イギリスの伝統的な発酵食品であるマーマイト。
名前を聞いたことはあったり瓶を見かけたことはあっても、どんな食品なのか全く検討がつかないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。
今回はそんなマーマイトについて、味や香りだけでなく購入できる場所や知識などを詳しくお伝えします。
この記事を読んでマーマイトにご興味を持っていただければと思います。
目次
そもそもマーマイトとは?
マーマイトはイギリスが発祥の発酵食品で、イギリスやニュージーランドで主に食されています。
原料はビールを醸造する過程で生産された酵母であり、わかりやすく言うとビールの酒粕です。
おしゃれに瓶詰めにされたピーナツバターのような見た目をしています。
以前はカルディなどの外国の食品を扱うお店に置いてあったため、よく行く方は見かけたことがあるのではないのでしょうか。
マーマイトは本当にまずいのか実食!
実際に筆者がマーマイトを手に入れる方法と、食べてみたレポートをお伝えします。
どこで手に入るの?
カルディで見かけたことがあった筆者は最寄りのカルディに行ってみました。
しかし探せど見つからないため店員さんに確認したところ、以前は取り扱っていたようですが今はもう置いていないとのこと。
カルディのネットショップも確認しましたが同じく取扱いは終了していました。
成城石井にも海外の食品が多いイメージなのでネットストアを確認しましたが、こちらも取扱は終了していました。
Amazon、楽天などの大手ECショップでは取り扱っていたため、筆者はAmazonで購入しました。
1瓶1000円程度で手に入ります。
マーマイトの基本的な食べ方をご紹介
マーマイトの見た目はチョコレートソースのように黒茶色でとろりとしており、本場のイギリスではバターなどと同じようにパンに塗って食べるようです。
他にもサンドイッチの中に薄く塗る、マーマイトをスープの調味料として使うなどの食べ方が一般的なようです。
マーマイトを実際に食べてみました!
チョコレートソースのような見た目とは裏腹に、匂いは全く甘くありません。
言い表し難い香りが鼻の奥を刺激します。
確かに発酵食品であると分かるような香りです。
筆者にとってはいい匂いとは言い難く、少なくとも瓶に鼻を近づけてクンクンと嗅いではいけないような匂いです。
基本に従い、食パンにバターを塗ってマーマイトを薄く薄く塗って食べてみました。
香りから来る衝撃からすると、そこまで強烈な味ではありません。
最初に来るのはしょっぱさ、その後ほのかな甘味と後味に軽い苦味を味わうことができます。
言われてみればビールの酵母から作られていると納得できなくもないお味でした。
薄くぬる程度で充分味わうことができます。
なにぶん塩気が強いため、間違ってもヌテラなどのようにたっぷり食パンに塗ってはいけないでしょう。
マーマイトのおすすめの食べ方5選
今回はマーマイトの食べ方を5つ紹介します。
癖になってしまう味のマーマイト。
ぜひ様々な方法で試してみてくださいね。
食パンにバターとマーマイト
筆者が試した方法です。
美味しく食べることができる方法としては、バターを気持ち多めに、マーマイトをうっすら塗ることです。
マーマイトに慣れていない方には匂いも含めて衝撃が大きいため、最初は少量から試すことをお勧めします。
スープの隠し味として
こちらも試してみました。
いつも作るようなコンソメスープに、1人分につき小さじ半分〜4分の1程度のマーマイトを混ぜる方法です。
コンソメスープにコクが出る味わいとなり、筆者は一番食べやすいのはこちらではないかと思います。
ただ、こちらもあまり入れすぎると塩気が強くなってしまうと考えられますので、マーマイト未経験の方はごく少量から隠し味程度に入れて楽しんでくださいね。
サンドイッチに塗ってみる
食パンにバターとマーマイトを試してみて、気に入った方はサンドイッチに試してみるのもお勧めです。
本場イギリスでもよく試されている方法です。
ハム、レタス、トマトをはさみ、食パンにマヨネーズと薄くマーマイトを塗るとハムの塩気とマヨネーズの酸味とのマリアージュを楽しむことができるのではないでしょうか。
ミートソースにマーマイト
市販のミートソースをイギリス風にアレンジしたいときなどにいかがでしょうか。
本場イギリスでもよく使われるレシピの1つに挙げられています。
こちらもご家庭で作ったミートソースにお好みの量のマーマイトを混ぜるだけという簡単なもの。
あまり入れすぎると塩分過多となってしまいますので、1人分につき多くても小さじ1杯程度に留めておくことがお勧めです。
マーマイトを入れたミートソースはスパゲティにするもよし、ご飯と混ぜてチーズを乗せ、オーブンで焼いてドリア風にするのも良いでしょう。
上級者向け!フライドポテトをディップする
マーマイトの味が癖になってしまった上級者向けです。
イギリスでも賛否が別れるという食べ方と言っていいでしょう。
この時に用意するフライドポテトは、減塩か塩が振られていないものを用意することをお勧めします。
マーマイトは塩気が多いので、フライドポテトにつけて食べるなど、大量に食べる場合には塩分過多にならないようにあらかじめポテトの方は塩気を少なくしておくと良いでしょう。
マーマイトのQ&A
今回は、マーマイトに関するQ&Aをまとめてみました。
ぜひこちらを呼んでマーマイトに関してより深い知識をつけてくださいね。
マーマイトとベジマイトの違いとは?
マーマイトとともによく名前を聞くこともあるベジマイト。
この2つには明確な違いが存在します。
まず、マーマイトが作られたのはイギリスであり、ベジマイトが作られたのはニュージーランドです。
マーマイトの方がより早くから作られており、その後ニュージーランドに輸入されるようになったそうですが、後に似た商品がニュージーランドでも作られるようになりました。
それがベジマイトです。
どちらもビールを作る際にできた酒粕を原料にして作られている点は同じです。
マーマイトはビールの酒粕にハーブ、スパイスや砂糖を加えて作られるのに対し、ベジマイトは野菜のエキスや麦芽エキスを加えて作られています。
マーマイトには砂糖なども含まれているためベジマイトに比べて甘く、ベジマイトはより苦味が強いことが特徴として挙げられるようです。
ベジマイトについて知るなら
▶ベジマイトは世界一まずい?原料や食べ方、実際に試したレシピをご紹介
他のアレンジ方法
マーマイトは発酵食品ですので、栄養をとると言う目的では他の発酵食品と組み合わせて食べることがおすすめです。
例えば、同じ発酵食品である味噌を使った味噌汁の中に少量を混ぜると良いでしょう。
マーマイトに豊富に含まれる栄養素であるビタミンB群と、味噌に含まれるタンパク質などの栄養素は一緒に摂取すると良いと言われています。
ただし、どちらも塩分が多い食品にはなりますので、マーマイトを加える場合には味噌をいつもより少なめにして味噌汁を作るなど、塩分過多に配慮することをお勧めします。
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マーマイトで本場イギリスの味を楽しんで◎
今回は実際にマーマイトを使ったレシピなどをご紹介しました。
ご興味を持たれた方はぜひ、マーマイトを食べてイギリスの本場の味を体験してみてくださいね。