新年度が始まり、忙しい日々に疲れやストレスを感じていませんか? また暑さや寒さなどから、体の不調を感じていませんか? 4月は季節の変わり目でもあるため天候も不安定になりがちですよね。そのため体調を崩す方も多いといわれています。
特に注意したいのは土用の期間。実はそろそろ春の「土用」なんです。土用とはなんなのか、土用にどんなものを食べれば健康に過ごせるのか見ていきましょう。
土用の日とは
日本には四季があり、季節の変わり目を旧暦で立春、立夏、立秋、立冬と呼びます。その前の18日間が「土用」です。「土用」だけではピンと来ないかもしれませんが、「土用の丑の日」というと、いかがですか? うなぎを食べる日ね。と思い出せるのではないでしょうか。
土用は季節の変わり目で体調を崩しやすいとされています。今は夏の土用だけ風習が残っているのは、夏が一番体調管理に気を付けなくてはいけないからです。ですので「土用の丑の日」はうなぎを食べてスタミナ補給をします。土用期間は病気だけでなく、事故にも遭いやすいことから、未然に防ぐために出歩くことを避け何事も自粛する時期とされています。特に農業や建築などは縁起が悪いようです。
春の土用は旧暦で立夏前の18日間。2017年は土用入りが4月17日、土用明けが5月4日です。ちょうどゴールデンウィークと重なっているので、特にいろいろなことに気をつけながら過ごしたいですね。
春の土用には冬にたまった老廃物をデトックス!
春になると、タラの芽やふき、クレソン、筍など春の野菜にはデトックス力があるものが沢山あります。苦味やえぐみ成分が冬にため込んだ老廃物を外へ出してくれます。
現在は夏の土用の日に食べられているウナギも、春の土用の時期にスーパーなどで売られているのを見かけますが、春に旬を迎えるお野菜を食べて、老廃物を出すのも体調を整えるいい選択です。しっかりデトックスされれば、新陳代謝も効率的に行われますし、スッキリと次の季節へと切り替えができることでしょう。
春の土用は「い」のつく白い食べ物がおすすめ
昔から春の土用には白い「い」のつく白い食べ物を食べると良いとされていました。例えば、いかやいちご、長芋、いんげん豆などがあります。
いちごやながいもはカリウムが豊富でデトックス効果も高めます。また山芋のヌルヌルした成分であるムチンは肝機能を高めたり胃壁を守る働きがあります。食物繊維も豊富なのでデトックス力にも優れています。さらにでんぷんを分解するアミラーゼやジアスターゼなどの消化酵素は大根の3倍も含まれていますので、糖の消化や吸収を効率的に助けてくれます。なんとなく胃に不調を感じている方におすすめです。
春の時期に体の不調を感じたら、まずは旬のお野菜で冬にたまった老廃物を出していきましょう。今日は「い」のつくいちごと山芋を使ったレシピをご紹介します。
◆ながいもといちごのサラダ
春らしい甘酸っぱいサラダです。
【材料(2人分)】
ながいも 60g(およそ長さ5cm)
水菜 2株
ハム 2枚
いちご 2個
(ドレッシング)
★レモン汁 大さじ1
★アボガドオイル 小さじ1(サラダ油でも可)
★はちみつ 小さじ1/2
★粗塩 小さじ1/2
★粗挽きこしょう 少々
【作り方】
1. ながいもとハムは千切り、水菜は3cm幅、苺はスライスにする。
2. 野菜をざっくり合わせる。
3. ★を合わせドレッシングを作る。
◆ながいものぬか漬け
ぬか漬けは発酵食品です。整腸作用や免疫力向上など弱った体に嬉しい成分がいっぱい含まれています。
【材料】
ながいも 長さ10cm
粗塩 小さじ2
ぬか床
【作り方】
1. ながいもの皮をむき、塩をすりこむ。
2. 半日ぬか床に漬けておく。
※ぬか床が必要になります。
◆ながいもとオクラの和え物
胃腸が弱っているときにおすすめのレシピです。
【材料(2人分)】
ながいも 50g
オクラ 5本
赤パプリカ 1/8個
【作り方】
1. ながいもと赤パプリカをぬか床に1日つけておく。
2. オクラは輪切りにし、さっと茹でる。
3. ながいもと赤パプリカをぬか床から取り出す。
4. ながいもはいちょうスライス、赤パプリカは粗みじん切りにする。
5. ながいもと赤ピーマン、オクラを和える。
※ぬか床がない場合やすぐに作りたいときは、やまいもと赤パプリカを塩こうじで和えても美味しくいただけます。
いかがでしたか? 春の土用に体の不調を感じたら、「い」のつく白い食べ物と旬のお野菜や果物補給で体内を調えていきましょう。