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ぬか漬けの定番きゅうりのおいしい漬け方|保管方法や簡単アレンジレシピも◎

執筆者 山形ゆかり | 更新日:2023.9.24

「自家製のぬか漬けを作ってみたい」
「ぬか漬けはきゅうりがいちばん!自分で作れるのかしら……」
そのように、きゅうりのぬか漬けを作ってみたいと思ったことはありませんか。
この記事では、3人子育て中の薬剤師・薬膳アドバイザーが、きゅうりのぬか漬けを手作りする方法を詳しくご紹介します。
きゅうりのぬか漬けは、きゅうりをそのまま食べるよりも栄養価が高く、乳酸菌などの善玉菌も豊富で、健康・美容にいい効果がたっぷり。保存性も高まるので、きゅうりをたくさん買ったときにも、味を変化させながらきゅうりたっぷりと楽しむことができます。
漬けるのは簡単なので、子どもと一緒に作って、発酵具合を楽しむのもいいですね。
きゅうりに慣れたら、自分好みの食材を漬ける楽しみも増えるでしょう。
保管は冷蔵庫に入れる方法をご紹介するので、管理も簡単で楽です。
忙しい方も安心して作れます。ぜひ一度、作ってみましょう。

きゅうりのぬか漬け

トマトのぬか漬け

【所要時間の目安】5分程度(漬け込み時間は除く)

材料(2人前)

きゅうり
2本
ぬか床
200g
大さじ1

きゅうりのぬか漬け

きゅうりのぬか漬け

きゅうりのぬか漬けをおいしく仕上げるためには、ぬか床が適度に発酵している状態のものを使いましょう。

きゅうりの準備

  1. きゅうりをよく洗い、両端を切り落とします。
  2. へたの近くにある硬い皮をくるっとむき取ると、アクが少なくなります。

塩漬け

  1. きゅうりに塩を薄くふります。
  2. 手で表面を軽く上下にしごくようにして、塩を全体になじませます。

ぬか床への漬け込み

  1. きゅうりに塩をしたら、すぐにぬか床に漬け込みます。
  2. 丸のままのきゅうりの場合は、常温で3〜5時間、冷蔵庫で半日〜1日程度が目安です。
  3. 縦半分に切ったきゅうりの場合は、常温で1〜3時間、冷蔵庫で4時間〜半日程度が目安です。

※漬け時間は目安として、好みに合わせて調整してください。
※冷蔵庫でぬか床を保管する場合は、常温の2〜3倍の時間がかかります。

できあがりと食べ方

  • きゅうりは漬け込んだ後、冷蔵庫で冷やしておくとよりおいしく食べられます。
  • 常温でぬか床を保管している場合は、食べる30分〜1時間くらい前にきゅうりをぬか床から取り出して洗い、冷蔵庫で冷やすのがおすすめです。

ぬか漬けのおいしい保管方法

ぬか漬けのおいしい保管方法

ぬか床にきゅうりを漬けたら、発酵させる時間をもつために保管が必要です。
以下に、ぬか床の状態と保管方法をご説明いたします。

ぬか床の発酵管理

ぬか床ははじめの10日間は1日2回底からしっかり混ぜ、次の10〜20日間は1日1回に減らして混ぜていきます。
これは、はじめの10日間で乳酸菌が増え始め、その後は酸素の少ない環境を好む乳酸菌をさらに増やすための方法です。
捨て漬け期間が終わった後も、しばらくは1日1回混ぜるやり方を行った方がぬか床がおいしくなるでしょう。

ぬか床の味とやわらかさの覚え方

ぬか床を使い続けると、野菜からの水分が出てぬか床が水っぽくなったり、塩気が足りなくなったりすることがあります。
そのため、うまくいっているときのぬか床の味を覚えておくことが必要です。
ぬか床を直接食べてみて味を覚えましょぅ。
また、ぬか床が柔らかくなることもあるので、必要に応じて「たしぬか」をしましょう。

ぬか床の冷蔵保管

夏の暑い時期や室温が30℃以上になる場合は、ぬか床を冷蔵庫に入れましょう。
ぬか床の菌が異常発酵する可能性があるためです。
さらに、冷蔵保管にはいくつかのメリットがあります。

乳酸菌の活動が穏やかになるため、漬かりが遅くなる

冷蔵庫に入れることでぬか床の温度が下がり、乳酸菌の活動がおさえられます。
それにより、漬かりが遅くなるため、混ぜる回数も少なくて済みます。

ぬか漬けをゆっくり楽しむことができる

常温保管のぬか床では、野菜によっては数時間で食べごろになります。
しかし、冷蔵保管のぬか床なら2〜3日程度(野菜や切り方によっては4日程度)ほっておいても漬かるため、ゆったりと漬けることができるでしょう。

