ベジマイトはオーストラリアでは「国民食」とも言われています。
しかし、ベジマイトは強烈な独特な風味があるため「世界一まずいジャム」と言われることも。
「塩辛くてまずい」というイメージがあることから、オーストラリア土産のネタとして扱われることもあるそうです。
ただベジマイトを使用する際は、少量だけ使用するなど、食べ方に気をつければ、実は美味しくいただける食品なんです。
今回はベジマイトに関する基本情報はじめ、お料理好きな筆者が実際にベジマイトを購入し、ベジマイトを使った料理を試してみましたので、レシピもご紹介します。
目次
ベジマイトとは?
ベジマイトは、オーストラリアではポピュラーな発酵食品のことです。
黄色い瓶のパッケージの中に黒いペースト状が特徴的なジャムで、独特な風味があります。
「まずい」というイメージがありますが、食べ方によっては「美味しい」という声もあります。
▼ベジマイトが美味しいという声
- バターたっぷりのトーストに塗って食べると美味しい
- 味噌と醤油と納豆を混ぜたような味で、食パンに塗ってチーズと食べると美味しい
- 独特の香りと味だけど、個性的な風味がクセになってくる
実際にベジマイトを食べてみた感想
実はベジマイトを食べたことがない筆者は「世界一まずいジャムってどんな味なんだろう?」「まずいのにクセになるってどういうことだろう?」と興味津々になり、ベジマイトを実際に購入してみました。
購入したベジマイトが届き、さっそく瓶の蓋を開けると焦がし醤油とチーズを足したような発酵食品の独特の香りが広がります。
見た目はチョコレートペーストですが、しっかり冷えたバターくらいの固さがあります。
そしてごく少量を食べてみると、八丁味噌や醤油、チーズといった発酵食品を混ぜ合わせたような風味と塩辛さを感じました。
私個人としては、ごく少量を舐める分には「まずい」とは感じず「トーストやクラッカーに合うだろうな」と思える味でした。
今回ベジマイトは、220gのものをAmazonで購入し、値段は1,450円(税込)です。
カルディコーヒーファームや成城石井などの店舗も見に行ってみましたが、残念ながら取り扱いがありませんでした。
ベジマイトの原料
ベジマイトは、酵母を主原料として、塩や麦芽エキスを混ぜて作った発酵食品です。
また、ビタミンB群(ビタミンB1、ビタミンB2、ナイアシン、葉酸)が加えられています。
ベジマイトの食べ方
ベジマイトの本場、オーストラリアでは、パンに薄く塗ってトーストで食べるのが主流です。
ベジマイトをたっぷり塗ってしまうと、塩辛くなりすぎるため、薄く塗って食べるのがポイントだそう。
ベジマイトを使ったレシピ3選
ここで、ベジマイトを使ったレシピを3つご紹介します。
アボカドとベジマイトマヨトースト
【所要時間】7分(トーストの時間含む)
【材料】1人分
- 食パン(5枚切)
- 1枚
- ベジマイト
- 小さじ1/3(食パンに薄く塗る程度)
- アボカド
- 1/2個
- マヨネーズ
- お好みの量
- ブラックペッパー
- 少々
【作り方】
- アボカドは皮・種を取っておき、お好みの厚さにスライスする
- 食パンにベジマイトを薄く塗る
- スライスしたアボカドを2にのせ、上からマヨネーズをお好みの量かける
- トースターで約3~4分間様子を見ながら焼く
- ブラックペッパーをかける
トーストにベジマイトを薄く塗っても美味しいですが、アボカドとマヨネーズが加わることで、ベジマイトの塩味や独特な風味がまろやかになり、食べやすくなります。
アボカドの代わりに、目玉焼きをのせるなどトッピングを変えても◎
ベジマイトの赤だし風スープ
【所要時間】7分
【材料】2人分
- むきあさり(加熱用)
- 10〜15個
- 三つ葉
- 1束
- 水
- 300ml
- 顆粒和風だし
- 2g
- ベジマイト
- 大さじ1
【作り方】
- 三つ葉は根っこを取り除き、約2cmの長さに切り、汁椀に盛る
- 小鍋に水・和風顆粒だし・むきあさりを入れて、中火で沸騰するまで沸かす
- 沸騰したら1分ほど沸かす
- 火を止めて、沸かした汁少量を別容器に取り、その中でベジマイトを溶かす
- ベジマイトが溶けたら小鍋に戻し、よくかき混ぜる
