発酵食品と酵素の力で、いつまでもキレイで健康にくらす!
専門家インタビュー
美醸ラボトップコラム一覧 > ぬか漬けでおすすめの野菜はキャベツ!簡単に美味しく漬ける方法

ぬか漬けでおすすめの野菜はキャベツ!簡単に美味しく漬ける方法

執筆者 山形ゆかり | 更新日:2023.8.23

「ぬか漬けを作るときに、おすすめ野菜はあるかしら」
「キャベツは大きいけれど、ぬか漬けにする方法は……」

そのようにお悩みの方もいらっしゃるのでは。

この記事では、3人子育て中の薬剤師、薬膳アドバイザーがキャベツをぬか漬けにする方法をご紹介します。
スーパーで一年中手に入りやすいキャベツは、ぬか漬けにするのにとってもおすすめです。

キャベツのぬか漬けは、とても甘く風味豊かで子どもたちも大好き。
ぬか漬けにすると、保存期間も長くなり、そのままでも、料理の材料に使うアレンジメニューでも楽しめるので、とてもおすすめです。

さらに、ぬか漬けにすることで栄養価も高くなります。
キャベツのぬか漬けを食べることで、美容や健康にもいいことがたくさんありますよ。

キャベツのぬか漬けにする際のコツやアレンジメニューもご紹介するので、ぜひ気軽に作ってみてくださいね。

キャベツのぬか漬け:材料

キャベツのぬか漬け

 

材料(2人家庭用)

新鮮なキャベツ
1個
ぬか床
300g

 

必要備品

ぬか床容器(プラスチック製や陶器製など)もしくはジッパー付き保存袋

 

キャベツのぬか漬け:手順

キャベツのぬか漬け

  1. ぬか床をかき混ぜ、こぶしより一回り大きめの穴を中心に空けておきます。
    キャベツを入れるスペースを作るためです。
  2. キャベツの葉を一枚づつちぎって水で洗い、しっかりと水気を切ってください。
    布巾やペーパータオルでよく水分をふきましょう。
    水分がついたままのキャベツではぬか床が薄まってしまうため、注意しましょう。
  3. ぬか床に空けた穴に、洗ったキャベツの葉を入れます。
    キャベツをぬか床に入れるときには、こぶしでゆっくりと押し込むと入れやすくなりますよ。
    キャベツの葉がぬか床にしっかりと収まるよう、中まで埋め込んでください。
  4. キャベツの葉がぬか床に入ったら、キャベツの葉の中央にもぬかを均等に入れていきます。
    キャベツが見えなくなるように、ぬかで埋めましょう。
    こうすることでキャベツとぬかがきちんと密着し、発酵が進みやすくなりますよ。
  5. 最後に、ぬか床の表面に出ているキャベツの葉を内側に押し込みます。キャベツの葉が見えないようにしましょう。

キャベツを切って漬ける場合

キャベツは、切って漬けることもできます。

キャベツは、根元を切り離さないように注意しながら、1/4個分程度の大きさに切りましょう。
そのままキャベツを洗い、水気をしっかりと拭き取ります。

ぬか床を適量取り、キャベツの葉と葉の間に挟み込みましょう。
1枚ずつでも、数枚ごとに挟みこんでも大丈夫です。ぬか床はキャベツにしっかりと馴染ませるようにしてください。
そして、全体をぬか床の中に入れましょう。

漬ける時間

キャベツのぬか漬けを漬ける時間は、漬け方や季節によって異なります。
一般的に漬ける時間は、12〜16時間程度が標準といえます。
ただし、気温の低い冬は長時間、1〜2日間漬け込むことも可能です。
気温の高い夏場は、発酵がよく進むので、5〜6時間で食べられる場合もあります。

漬ける時間は個人の好みに合わせて調整しても構いません。
キャベツの漬け込み具合を確認しながら、最適な時間を見極めてくださいね。
適切な時間の長さで漬けることにより、キャベツの風味や栄養を最大限に楽しむことができますよ。

