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発酵食品の代表格キムチ|美肌や健康を目指すあなたにおすすめな選び方

執筆者 山形ゆかり | 更新日:2023.8.21

「発酵食品に興味があるけど、なにから取り入れたらいいかわからない」

そんな方には、キムチがおすすめです。

私はキムチが大好きで、冷蔵庫に欠かさず用意しています。
毎日の食卓に欠かせなく、キムチがないと口寂しくなるほどキムチは重要な存在です。
子供たちも私と同じようにキムチの虜になっており、辛い部分は洗ったり、白いごはんと合わせたりして、食べることもあります。

この記事では、そんな発酵食品の代表格のキムチについて、3人子育て中の薬剤師、薬膳アドバイザーが詳しくご紹介します。

キムチは食欲をそそる香りと独特の辛みが特徴的。その豊富なビタミンや発酵食品としての健康効果も魅力です。
ぜひ、みなさんもキムチの虜になって、キムチの魅力を楽しみましょう。

発酵食品を取り入れるならまずキムチ!

発酵食品を取り入れる

キムチは発酵食品の代表的なものであり、さまざまな健康効果があります。
発酵過程で乳酸菌が生成されるので、キムチに含まれる乳酸菌はとても豊富です。
そのため、腸内環境の改善や免疫力の向上に役立ちます。

また、キムチにはビタミンやミネラル、食物繊維などの栄養素も含まれています。

発酵食品を取り入れるならまずキムチがおすすめです。

キムチにも種類がある!

キムチの種類

あまり知られていませんが、キムチにはいくつかの種類があります。
以下で、キムチの分類についてご説明いたしますね。

発酵と非発酵の違い

キムチは、発酵と非発酵によって分類されます。
発酵キムチと非発酵キムチは、作り方や味や風味の特徴が異なるといえるでしょう。

発酵キムチは、白菜やきゅうり、大根などの野菜を塩漬けして発酵させて作られます。
塩漬けによって野菜の水分が抜かれ、乳酸菌などの微生物が増殖。

発酵によってキムチの風味や酸味が生まれ、熟成させることで味が深まります。
保存性が高く、長期間保存しても風味が変わりにくい利点があるといえるでしょう。
熟成キムチとして長期保存したり、料理に使うことが一般的です。

一方、非発酵キムチは、野菜を調味料に漬け込んで作られたキムチです。
野菜は塩漬けせずに、唐辛子、にんにく、しょうがなどの調味料と一緒に漬けこむことで完成します。

酸味が少なく、シャキシャキとした食感が特徴です。
即席の浅漬けやサラダとして楽しむことができます。早めに食べることがよいでしょう。

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熟成キムチと加熱キムチ

熟成キムチは、発酵を経て風味や味わいが豊かに深まったキムチのことです。
乳酸菌の発酵する力を利用して、徐々に熟成させます。

たとえば、代表的な白菜キムチは、おおよそ1週間ほどの期間をかけて熟成。
その間に風味や味わいが一段と豊かになります。

韓国では、伝統的な製法によって作られた熟成キムチには「キムチくんマーク」と呼ばれるマークがつけられています。
このマークが付いているキムチは高品質な熟成キムチであることを示しているといえます。選ぶ基準にしてもいいですね。

熟成キムチを料理に利用したものが、加熱キムチです。
煮込み料理や炒めもの、スープなど他の料理に加えることで、キムチの独特の旨味が引き立ち、深みのある味わいを楽しむことができます。

キムチが熟成しすぎて強い酸味がでてしまったときには、加熱キムチにするのがおすすめです。
酸味を調整でき、よりおいしく食べられますよ。

発酵食品キムチの効果

発酵食品キムチの効果

キムチは美容と健康に役立つ効果が期待されます。

たとえば、キムチに含まれる豊富な乳酸菌は、腸内環境を整え、善玉菌を増加し、消化を促進します。
これにより、免疫力の向上や疲労回復に役立つだけでなく、腸の健康を保つことができるでしょう。
また、キムチに含まれる生姜や唐辛子には血行促進や代謝を高める効果があります。

そして、キムチに含まれるビタミンB群やビタミンCは美肌作りにとても重要です。
ビタミンB群は肌の新陳代謝を上げ、肌のターンオーバーを促進します。
これにより、肌のくすみや乾燥が改善され、より明るくハリのある肌を保つことができるでしょう。

キムチに入っているニンニクにはアリシンが含まれます。
アリシンはビタミンB1の吸収率を高め、エネルギーの効率的な利用によるダイエット効果が期待できます。
さらに疲労回復効果も。また、キムチに含まれるビタミンCは抗酸化作用があり、活性酸素を除去して肌の老化を防ぐ効果が期待できますよ。

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こんな時には、こんなキムチを!

