小泉武夫博士のトークショーに出席し、発酵食品の魅力を聞きながらすっかりお腹がすいてしまった私は、玉川高島屋に特設された発酵食品フェア会場へ向かいました。ちょうどその日は洋スタイルの発酵食品フェアを開催中。いくつかのお店でお話を伺うことができました。
Kouji&ko
発酵食をスタイリッシュにいただけるKouji&koは、2016年11月に新宿高島屋にオープンした全く新しいスタイルのカフェテリアです。発酵学者である小泉武夫博士アドバイスの下、丸ビルの「リストランテ・ヒロ チェントロ」の料理長を務めた大島今日氏が商品開発に携わっています。
地味なイメージが強い発酵食品ですが、Kouji&koのメニューはどれもスタイリッシュ! お洒落に敏感な女子大生やOLが好きそうな、写真映えする、健康的なメニューばかりが並んでいました。
中でも注目は、今夏売り出すかもしれない試作品のジェラート!
このジェラートただものじゃないんです! なんと、ここにあるのはすべて発酵食品ジェラート!! 甘酒や本みりん、リンゴ酢、塩麹などの味が並んでいました。
これだけでも驚きましたが、味見させてもらうとさらにビックリ! ジェラートと発酵食品がうまくマッチしていてとても美味しかったんです。素材それぞれの味がしっかり主張しているのに味がくどくないので、食後の軽いデザートや暑くて食欲がない夏のスイーツとしても良さそうでした。発酵食品のジェラートなんて初めてでしたが、正直いってこれは食べてみる価値ありですね! 発売が楽しみです!
軽食スペースがあったので、「カスタムグリーンサラダ」もいただいてきました!

ここから選び「カスタムグリーンサラダ」を作ります
私がいただいたのは、ベースのレタスに在来種の野菜3種と塩麹のローストビーフ、黒米ともち米、赤キャベツとビーツのピクルスにドレッシングをかけたこちらのカスタムサラダ。

カスタムグリーンサラダ
途中で飽きてしまいがちなサラダですが、そんな心配はいりません。最初は選んだ具材それぞれの味を楽しみ、量が減って混ぜやすくなったら全部混ぜて食べる、というように味の変化が楽しめたので、最後まで飽きることなくいただけました! 食べ応えたっぷりでお腹もいっぱい! 大満足でした!
このKouji&ko、今回の玉川高島屋へは特別出店でしたが、新宿高島屋8階には常設の店舗をかまえていますよ!
アトリエ・ド・フロマージュ
アトリエ・ド・フロマージュは、長野県で約34年前に生まれたチーズの専門店。自分達のカマンベールチーズを作ってみたい、という夫婦の想いから生まれました。
数多くの受賞経験を持ち、2016年にはジャパンチーズアワードという2年に1度開催される国産のナチュラルチーズコンテストで見事金賞を受賞(ブルーチーズ)しました。年に1度フランスより講師を招いての研修を開くという姿勢にも、美味しいチーズへの思いがあらわれています。
私が話したのは沢田さんという、素敵な女性チーズ職人。

沢田さん
沢田さんは小泉博士の教え子です。大学のときから発酵について学び、現在はチーズの発酵管理に携わっています。1日に500~800個ほどのチーズ作りをするとか! 良質なチーズ作りには、湿度など環境がとっても大切だと、熱い思いを語ってくださいました!
育風堂精肉店
伺った時、商品はほとんど売り切れていたが、国産の熟成生ハム「はもんみなかみ」を扱う育風堂精肉店は、メディアで数多く取り上げられる注目ブランドです。ネットでもすぐに完売してしまうほど人気の「谷川の雪サラミ」は、この日も本当にすぐ完売してしまったようですよ。
この谷川の雪サラミは、イタリア発祥の白カビサラミです。観光庁監修の『究極のお土産』でも紹介された、注目のサラミなんですよ! 熟成庫で8週間も熟成されたサラミの姿は、まるで雪をかぶったように真っ白。
発酵で熟成された肉は、噛めば噛むほど旨みがでます。クリーミーな口当たりですが、日本人の口に合うように余分なクセはありません。現在はあまりの人気になかなか手に入らなくなっているので、見つけたときはお見逃しなく!
他にも、まだまだ紹介したいお店はたくさんありましたが、今日はここまで。では、次回の取材をお楽しみに!