キャベツのぬか漬けの美味しい保管方法

キャベツのぬか漬けの美味しい保管方法

キャベツのぬか漬けを保存する際には、常温での保存も可能ですが、とくに暑い時季や湿気の多い場所では、傷みやすくなる可能性があります。
そのため、冷蔵庫での保存がおすすめです。冷蔵庫で保存する場合、以下のポイントに注意しましょう。

ぬか漬け容器の使用

ぬか漬けは、ぬか床の容器のまま冷蔵庫に入れます。
キャベツをぬか床にうめたまま保存しましょう。

ぬか床の保湿

ぬか床が乾燥しないように気をつけましょう。
定期的にぬか床をかき混ぜることで、均一な湿度を保ちます。

風味の変化を確かめる

ぬか漬けは保存期間が長くなるほど、酸味が増し、味が濃厚になる傾向があります。
味見をし、自分好みの風味になるまで、保存期間を調整してみてください。

また、ぬか漬け容器の選び方にもポイントがあります。

適度な容器の深さ

容器にはぬか床を混ぜやすい程度の深さが必要です。
容器の深さが適度にあると、ぬか床を均一に混ぜやすくなります。

密閉性の高い容器

密閉性の高い容器を選ぶことで、ぬか漬けが乾燥したり、他の食材の匂いを吸収したりするのを防ぐことができます。

オススメ記事

発酵食品の効果的な食べ方とは|免疫力を高めて腸内環境を整える摂取法

発酵食品は効果的に食べる方法があるんです。あなたの悩みに合わせて現役看護師がおすすめな発酵食品を選んでみました。より効果的な食べ方を知って、あなたの健康増進のヒントを見つけてくださいね。簡単なレシピもご紹介します。

記事を見る

キャベツをぬか漬けする嬉しい効果とは?

健康イメージ

キャベツをぬか漬けにすると、キャベツ自体に含まれる栄養素に加え、ぬか床に含まれる乳酸菌やビタミンなどの栄養素も摂取できます。
以下で、美容や健康にいい、その効果をご紹介します。

腸内環境の改善

キャベツに含まれる食物繊維は、腸内環境を整える助けになります。
ぬか漬けにすることで乳酸菌などの善玉菌も同時に摂取可能です。
食物繊維は善玉菌の増殖を促進し、腸内のバランスを整えることで、便秘の予防や免疫力の向上に役立ちます。

美肌効果

キャベツにはビタミンCやビタミンAなどの栄養素が豊富に含まれています。
これらの栄養素は、抗酸化作用を持ち、肌の老化を防ぐ効果が期待できます。
また、ぬか床の発酵によって生成されるビタミンB群やアミノ酸も、健康的な肌に必要な栄養素です。

代謝促進

キャベツのぬか漬けに含まれる乳酸菌は、代謝を活性化させる働きがあります。
新陳代謝が活性化されると脂肪の燃焼が促進されるので、ダイエットや健康的な体重管理がしやすくなるでしょう。

デトックス効果

ぬか漬けに含まれる乳酸菌は、体内の有害な物質や老廃物の排泄を促します。
これにより、デトックス効果を高めることが期待できます。

キャベツのぬか漬けアレンジレシピ

キャベツのぬか漬けはそのままでもおいしいですが、料理の食材に利用するアレンジメニューとしても楽しめます。
ぬか漬けの風味がいいアクセントになって、とてもおいしく仕上がりますよ。

キャベツのぬか漬け入りチャーハン

キャベツのぬか漬け入りチャーハン

キャベツのぬか漬けを材料に入れた簡単にできるチャーハンのレシピです。
キャベツのぬか漬けの特有の風味により、いつものチャーハンにいいアクセントが加わります。
そのほかの具材のアレンジ次第で自分好みの一皿に仕上げられるので、ぜひ試してみてくださいね。

調理時間の目安:約15分

材料(2人分)

