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食べて健康に!旨味あふれる塩麹を使った漬物の作り方

執筆者 山形ゆかり | 更新日:2023.12.2
食べて健康に!旨味あふれる塩麹を使った漬物の作り方

「塩麹が冷蔵庫に眠っているけど、何か使い道はないかしら……」
「漬物をよく買うけど、自分で作ってみたい!」
「塩麹漬物を上手に作るには、どのくらいの量を使ったらいい?」

そのようなお悩みがある方も多いのではないでしょうか。

塩麹は日本の伝統的な調味料です。塩麹はいまやどこのスーパーでも手に入りますね。便利なチューブタイプのものから自分で作るキットまで、幅広く塩麹が一般的に親しまれています。

この記事では、3人の子育て中のママ薬剤師・薬膳アドバイザーが塩麹を使った漬物の作り方をご紹介します。

塩麹漬けは、旨味と栄養が豊富で、自宅でも手軽に作ることができますよ。おすすめの食材や保存方法、アレンジレシピもご紹介するので、ぜひ作ってみてください。また、塩麹を使うメリットもご説明するので、ぜひ参考にしてくださいね。

塩麹漬けのメリット

塩麹漬けのメリット

塩麹を使って食材を漬けることで、さまざまなメリットが生まれます。以下に、代表的なメリットをご紹介しましょう。

肌の健康維持

塩麹にはビタミンB2とB6が豊富に含まれています。これらのビタミンはたんぱく質の代謝を促進し、肌や粘膜を健康な状態に保つことに役立ちます。

整腸作用

塩麹には乳酸菌が含まれているので、腸内の善玉菌を増やします。そのため、腸内環境を改善する効果が期待できますよ。また、麹には豊富な食物繊維も含まれており、それらは善玉菌のエサとなり、さらに善玉菌を増やすのに役立ちます。

食材のうまみがアップ

塩麹に食材を漬けると、たんぱく質がアミノ酸に分解され、食材のうまみが増します。また、食材を柔らかくしっとりとした食感に変化させることができます。

減塩効果

塩麹は塩の代替品として使用できます。通常の塩の2倍量を使っても、実際の塩分摂取量は約5分の1です。これにより、塩麹を使うことによって、減塩効果が期待できます。

食材の保存性が高まる

塩麹を使用して食材を漬けておくと、食材の保存性を向上させ、長持ちさせることができます。

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塩麹で作る漬物のレシピ

塩麹で作る漬物のレシピ

塩麹を使うと、塩麹だけで簡単に漬物を作ることができます。以下に、おすすめのレシピをご紹介しますね。

基本的な分量

塩麹漬けの基本的な分量は、野菜の量に対して約10%がおすすめです。以下に、具体的な例をご紹介します。

【塩麹漬けの基本分量】

  • 野菜(きゅうり、なす、白菜などお好みの野菜):500g
  • 塩麹:50g

500gの野菜の場合には、50gの塩麹を使うのがおすすめです。この程度の割合にすることで、野菜が適切に漬け込まれ、おいしさが引き立ちますよ。

ただし、塩麹の量を調整することも可能です。お好みに合わせて調整できるのも塩麹を使った漬物の魅力の一つといえます。いろいろ試して漬けてみましょう。

おすすめの野菜

塩麹漬けを作る際におすすめの野菜をご紹介します。ここで紹介するもの以外でも、旬の野菜やお好みに合わせて、ぜひ漬けてみてください。

キャベツ

キャベツはシャキシャキとした食感があり、塩麹漬けにするとパリパリとしたかみごたえに仕上がります。甘みと爽やかな風味があり、さっぱりとした味わいを楽しむことができますよ。

