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【2024年版】春の土用とは?期間や由来、食べてほしいレシピをご紹介

執筆者 山形ゆかり | 更新日:2023.10.10

「春の土用!?そんな言葉、聞いたことない……」
「土用の日にウナギを食べる、とは知っているけど、春の土用って何かしら!?」

そのように、疑問に思われる方も多いのでは。土用の丑の日でウナギを食べることは有名ですが、春夏秋冬の土用の日があることはあまり知られていません。

この記事では、3人の子育て中のママであり、薬剤師・薬膳アドバイザーが春の土用についてご説明します。春の土用の日の期間や由来、おすすめの食べ物、そして春の土用の日にぜひ食べていただきたい料理のレシピを紹介しますね。

これからも、過去から受け継がれてきた風習を大切に伝えていくことは大切です。子どもたちにも知っていてほしい内容ですよ。

春の土用を楽しむための情報が盛りだくさんなので、ぜひ、参考にしてください。

土用の日とは?

土用の日は、1年に4回、季節の変わり目にやってくる特別な日です。四立(立夏・立秋・立冬・立春)の直前約18日間ずつの暦の雑節で、春夏秋冬の四季の境目を教えてくれる日でもあります。

春の土用もその一つで、新しい季節が始まる前の大切な時期です。

土用は、農耕社会の古い伝統に基づいており、四季折々の土用の日には、その季節に合った食べ物や習慣が存在します。

例えば、土用の期間中は、土を掘ったり、生き物を傷つけたりすることを避けることが良いとされています。ただし、土用の間日と呼ばれる特定の日には土を触っても問題ありません。また、夏の土用の期間には、とくにうなぎを食べる習慣があることは有名ですね。

2024年の土用の日一覧

2024年の土用の日と各土用の特徴、おすすめの食べ物、過ごし方についてまとめた表を以下でご紹介します。

【2024年の土用の日一覧】

期間土用の日干支特徴おすすめの食べ物過ごし方
1月18日~2月3日冬土用未ひつじ寒さが厳しくなる季節。体温を保つ食事がおすすめヒラメ、ヒラマサ、ひじき、トマト、ひよこ豆、パプリカ、りんご
「ひつじ」にちなんで、「ひ」のつく食べ物や、赤い食べ物が良い
家で温かく過ごす、スキーや雪遊びなど冬のアクティビティ
4月16日~5月4日春土用戌いぬ春の訪れを感じる季節。新芽が芽吹く時期いわし、いくら、しらす、イカ、イチゴ、芋、大根、かぶ、いんげん
「いぬ」にちなんで、「い」のつく食べ物や、白い食べ物が良い
自然の中を散歩、ピクニック、花見
7月19日~8月6日夏土用丑うし暑さがピークに達する季節。エネルギー補給が必要うなぎ、うどん、瓜、梅干し、土用しじみ、土用卵、土用餅
「うし」にちなんで、「う」のつく食べ物や、黒い食べ物が良い
プール、川遊び、夏祭り
10月20日~11月6日秋土用辰たつ収穫の季節。食材が豊富になる時期サンマ、たこ、大根、玉ねぎ、たけのこ
「たつ」にちなんで、「た」のつく食べ物や、青い食べ物が良い
紅葉、味覚狩り、収穫祭、秋のアウトドア

各土用の特徴に合わせて、その時期におすすめの食べ物や過ごし方があります。冬土用では温かい鍋料理やおでんが、春土用では新鮮な春野菜や桜餅が、夏土用では冷たい食べ物やスイカが、秋土用では収穫の恵みを味わう食事や紅葉狩りが楽しいでしょう。

季節の移り変わりを感じながら、地域のイベントやアクティビティに参加することもおすすめですよ。

春の土用の日の過ごし方

春の土用の日を楽しむための過ごし方をご紹介します。自分にあった心地よい過ごし方を見つけてください。

 

自然の散策

春の土用の時期には、新緑が芽吹き、花々が咲き誇る季節です。近くの公園や自然が豊かな場所に出かけ、自然の美しさを堪能しましょう。散歩やハイキングは気持ちのよい春を楽しむ方法ですよ。

ピクニック

友達や家族と一緒にピクニックに出かけるのも春の土用の選択肢です。おいしい食べ物を用意し、屋外で食べながら楽しい時間を過ごしましょう。

季節の料理

春の土用の日には、旬の食材を活用した料理がおすすめです。例えば、新鮮な野菜や山菜を使った料理、桜の花を使った和菓子など、季節感を味わう料理を試してみましょう。
また、春の土用の日の「いぬ」にちなんで、「い」のつく食べ物や、白い食べ物が良いとされる風習があります。

