日本の伝統的な調味料「塩麹」の美容・健康効果に迫ります。
万能調味料として近年注目を浴びている塩麹は塩、米麹、水を使用して作られた発酵食品です。この記事では塩麹の定義から美容・健康効果、普段のお食事に取り入れやすいレシピの紹介を行っていきます。みなさんの食生活に嬉しい効果がたっぷり詰まった塩麹をぜひ取り入れてみてくださいね。
塩麹とは?
塩麹は、日本の伝統的な発酵調味料のひとつです。塩、米麹、水を発酵させて作られています。風味とうま味がとっても豊かな塩麹は、調味料として様々な材料や調理方法と相性が良く、料理のバリエーションが多いのが特徴です。
塩麹の美容・健康効果
調味料としても万能で便利な塩麹ですが、美容・健康効果にも大注目です。
腸内環境を改善する
塩麹には、腸内環境を改善する効果があります。腸内環境を良くすることで便秘の改善や免疫力を上げる効果があります。
肌の保水力を上げる効果がある
塩麹の材料に使用される米麹には肌のバリア機能を高め、保水力をアップする効果があります。
参考URL:糀の力で、美しく 糀の美肌効果|マルコメの研究開発 (marukome.co.jp)
空腹時血糖を下げる効果がある
塩麹には空腹時血糖を下げる効果もあります。
糖尿病になるリスクを減らすために、塩麹を毎日の食生活へ取り入れることがおすすめです。
参考URL:血糖値が高めの成人における塩糀の空腹時血糖低減効果|マルコメの研究開発 (marukome.co.jp)
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塩麹の使い方
塩麹の具体的な活用方法を見ていきましょう!
肉や魚を漬ける
肉や魚の水気をキッチンペーパーや清潔な布で拭き取り、塩麹を塗って冷蔵庫で保管します。柔らかくしっとりとした仕上がりになります。材料の重さに対して塩麹10%量の割合が目安です。
和え物や炒めものに使う
塩麹だけでカットした野菜を和えたり、炒めものの味付けに塩麹を利用しても美味しく仕上がります。同じ発酵食品の醤油や味噌との相性も良いのでアレンジの幅が広く使いやすいですよ。
効果を最大限に引き出すコツ
塩麹の美容・健康効果を最大限に取り入れるには活きている酵素を食事から取り入れることがおすすめです。酵素は熱に弱い特徴を持っていますので、塩麹を加熱せずに食べることができる調理方法を選びましょう!
塩麹を使ったレシピ紹介
まだ塩麹を試したことのない人でも作りやすい基本的なレシピをご紹介いたします。
塩麹トマトチキン
材料(2人分)
- 鶏胸肉
- 小2枚(200g~400g)
- (A)塩麹
- 大さじ5
- (A)トマト
- 1個分1cm角に切る
- にんにく
- 1片
- リーフレタス
- 適量
- オリーブオイル
- 小さじ2
- 酒
- 大さじ1/2
作り方
- 胸肉の皮側にフォークで数カ所刺します。(A)の材料と胸肉をポリ袋に入れて空気を抜いて約30分室温で漬け込みます。
- フライパンにオリーブオイルとにんにくを入れて弱めの中火で熱します。香りが出てきたら①の(A)をぬぐい、皮から焼きます。その際に(A)は残します。4分間こんがりと焼いたら裏返してふたをします。更に4分間焼いたらにんにくと一緒にバットに取り出します。
- フライパンに②で残った(A)を入れ、酒を加えて熱しソースにします。器に胸肉を盛り付けリーフレタスを添えます。ソースをかけたら完成です。
参考URL:塩麹トマトチキン レシピ 牛尾 理恵さん|みんなのきょうの料理 (kyounoryouri.jp)
美容・健康を意識したレシピ~ネバトロ”美活丼”
材料(2人分)
- もち麦ごはん
- 茶碗2杯分(300g)
- かつお刺身用
- 100g
- (A)塩麹
- 大さじ1
- (A)土生姜
- 2かけ分(すりおろす)
- 赤パプリカ
- 1個分(130g)
- (B)かいわれ大根