キムチを食べる場合

ダイエットをしている方、体型を維持したい方にはキムチの中でも低カロリーで食物繊維が豊富なきゅうりのキムチがおすすめです。
きゅうりのキムチは辛さ控えめであっさりとした味わいが魅力的。

ごはんと一緒でなくてもそのまま食べられるので、健康的なおやつとしても最適です。
野菜炒めや海鮮鍋など、低カロリーでボリュームのある料理に添えて食べるのもいいでしょう。
さらに、辛味成分による脂肪燃焼効果が期待できるうえ、便秘解消にも役立ちます。

また、キムチを食べた後の口臭が気になる方もいらっしゃるかもしれません。
口臭対策の基本は、歯磨きと口をゆすぐことです。
そのほかにキムチを食べた後にリンゴを食べると、口臭を抑えることができるといわれています。
また、キムチの後に牛乳を飲むと、臭い成分の吸収を抑えることができるでしょう。

お風呂に入るのも効果的です。キムチを食べた後にお風呂に入ることで、臭い成分を排出することができます。

そして、口臭対策グッズを使用するのもいいですね。
口臭スプレーや口臭ケア用のキャンディーなどがおすすめです。

発酵食品×キムチのおすすめな組み合わせ方

発酵食品×キムチのおすすめな組み合わせ方

キムチだけ食べてももちろんおいしいですが、他の発酵食品と一緒に食べると、相乗効果でより風味が増し、健康や美容効果を期待できます。

おすすめの組み合わせは、納豆、ヨーグルト、チーズ、漬物など。
乳酸菌が豊富に含まれており、キムチと一緒に摂取することで相乗効果を得られるでしょう。

納豆には乳酸菌だけでなく、納豆菌も含まれています。これらの微生物は相性抜群です。
納豆にキムチを混ぜると納豆自身の乳酸発酵が促され、乳酸菌量が増加します。

腸内で活性化される納豆菌は善玉菌を増殖させ、さらに悪玉菌の増殖を抑え、腸内環境を向上。
キムチにも多くの乳酸菌が含まれ、白菜の食物繊維も豊富なので腸内環境改善にとても効果的といえるでしょう。

キムチはこんな食べ方も!簡単レシピ

キムチを使った簡単にできるレシピをご紹介します。

キムチと納豆チーズの油揚げピザ

キムチと納豆チーズの油揚げピザ

簡単にできるキムチを使った厚揚げピザのレシピです。
油揚げの食感と納豆の風味が、キムチとチーズと相性抜群。
冷蔵庫にあるもので手軽に作れますよ。お好みでトッピングをアレンジして楽しんでみてくださいね。

調理時間の目安:約30分

材料(2人分)

キムチ
100g
納豆
2パック
油揚げ
2枚
チーズ
適量(お好みでモッツァレラやチェダーなど)

作り方

  1. 油揚げをトースターで軽く焼く。
  2. 1の上にキムチを均等に散らし、納豆をのせる。
  3. 2にチーズをふんわりとかける。
  4. 3をトースターで焼き、チーズがとろりと溶けたらできあがり。

アサリと絹豆腐のキムチスープ〜卵黄のせ〜

アサリと絹豆腐のキムチスープ

アサリと絹豆腐のキムチスープは、簡単にできてとてもヘルシー。
アサリの旨みと絹豆腐の優しい食感、キムチの辛味が絶妙に調和しています。
卵黄を乗せることでより濃厚な味わいに仕上がりますよ。温かく辛味のあるスープが、くせになる味わいですよ。

調理時間の目安:約20分

材料(2人分)

アサリ
200g
絹豆腐
1丁
キムチ
100g
だし汁
400ml
醤油
大さじ2
みりん
大さじ1
ごま油
小さじ1
卵黄
2個

作り方

  1. アサリを水に浸し、砂抜きをする。
  2. 絹豆腐は適当な大きさに切り、キムチはざく切りにする。
  3. 鍋にだし汁を入れて火にかけ、沸騰したら1を加える。
  4. 1のアサリの殻が開いたら火を止めてアクを取り除く。
  5. 再び火にかけ、絹豆腐とキムチを加えて煮込む。
  6. 醤油、みりん、ごま油を加えて味を調える。
  7. 器に盛り付け、卵黄を乗せてできあがり。

発酵食品のキムチを食べて健康生活◎

発酵食品のキムチを食べて健康生活

発酵食品の代表格であるキムチは、美肌や健康にうれしい効果がたくさん。
身近なスーパーやコンビニでもさまざまな種類が並んでいるので、気軽に毎日の食卓に取り入れられますね。

発酵と非発酵、熟成や加熱キムチなどの違いも楽しめるとよりキムチが魅力的になります。また、他の発酵食品との組み合わせもおすすめです。

簡単にできるキムチレシピもたくさんあるので、忙しい日常でも手軽に取り入れることができます。

美肌や健康を目指す方にとって、キムチは頼りになる味方になるでしょう。
ぜひ、キムチを積極的に食事に取り入れてくださいね。

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執筆者
山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。発酵あんことキムチが大好き、三児の母です。 薬剤師として総合病院で勤務する際に、糖尿病病棟を担当。食の大切さ・楽しさを深く感じ、食に関する資格を取得しました。現在は健康・美容に関するレシピ提案や撮影・執筆活動など、フリーランスにて活動しております。子供たちと気軽にできる発酵料理を日々研究中!

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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