ごはん
1個
キャベツのぬか漬け
適量(みじん切り)
玉ねぎ
1/2個(みじん切り)
にんじん
1/2本(みじん切り)
ベーコン
お好みで適量(細切り)
2個
醤油
大さじ2
サラダ油
大さじ2
塩こしょう
適量
青ねぎ
適量

 

作り方

  1. フライパンにサラダ油を熱し、みじん切りにした玉ねぎとにんじんを炒めます。
  2. 1にベーコンを加えて炒めます。
  3. 2に卵をフライパンに割り入れ、ごはんを加えて混ぜながら炒めます。卵を炒りながら全体が均一に混ざるようにしましょう。
  4. 3にキャベツのぬか漬けを加え、ぬか漬けの風味が全体に広がるように炒め合わせます。
  5. 4に醤油を回し入れて全体に絡め、ごはんが均一に色づくまで炒め続けます。
  6. 5を塩こしょうで味を調え、仕上げに青ねぎをちらしてできあがりです。

キャベツのぬか漬けが漬かったら

キャベツのぬか漬けが漬かったら

キャベツはぬか漬けにすることで、その風味と栄養価が格段にアップします。
一枚ずつ漬けるのも、切ってから漬けるのもどちらもおいしくできますよ。

春キャベツの場合は、葉がやわらかく甘みが強いので、ぬか漬けにしても特徴的な風味が味わえます。
できあがりもやわらかいので、そのままごはんを巻いて、おにぎりにするのもおすすめですよ。
春以外のキャベツも、もちろんおいしいです。
キャベツは、一年を通じて手に入りやすいのもいいところ。
ぜひ思い立ったときに、ぜひチャレンジしてくださいね。

そして、キャベツのぬか漬けはアレンジも簡単にできます。
アレンジも含め、キャベツのぬか漬けを存分に楽しみましょう。

オススメ記事

発酵食品は食べ過ぎ注意!知っておきたいデメリットと効果的な食べ方とは

健康に良い発酵食品も、食べ過ぎると悪影響になってしまいます。発酵食品を普段から取り入れている管理栄養士がデメリットを解説し、適切な量と食べ方をお伝えします。さらに、食卓にちょこっとプラスできる簡単健康レシピもご紹介します。

記事を見る

この記事が気に入ったらシェア!しよう

googleplusシェアする

FacebookやTwitterで更新情報を手に入れよう!

いいねする フォローする
執筆者
山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。発酵あんことキムチが大好き、三児の母です。 薬剤師として総合病院で勤務する際に、糖尿病病棟を担当。食の大切さ・楽しさを深く感じ、食に関する資格を取得しました。現在は健康・美容に関するレシピ提案や撮影・執筆活動など、フリーランスにて活動しております。子供たちと気軽にできる発酵料理を日々研究中!

この執筆者の記事を読む この執筆者の記事を読む

美醸ラボとは美醸ラボとは

30~50代の女性を対象に、キレイと健康の情報を提供するサイトです。 「ダイエット」「アンチエイジング」「更年期障害」の3つを柱として、専門家からのアドバイスや役立つ情報を紹介します。  とくに「発酵食品」と「酵素」に注目します。味噌、醤油、麹など伝統的な日本食に美と健康のヒントを発見するとともに、「酵素」のパワーを積極的に取り入れることを提案します。 30~50代の女性を対象に、キレイと健康の情報を提供するサイトです。 「ダイエット」「アンチエイジング」「更年期障害」の3つを柱として、専門家からのアドバイスや役立つ情報を紹介します。  とくに「発酵食品」と「酵素」に注目します。味噌、醤油、麹など伝統的な日本食に美と健康のヒントを発見するとともに、「酵素」のパワーを積極的に取り入れることを提案します。 発酵食品とは発酵食品とは 酵素とは酵素とは 更年期障害とは更年期障害とは

おすすめタグおすすめタグ

タグ一覧はこちら

人気記事ランキング人気記事ランキング

執筆者一覧執筆者一覧 キャラクター一覧キャラクター一覧 twitterでフォローするtwitterでフォローする

監修

監修

圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

(c) AiTRIGGER Inc.