花見

桜の花が咲く春には、桜の木の下で花見を楽しむのが日本の伝統行事です。友達や家族と一緒に美しい桜を鑑賞し、お弁当を持参して花見を楽しんでみましょう。

アウトドアアクティビティ

春の土用の日には、アウトドアを楽しむのも素晴らしい計画です。キャンプ、バーベキュー、サイクリング、釣りなど、自然のなかで元気に過ごすと気持ちがよいでしょう。

 

春の土用の日は、新しい季節の始まりを感じる絶好の機会です。自然と触れ合い、おいしい食べ物を楽しんで、心地よい時間を過ごしてくださいね。

春の土用にNGな行動

春の土用には、以下のような行動は避けた方が良いとされています。

土を直接触る行動や土地を使って何かを興す行動

春の土用は土にまつわる特別な期間であり、土を傷つけたり関わったりすることが忌まれます。庭仕事や土地に対する作業は避けましょう。

ケンカや訴訟、離婚などのトラブルを招きやすい行動

春の土用は新しい季節の始まりでもあるため、穏やかで調和を保つようにすることが大切です。トラブルを避け、仲直りや和解に向けた努力を心がけましょう。新しい始まりをポジティブに迎えるためにも、良い関係を築くことが重要です。

春の土用に「い」がつく白い食べ物のレシピ3つ

春の土用の日におすすめのレシピをご紹介します。土用の日の習わしに従って、「い」がつく白い食材を使いましょう。どれも、簡単なレシピなので、ぜひ作ってみてくださいね。

いんげん豆とベーコンのバルサミコ酢ソテー

材料(2人分)

インゲン豆
200g
バター
20g
ベーコン
2枚
塩コショウ
適量
バルサミコ酢
大さじ1

作り方

  1. インゲン豆を洗って、筋を取ります。
  2. ベーコンを細かく切ります。
  3. フライパンにバターを入れ、中火で溶かします。
  4. ベーコンを加えて炒めます。
  5. インゲン豆を加え、塩コショウで味を調えます。
  6. インゲン豆が柔らかくなったら、バルサミコ酢を加えて和えます。
  7. 器に盛り付けてできあがりです。

風味豊かなイカと甘酒の煮物

材料(2人分)

イカ
2杯
人参
1本
甘酒
100ml
しょうゆ
大さじ1
みりん
大さじ1
200ml

作り方

  1. イカをよく洗いワタや軟骨を取り除き、皮をむいて輪切りにします。
  2. 人参を薄くスライスします。
  3. 鍋に水、しょうゆ、みりんを入れて、中火にかけて煮立てます。
  4. 煮立ったら、イカと人参を加えます。
  5. 4をイカが柔らかくなるまで、約10分程度ほど煮ます。
  6. イカが柔らかくなったら、甘酒を加えてよく混ぜます。
  7. 器に盛り付けてできあがりです。

 

いちごと塩麹発酵ジャム

材料(2人分)

いちご
200g
塩麹
大さじ1
砂糖
50g

作り方

  1. いちごをよく洗い、ヘタを取り除きます。
  2. ボウルにいちご、塩麹、砂糖を入れてよく混ぜます。塩麹と砂糖はいちごに均等になじむように混ぜましょう。
  3. 混ぜたものを密封できる瓶に入れ、しっかりと密封します。
  4. 室温で1日から2日間、発酵させます。
  5. 発酵が終わったら、中火にかけてジャムを煮詰めます。
  6. 煮詰めたジャムを密封できる瓶に移してできあがりです。

※発酵中にジャムが熟成し、風味が増します。発酵させる環境によって発酵の時間は異なるので、味見をしながら調整してください。

 

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春の土用も忘れずに!季節の変わり目を感じよう

春の土用は、季節に合わせた食べ物や春を感じる活動を楽しむすばらしい機会です。

ぜひ、2024年の土用の日一覧を参考にして、過ごし方や食べ物を計画してみてくださいね。家族や友達と一緒に土用の日を楽しむのもいいでしょう。新鮮な季節の食材を使ったレシピを試して、おいしい料理を楽しむこともできます。

春の土用に限らず土用の日を大切にし、新しい季節への準備として心地よい時間を過ごしましょう。

今年の春の土曜は、春の訪れを感じながら、おいしい食事と楽しい活動を楽しんでくださいね。

 

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執筆者
山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。発酵あんことキムチが大好き、三児の母です。 薬剤師として総合病院で勤務する際に、糖尿病病棟を担当。食の大切さ・楽しさを深く感じ、食に関する資格を取得しました。現在は健康・美容に関するレシピ提案や撮影・執筆活動など、フリーランスにて活動しております。子供たちと気軽にできる発酵料理を日々研究中!

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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