きゅうり

きゅうりは塩麹漬けにすると、ポリポリとした食感と爽やかな甘みが感じられます。塩麹との相性が抜群です。そのまま、丸ごとで食べてもおいしいです。

大根

大根は甘味とシャキシャキとした歯ごたえが特徴の塩麹漬けになります。大根の特有の風味が塩麹と絶妙に調和しますよ。

人参

人参は甘味があり、塩麹漬けにするとさらに甘味が引き立ちます。色鮮やかで見た目にも美しい漬物に仕上がりますよ。

白菜

白菜は塩麹漬けにすると、みずみずしくしゃくしゃくとした食感と深い甘みが楽しめます。

トマト

トマトはサッパリとした味わいが特徴の塩麹漬けになります。見た目も鮮やかで、変わり種としてもおすすめです。

茄子

茄子は塩麹漬けにすると、ほんのり甘さと滑らかな食感が楽しめます。むらさき色をきれいに保って塩麹漬けにしましょう。塩麹が茄子の風味を引き立てますよ。

ズッキーニ

ズッキーニの塩麹漬けは、ズッキーニ特有の歯応えと淡い甘みが特徴です。軽く焼き目をつけてから塩麹漬けにするのもいいでしょう。

塩麹のきゅうり漬物レシピ

塩麹のきゅうり漬物レシピ

塩麹漬けにぴったりの野菜の一つ、きゅうりの漬物の簡単レシピをご紹介します。漬け込み時間を調整することで、お好みの食感と風味に仕上げることができますよ。

【材料】

きゅうり
1本
塩麹
大さじ1程度(漬け込み用)

【手順】

  1. きゅうりをよく洗い、水気を拭き取り、両端のヘタの部分を切り落とします。
  2. きゅうりを5mm幅の斜め切りにします。
  3. ポリ袋にきゅうりと大さじ1の塩麹を入れます。ポリ袋をしっかりと閉じ、きゅうりと塩麹をもみ込みます。手できゅうりを揉みながら、塩麹を均等にまぶしましょう。
  4. もみ込みが終わったら、ポリ袋を冷蔵庫に入れて漬け込みます。漬け込み時間が経過したら、きゅうりをポリ袋から取り出し、水気を軽く切ります。
  5. きゅうりを皿に盛り付けて、できあがりです。

※漬け込む時間によって、2つの異なる風味が楽しめます。

・1〜2時間漬けると、さっぱりとした浅漬け風になります。

・一晩漬けると、くったりとした漬物風になります。

塩麹漬けの保存方法

塩麹漬けの保存方法

塩麹漬けの保存方法には以下の2つの方法があります。

冷蔵保存

塩麹漬けを冷蔵庫で保存する場合、密閉容器に入れて野菜室に保管しましょう。野菜室は冷蔵室よりも温度が少し高いため、徐々に熟成が進み、旨みがまろやかになっていきます。この方法は、塩麹漬けをさっぱりとした状態で保つために適していますよ。

冷凍保存

塩麹漬けを冷凍する場合、小さめの密閉容器に入れて、保存しましょう。冷凍庫のにおい移りを防ぐことができます。ドアの開閉の影響が少ない冷凍庫の奥側に保存するのがおすすめです。冷凍焼けには注意しましょう。塩麹は低温でも徐々に熟成し、色が濃くなり、旨みや塩味がまろやかになるため、長期熟成も可能です。冷凍することで、保存期間を延ばすことができますよ。

ただし、漬ける野菜によっては、水分が出過ぎたり、食感が変わってしまったりと保存に向かないものもあります。その場合は、短い漬け時間で食べ切るなど、適宜調整してください。

塩麹の漬物の日持ち目安

塩麹に漬けた食材は、麹菌が細菌の侵入を防ぎ、食材の日持ちを延ばす効果があります。

通常の食材の日持ちよりも、塩麹で漬けた場合は5〜10日程度を目安として長く食べられる、と考えていいでしょう。

ただし、食材の種類や保存方法によって効果や日持ちが異なるため、塩麹を使用する際でもなるべく早めに食べるのがおすすめです。

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塩麹はさまざまな食材を漬け込んでおいしさを引き立てる優れた調味料です。

とくに旬の野菜やお好みの野菜を使った、自分オリジナルの漬物のおいしさは格別です。ご紹介した野菜以外でも、お好みの野菜を塩麹に漬けて、新しい味を発見してくださいね。

うまく塩麹を使うことで日持ちも良くなるので、食材を無駄にせず使い切りやすくなるでしょう。塩麹はそのまま料理に加えて風味をプラスすることもでき、料理の幅を広げるお助けアイテムにもなります。ぜひ、塩麹の漬物を活用して、食卓と料理をワンランク上に仕上げましょう。

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執筆者
山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。発酵あんことキムチが大好き、三児の母です。 薬剤師として総合病院で勤務する際に、糖尿病病棟を担当。食の大切さ・楽しさを深く感じ、食に関する資格を取得しました。現在は健康・美容に関するレシピ提案や撮影・執筆活動など、フリーランスにて活動しております。子供たちと気軽にできる発酵料理を日々研究中!

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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