冷えたぬか漬けが食べられる

ぬか漬けは冷蔵庫から出してすぐに食べることができます。
とくに夏場は、サラダ感覚で冷えているぬか漬けを楽しむことができますよ。
冷蔵庫でぬか床を管理する場合は、ぬか床がしっかり熟成し、乳酸発酵している状態になってから冷蔵庫に入れましょう。
冷蔵庫は乳酸菌の活動が穏やかになる温度帯なので、発酵していないぬか床を入れるのは避けます。
春や秋に作ったぬか床であれば、常温で最低2〜3週間程度、育てたものがいいでしょう。
ただし、ぬか床の熟成度合いは同じではないので、そのぬか床の状態をよく観察しながら冷蔵庫に移すタイミングを見極めてください。

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手作りぬか漬けの嬉しい効果とは

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ぬか漬けは、乳酸菌などの善玉菌が豊富に含まれているので、腸内環境を整える効果が期待できます。
この腸内環境の改善により、便秘解消や免疫力の向上などの嬉しい効果も。
乳酸菌は腸内の善玉菌を増やし悪玉菌を抑えることで、腸内バランスを整えるのです。
また、ぬか漬けにはビタミンB1やカリウムなどの栄養素が豊富に含まれています。
ビタミンB1は、私たちが食べた炭水化物を体内でエネルギーに変える際に必要な栄養素です。
つまり、糖質をブドウ糖に変換してエネルギーを生み出す過程を助ける役割を果たしています。
そのため、ダイエットにも役立ちますよ。
さらにビタミンB1は皮膚や粘膜の健康維持にも欠かせない栄養素。健やかな肌を保つのに必要です。
また、脳神経系の正常な働きにも関係しており、私たちの集中力や思考力を高めるのに貢献します。
一方、カリウムは体内の水分バランスを調整するために重要な役割を果たしています。
からだの余分な水分を出してくれるので、血圧を下げたり、むくみを予防・改善したりする効果が期待できるでしょう。

漬けすぎたときに作りたい、きゅうりのぬか漬けアレンジレシピ

きゅうりのぬか漬けが少し漬かりすぎてしまった場合におすすめのレシピをご紹介します。
塩抜きをするのもいいですが、せっかくなので漬かりすぎた味を生かしてみましょう。

しっかり漬かったきゅうりのぬか漬けで作るたまごサンド

漬けすぎたときに作りたい、きゅうりのぬか漬けアレンジレシピ

【調理時間】10分程度

材料(2人前)

サンドイッチ用パン
4切れ
2個
きゅうりのぬか漬け
適量
マヨネーズ
大さじ2程度
レタス
適量
少々
こしょう
少々

手順

  1. 卵を茹でて、皮をむき粗熱をとる。
  2. 1の卵を粗めに刻み、マヨネーズを加えてつぶし、塩とこしょうで味を調える。
  3. きゅうりのぬか漬けを薄切りにする。
  4. レタスは洗い、小さめにちぎる。
  5. パンの片面に薄くマヨネーズを塗る。
  6. 4の上に3を並べ、4をおき、その上に2をのせる。
  7. もう一枚のパンをのせてできあがり。

塩抜きの方法

ぬか漬けが漬かりすぎた場合、ぬか漬けを塩抜きすることで、塩分を減らすことができます。
約200gの水に3gの塩(約1.5%の塩分濃度)を加えた塩水にぬか漬けを15分程度浸しましょう。
漬け時間は、塩加減をみて調整してくださいね。

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きゅうりのぬか漬けは、毎日の食事に取り入れやすく、初めてでも手軽に作れる発酵食品です。
乳酸菌や食物繊維が豊富に含まれるので腸内環境を改善し、免疫力の向上に加え、美肌効果も期待できます。
漬け込み時間やぬか漬けを使ったアレンジレシピを工夫して、発酵食品生活を楽しみましょう。
自家製のぬか床を使って、自分好みの味付けを見つけるのも楽しみのひとつですね。ぜひ、試してみてください!

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執筆者
山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。発酵あんことキムチが大好き、三児の母です。 薬剤師として総合病院で勤務する際に、糖尿病病棟を担当。食の大切さ・楽しさを深く感じ、食に関する資格を取得しました。現在は健康・美容に関するレシピ提案や撮影・執筆活動など、フリーランスにて活動しております。子供たちと気軽にできる発酵料理を日々研究中!

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