発酵食品と酵素の力で、いつまでもキレイで健康にくらす!
専門家インタビュー
美醸ラボトップコラム一覧 > 美肌を目指したい方必見! 発酵キャベツ「ザワークラウト」

美肌を目指したい方必見! 発酵キャベツ「ザワークラウト」

執筆者 金子あきこ | 2017.4.7
ザワークラウト

ザワークラウトという料理をご存知でしょうか? ザワークラウトは、ドイツ発祥のキャベツを使った酸っぱい漬物です。

酸っぱくなるのは、酢を入れているのではなく、発酵で酸味が効いた味になります。この発酵により普通のキャベツが美肌効果たっぷりのザワークラウトに変身します! 

それではなぜザワークラウトがお肌に良いのか、どうやって作るのかを見ていきましょう。

なぜキャベツを発酵させるの?

キャベツにはビタミンやミネラルなどの栄養成分が豊富に含まれているので、発酵させると栄養成分がギュッと凝縮できます。

発酵させるとき、まずキャベツに塩を振って揉みこみ、発酵の過程で水分を外へ出していきます。このときキャベツの水分は減りますが、ビタミン、ミネラル、食物繊維、酵素などの栄養素は排出されず、キャベツにそのまま残るので、栄養成分が濃縮された状態になるのです。また、キャベツがしんなりすれば、生のキャベツより沢山の量を食べられます。

この発酵では乳酸菌が生成されるので、腸内環境を整える効果も期待できます。乳酸菌以外にも、キャベツには、胃腸を丈夫にしたり働きを良くしたりするキャベジン(ビタミンU)も含まれているんですよ。

美肌を目指したい人におすすめなザワークラウト

発酵で乳酸菌を作りだすザワークラウトは、腸内環境を整えて美肌を叶えてくれます。食べた物を胃で消化し、腸で吸収する働きをスムーズにすることも、美肌になれる腸内環境かどうかのポイントになります。

キャベツには胃腸の働きを良くするキャベジンが含まれていますが、胃の粘膜の新陳代謝を促す働きもします。弱った胃を修復してくれるというわけです。弱った胃では食べた物を消化できませんよね。キャベツは根本的なところも改善してくれるのです。

ザワークラウトに含まれている植物性の乳酸菌は腸まで届いて、腸内環境のバランスを良くしてくれます。例えば便秘の方などは、老廃物を出せていない状態なので腸内が悪玉菌優位になり、胃で消化された栄養分の吸収率が落ちます。また悪玉菌が優位の場合は腸が腐敗菌でいっぱいになります。症状としてはおならが臭いなどで判断できます。そんな状態の腸では栄養分が吸収されるどころが、毒素を再吸収されかねない状態です。そのためお肌がカサついたり、吹き出物ができてしまいます。

腸内環境が悪化してしまったときは、老廃物をしっかり出すために、食物繊維や乳酸菌などが豊富に含まれるものを摂って善玉菌を増やし、腸内環境を改善しましょう。そうすることで栄養分を吸収しやすい環境が作られます。

ザワークラウトに含まれている植物性の乳酸菌が優れているのは、ヨーグルトなどの動物性の乳酸菌に比べ、栄養条件の悪い中でも生き抜くことができることです。動物性乳酸菌が胃酸でほとんど死滅してしまうのに対し、植物性乳酸菌は体内に入っても、胃酸に負けることなく腸までしっかり届きます。

ザワークラウトを作ってみよう

ザワークラウト

【材料】

キャベツ  500g
塩(未精製の物)  10g
唐辛子  2本

材料

【作り方】

下準備:キャベツを入れるガラス瓶は煮沸消毒又はアルコール消毒をする。

1:キャベツを洗い水気を切る。(ペーパーなどで水分をふき取る)

2:キャベツを千切りにする。

きゃべつを切る

3:大きめのボールにキャベツと塩を加えよく揉みこむ。(キャベツが1/2量までしんなりするくらい)

千切りキャベツ

4:瓶に入れ、鷹の爪も加える。

ザワークラウト

5:ラップをする。その上にコップや小さな器などでおもしをする。乳酸は空気が嫌いなのでしっかりと密閉して1週間ほど発酵させます。

ザワークラウト

※季節別の発酵のさせ方&保存の仕方
冬:涼しいところに1週間置いておく。
  常温で漬け込む場合(冬場)は1週間したら野菜室に入れ、1週間以内に食べきる。

夏:野菜室に1週間入れておく。
  野菜室で漬け込む場合も2週間をめどに食べきる。

※瓶が不衛生な場合など発酵ではなく腐る場合もあります。
 腐敗臭がした場合は食べずに破棄してください。

ザワークラウトを使ったアレンジメニュー

【アボカドとザワークラウトのサンド

サンドイッチ

【材料(2人分)】

バケット(約2cm幅)  4枚
ザワークラウト  適量
卵  2個
完熟アボカド  1/2個
(材料A)
・塩麹  小さじ1/2
・味噌  小さじ1/4

【作り方】

1:茹で卵を作る。玉子切りで切っておく。

2:アボカドを半分に切りスプーンですくいだし、つぶす。

3:アボカドにAを合わせる

4:バケットの半中に切り込みを入れ、3を塗り、ザワークラウト、茹で玉子をトッピングする。


いかがでしたか?
ザワークラウトは脂っこい食べ物のおともや、ハムなどと和えてもOK! アレンジがいろいろ楽しめる発酵レシピです。ぜひ常備菜としてもご活用くださいね。

ザワークラウト

この記事が気に入ったらシェア!しよう

googleplusシェアする

FacebookやTwitterで更新情報を手に入れよう!

いいねする フォローする
執筆者
金子あきこ

管理栄養士、節約美容料理研究家。1978年、大阪府生まれ。東京家政大学短期大学部栄養学科卒業後、特別養護老人ホームやデイサービス、幼稚園にて献立作成、栄養事務、調理業務などに携わる。ごはんとお味噌汁を中心としたシンプルな食生活により、体重減少そして体重維持ができ、肌がキレイになった。実体験をもとに、健康や美容に関するコラム執筆やセミナー、レシピ提供など幅広く活躍中。2児の母。 節約美容料理研究所  http://setuyakubiyouryouri.jimdo.com/

この執筆者の記事を読む この執筆者の記事を読む

(c) AiTRIGGER Inc.