファスティングでダイエットもできる
ファスティングをすると、ダイエットにもなります。断食期間中、身体は足りないエネルギーを、脂肪を分解することで作り出そうとするため、断食後は、目に見えて脂肪が減っています。
また、きちんと栄養をとりながら行うミネラルファスティングの場合は筋肉も落ちにくいので、リバウンドの心配も少ないです。その他、美肌効果や精神面への効果など、本当にやればやるほど、さまざまな効果が現れてくるのがファスティングの醍醐味です。
私自身も、ファスティング後は思考が研ぎ澄まされて集中力や想像力が増したり、感性が豊かになったり、心に余裕が持てるようになるなどの効果を実感しました。
半日ファスティングの意味とは
ファスティングする期間はさまざまですが、一番短くて手軽にできるのが半日断食です。本当はデトックスや脂肪燃焼を考えると3日間以上行うことが理想ですが、その場合は健康面を考えて専門家のサポートを受ける必要がありますので、今回はひとりでも行える半日ファスティングをご紹介します。
半日ファスティングは、簡単に言うと「朝ごはんをファスティングドリンクに置き換える」といった手法です。身体が排泄モードにある朝の時間帯に食べものを入れるのではなく、身体の中の老廃物を出すことに集中させてあげるのが目的です。
朝をファスティングドリンクに置き換える
やり方は、まず朝食をファスティングドリンクに置き換えます。私が使っているドリンクの場合は、1日20ml(大さじ1杯強)とります。それと水をコップ1杯ほど。朝はこれだけです。

ファスティングのときに飲むドリンク「マナ酵素」。約60種のハーブや野菜、果物を50種の乳酸菌や酵母で発酵熟成させた酵素飲料。マナ酵素のサイト http://fastinglife.co.jp/mana/
そして昼食と夕食は普通にとりますが、ここも胃腸を休める意味で、消化や身体に負担のかかるようなものは避けます。具体的には肉や卵、乳製品、油っぽいもの、カフェイン、甘いもの、お酒などです。運動は通常通り行うことができますが、午前中からあまり激しい運動はしないほうが良いでしょう。
また、ふだん朝ごはんをしっかり食べている人は、いきなりファスティングドリンクだけにすると身体が慣れずにつらい場合があります。その場合は一緒に果物をとるなど、少しの食べものとファスティングドリンクという組み合わせからはじめることもできます。
「断食は良さそうだけど、いきなり何日もやるのは勇気がない……」という方でも、半日ファスティングでしたら気軽に無理なくはじめることができます。これで慣れてきて、次に1日、3日と断食期間を長くしていくと、より大きな効果に驚くと思いますよ。ぜひ、お試しください。