- 1パック分(50g)
- (B)青じそ
- 15枚分(千切り)
- めかぶ
- 50g
- 納豆
- 1パック
- 温泉卵
- 2個
作り方
- ボウルにカツオと(A)を入れて混ぜて5分置きます。パプリカは4つ割にして横に薄切りにします。(B)は混ぜ合わせます。
- 器にもち麦ごはんを盛り、パプリカ、(B)を1/4量づつ、汁を切ったカツオ、めかぶを順に乗せます。
- カツオのつけ汁に納豆を加えて混ぜ、②に乗せます。温泉卵、(B)の残りを半量づつ盛り付けて完成です。
参考URL:ネバトロ”美活丼” レシピ 藤井 恵さん|みんなのきょうの料理 (kyounoryouri.jp)
塩麹のデメリットと注意点
良い効果がたくさんある塩麹ですが、気をつけてほしいこともあります。
塩麹のデメリット
塩麹には焦げやすいというデメリットがあります。
漬け込みに塩麹を使用した場合、焼く前に塩麹をキッチンペーパーなどで拭き取ることで焦げ付きを軽減することができます。
フライパンで焼く際には中火で蓋を利用して蒸し焼きにすると中心まで火が通り、焦げすぎずに仕上げることができますので試してみてくださいね。
使用する際の注意点
塩麹には塩が含まれています。過剰な塩分摂取は高血圧や心臓疾患のリスクを高める可能性があるので注意しましょう。
また、使用する際に注意してほしい点をご紹介します。
アレルギーの確認
塩麹の原材料である米や麹菌にアレルギーを持っている人は塩麹を食べることでアレルギー症状を起こすことがあります。一般的なアレルギーに比べると米や麹菌にアレルギーを持っている人は少ないのですが、アナフィラキシーショックを起こす場合もありますのでアレルギーを持っている人は気をつけてください。
自家製塩麹の衛生管理
自家製の塩麹では保存容器や調理器具を消毒済みのものを使うことで塩麹の品質を長持ちさせることができます。減塩を意識して塩分濃度を12%以下で作ってしまうと雑菌が繁殖しやすいので注意しましょう。
塩麹の選び方
塩麹はスーパーの調味料コーナーや漬物コーナーで売られています。
米の粒感が気にならない液体タイプや保存性に優れた粉末タイプ、ペースト状に加工してあるものまで様々な塩麹を店頭で見かけると思います。自分の使い方に合った商品を見つけてみましょう!
加熱処理はしてあるのか?
美容や健康に塩麹を取り入れたい!と考えている方には加熱処理をしていない「生」タイプの塩麹がおすすめです。活きた酵素を食生活に取り入れることができます。
使いやすい容器で選ぶ
市販されている塩麹は瓶詰めタイプやキャップ付きパック、ペットボトルなど様々です。容量も少ないものから多いものまで自分の使用頻度に合わせて選ぶことができます。
おすすめの商品紹介
ハナマルキの塩こうじシリーズは非加熱製法で酵素が活きているタイプの塩麹です。保存料・着色料は不使用なので安心して使うことができますね。
一般的な塩麹から液体タイプ、粉末タイプなどの取り扱いがあります。容量も少量のものから大容量タイプまで選ぶことができるので、自分のお料理習慣にあった商品を選んでくださいね。
参考URL:ハナマルキ塩こうじシリーズ | ハナマルキ (hanamaruki.co.jp)
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まとめ
塩麹は腸内環境を改善し、肌の保水力をアップさせる効果があり身体の中と外の美しさを保つことができるすごい食材であることが分かりました。
空腹時血糖値を下げる効果があることでも知られており、普段から血糖値が気になっている方には是非取り入れてほしい食材です。
塩麹には肉や魚を漬け込んだり、和え物やドレッシングに生のまま使用する事もできます。味噌や醤油との相性も良く幅広く活用することができますね。
美容と健康に嬉しい効果がたっぷりつまった万能調味料、塩麹を普段の食生活にプラスしましょう!