- 三つ葉が入った汁椀に盛り付ける
赤だし味噌の代わりにベジマイトを使った赤だし風のスープです。
ベジマイトは少し固めですので、溶け残りがないようにご注意ください。
今回具材はむきあさりと三つ葉を使いましたが、なめこや落とし卵などアレンジしてみても良いでしょう。
肉と野菜のベジマイト炒め
【所要時間】10〜15分
【材料】2人分
- 豚こま肉
- 100g
- 塩こしょう
- 少々
- ごま油(肉炒め用)
- 大さじ1/2
- キャベツ
- 80g
- たまねぎ
- 80g
- にんじん
- 40g
- 塩
- 少々
- ごま油(野菜炒め用)
- 大さじ1/2
- ベジマイト
- 小さじ2
【作り方】
- 豚こま肉は必要あれば一口大に切っておき、塩コショウをなじませる
- キャベツは2cmほどのざく切り、たまねぎはスライス、にんじんは4cmほどの短冊切りにする
- フライパンにごま油をひき、中火でキャベツ、たまねぎ、にんじんを入れ、塩をふって炒める。
野菜に火が通りしんなりとしたら、バットやボウルに一旦引き上げる - 同じフライパンにごま油をひき、豚こま肉を炒める。
色が変わったら3の野菜を加える - ベジマイトを入れて全体によく絡めたら、皿に盛り付ける
ベジマイトを使った肉と野菜の炒め物です。
加熱することで、ベジマイトの独特な風味が少しマイルドになり、食べやすいです。
ベジマイトを具材と絡める際は、野菜の水分を使いながらしっかり溶かして絡めてくださいね。
ベジマイトのQ&A
ベジマイトに関するQ&Aを2つまとめてみました。
- ベジマイトは日本でも買える?
- ベジマイトとマーマイトの違いとは
1つずつ解説します。
ベジマイトは日本でも買える?
アメリカなどでは、ベジマイトは輸入できませんが、日本は輸入可能なため、ベジマイトの購入が可能です。
日本での購入方法は、「店舗」または「通販」の2つです。
店舗と通販それぞれの購入先をまとめてみました。
▼ベジマイトを購入できる店舗
- カルディコーヒーファーム
- 成城石井
- 紀ノ国屋
- 明治屋
上記のような輸入食品店や高級スーパーに売ってることが多いようですが、実際に店頭に並んでいるとは限りません。
購入したい場合は、店舗に問い合わせてみるか、通販サイトを利用すると確実だと思います。
▼ベジマイトを購入できる通販サイト
- カルディオンラインストア
- Amazon
- 楽天市場
ベジマイトを確実に手に入れたい場合は通販サイトがおすすめです。
ただ、購入先によっては届くまでに数日かかる場合があったり、送料がかかったりするので、ご注意ください。
ベジマイトとマーマイトの違いとは
ベジマイトと似ている食品にマーマイトがあります。
どちらも主原料が酵母エキスである発酵食品です。
簡単にベジマイトとマーマイトの違いを表にまとめてみました。
ベジマイト | マーマイト | |
---|---|---|
製造国 | オーストラリア | イギリス |
原材料 | 酵母エキス 食塩 麦芽エキス など | 酵母エキス 食塩 野菜ジュース濃縮物 など |
味 | 塩気が強く、苦味もある | 塩辛さとほのかな甘み |
原材料は似ているものの、少し甘味を感じるマーマイトの方が食べやすいともいわれています。
また、歴史としては、マーマイトの方が先にイギリスで製造されていました。
イギリスからの移民が多かったオーストラリアでは、マーマイトが良く食べられていたものの、第一次世界大戦の影響でマーマイトの輸入ができなくなったことから、オーストラリアでベジマイトが開発・販売され、すっかり国民食として定着しました。
マーマイトについて知るなら
▶イギリスの発酵食品「マーマイト」を食べてみた!リアルな感想と食べ方3選
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まとめ
今回はベジマイトとはどんな食品なのか、どういった食べ方やレシピがあるのかをご紹介しました。
ベジマイトは「まずい」というイメージがあるものの、実はいろいろな料理に使える食品であることも分かりましたね。
ぜひベジマイトをいつもの食卓に加えて楽しんでみてはいかがでしょうか。