豆板醤とコチュジャンなど、中国や韓国の辛い調味料の違いや使い分けがわからない、なんて事ありませんか?美味しく調理するためには、よく聞く豆板醤とコチュジャンの違いを知っていた方が良いですよね。今回は豆板醤とコチュジャンの違いだけではなく、その他の中国や韓国の調味料との違いもお伝えします!
目次
豆板醤とコチュジャンの違いって何?簡単にお伝えします!
今回は、豆板醤とコチュジャンの違いを簡単に比較しています。大まかにまとめていますので、ここさえ読めばお友達に教えてあげることもできます!
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結論から言うと、豆板醤は中国発祥の調味料、コチュジャンは韓国発祥の調味料です。つまり、中国と韓国の「辛い調味料」はそれぞれ豆板醤とコチュジャンというわけです。よって、豆板醤は青椒肉絲などの中華料理に使うと相性が良く、コチュジャンはヤンニョムチキンやビビンバなどの韓国料理に使うと相性が良いと言えます。
どっちが辛いの?豆板醤とコチュジャンの違いを辛さで比較してみました!
豆板醤とコチュジャンの違いは辛さにもあります。どちらが辛いのか、どのような風味があるのか徹底的に解説しています。
なお、一般的な豆板醤とコチュジャンの違いに対する比較となっております。各企業が販売している調味料には企業ごとに多少の味の違いがありますのでご了承ください。
豆板醤
吸水させた脱皮そらまめを蒸さずにこうじとし、塩漬けにして発酵させ、ごま油、唐辛子みそ、ごまみそ、小麦みそ、香辛料、砂糖等を加えて熟成させたものです。
甘味:☆☆
酸味:☆☆
塩気:☆☆☆☆
苦味:☆
うま味:☆☆
豆板醤は唐辛子の辛味はもちろんのこと、そら豆を塩漬けしたものを発酵させているので塩気が多いことが特徴です。砂糖なども加えられているので甘味もあるのですが、辛さや塩気が圧倒的に強いと言えるでしょう。
コチュジャン
赤唐辛子、米、こうじ、塩などを混ぜ合わせ、発酵・熟成させた韓国の唐辛子みそのことです。
甘味:☆☆☆
酸味:☆
塩気:☆
苦味:☆
うま味:☆☆☆
コチュジャンは唐辛子の辛味もありますが、発酵させたもち米から出る甘味・うま味が特徴と言えます。豆板醤と違い塩漬けしていないため塩気が少なく、その分甘味などの別の風味を味わうことができます。
他の調味料とも豆板醤とコチュジャンを比較してみました!
日本では豆板醤とコチュジャンが有名ですよね。今回は他の中国や韓国の調味料とどう違うのかお伝えいたします!
甜麺醤
甜麺醤とは中国発祥の味噌のような調味料です。「甜」は甘いと言う意味ですので、同じく中国発祥の豆板醤と比べても甘味があることが特徴です。
豆板醤と同じく麻婆豆腐や回鍋肉に使うと相性が良いとされています。また、北京ダックと共に出てくる調味料としても知られています。
辣油
辣油(ラー油)とは、ごま油など植物油に唐辛子を加え加熱し、油に辛味をつけた唐辛子の香味油で、こちらも中国発祥とされています。
唐辛子の辛味と言う点に関しては豆板醤やコチュジャンと同じといえますが、こちらは味噌ではなく油と言うことがポイントといえます。坦々麺や餃子などに使用されます。調理過程というよりは、薬味のように使用されることが多いです。
参照:甜麺醤
参照:ラー油
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人気料理・麻婆豆腐には豆板醤とコチュジャン、どちらを使う?
家庭で作れる中華料理の代表格といえば麻婆豆腐ですよね。今回は麻婆豆腐のレシピとともに、豆板醤とコチュジャンそれぞれに向いている料理をご紹介します。
先ほどお伝えしたように、豆板醤は中国発祥の調味料、コチュジャンは韓国発祥の調味料です。麻婆豆腐は中国発祥の料理ですので、豆板醤を利用するとより本格的な味に近づき、ベーシックな作り方といえます。
麻婆豆腐のレシピ
材料(2人分)
- ●料理酒
- 大さじ1
- ●みりん
- 大さじ1
- ●甜麺醤
- 大さじ1
- ●醤油
- 大さじ1
- ●鶏がらスープのもと
- 大さじ1/2
- ●砂糖
- 小さじ1
- ●水
- 250cc
- 豆腐
- 1丁
- 豚ひき肉
- 150g
- にんにく
- 1かけ
- しょうが
- 少々
- 長ねぎ
- 1/2本
- 豆板醤
- 大さじ1
- 水溶き片栗粉
- 適量
- ごま油
- 大さじ1
- 小ネギ
- 適量
準備
- ●の調味料を混ぜて置いておく
- にんにく、しょうが、長ネギはみじん切りにしておく
- 豆腐は2センチ角に切っておく
作り方
- フライパンに油をひき、中火でにんにく、しょうが、長ねぎを炒める
- ひき肉も加えて、お肉に火が通るまで中火で炒める
- 豆板醤を加えて炒める
- ●の調味料を加えてひと煮立ちさせる
- 豆腐を加えて少し煮る
- 一旦火を止め、水溶き片栗粉を加えてよく混ぜる。再び加熱しとろみをつける。仕上げにごま油、小ねぎを入れて完成
なおご家庭にコチュジャンしかなく、豆板醤の代用としてコチュジャンを使用する場合には、豆板醤と同じ量をコチュジャンにして砂糖なしで調理すると良いでしょう。
麻婆豆腐の正式な調理方法とはいえませんが、家庭で辛味が欲しいときにはおすすめです。コチュジャンは豆板醤より甘味が強く、砂糖を抜くとより近い味になるのです。
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豆板醤とコチュジャンの違いを知って使い分けよう!
豆板醤とコチュジャンの違いだけでなく、中国や韓国の他の辛い調味料の違いや使い分けや正しい使い方をお伝えしてきました。
ぜひ違いを知って今後のお料理の方法に生かしてくださいね。