冬の食卓には、心もからだも温まるお鍋が一番ですね。
この記事では、3人子育て中のママ薬剤師・薬膳アドバイザーが塩麹を使った鍋のレシピをご紹介します。塩麹には、冬の季節に役立つ健康効果もたっぷり。子どもも大人もしっかり食べて栄養を補充しましょう。
塩麹の健康効果についてもご説明するので、ぜひ参考にしてくださいね。
目次
冬には塩麹の健康効果がぴったり
塩麹は、米麹と塩、水だけで作られる発酵調味料です。塩麹には、とくに冬の季節に役立つ健康・美容効果がたくさんあります。以下で、その代表的な効果をご紹介しましょう。
疲労回復効果
塩麹にはビタミンB群と消化酵素が豊富に含まれます。ビタミンB群、とくにビタミンB1は、糖質のエネルギー代謝に必要な栄養素です。そのため、疲労回復に不可欠なエネルギーを生み出すことに役立ちます。
また、塩麹に多く含まれる消化酵素は、食物の消化吸収を助け、効率的な栄養吸収を促進します。これにより、疲労回復が早まり、からだの回復力が向上しますよ。
美肌効果
塩麹には肌の美しさを保つ効果があります。
塩麹に含まれる「コウジ酸」は、シミやそばかすの原因となるメラニンの生成を抑制し、紫外線から肌を守ります。また、麹菌はビタミンB群が豊富に含まれているので、肌の再生力を高めるのに役立つでしょう。
さらに、塩麹に含まれる乳酸菌は、腸内環境を整えるので、便秘改善につながります。これにより、老廃物がたまりにくいからだを保ち、肌荒れを予防することが期待できますよ。
肌の水分もしっかり保たれ、透明感ある肌へ導いてくれるでしょう。
免疫力向上
塩麹に含まれる麹菌や乳酸菌は、腸内環境を改善に役立ちます。これにより、善玉菌を増やすことで免疫力を高める効果が期待できますよ。
また、塩麹に含まれるビタミン群やオリゴ糖も免疫力を高める効果があるとされています。これらの栄養素は免疫システムが正常に機能することを助けるので、からだの防御メカニズムを強化してくれるでしょう。
これにより、冬に流行しやすい風邪やインフルエンザから身を守る助けになります。
味の向上
塩麹は、料理の味わいを深くし、柔らかく、香り高い料理を作るのに役立つこともメリットです。
塩麹に含まれる麹菌や乳酸菌は食材のタンパク質や糖を分解し、おいしさを引き出すことができますよ。これにより、食材の味に深みが加わります。
さらに、塩麹に含まれるプロアテーゼという酵素は、タンパク質を分解し、肉や魚を柔らかくします。この効果により、食感を良くすることができるでしょう。
そして、塩麹に含まれる酵素は食材の酵素活性を活発にし、食材の栄養分の変化をもたらします。これにより、料理の香りが豊かになる可能性がありますよ。
冷え性改善
塩麹に含まれる乳酸菌が腸内環境を改善し、血行を促進することで冷え性を改善する効果が期待できます。
また、塩麹に含まれる酵素が体内の代謝を活性化。からだを温める効果により、体温が適切に維持され、冷え性が緩和されます。
さらに、塩麹の酵素は血行を促進するので、血液の循環を改善する助けにもなるでしょう。
塩麹と味噌が香る「豚肉と白菜の味噌塩麹鍋」
塩麹の旨味と味噌のコクが絶妙に組み合わさり、寒い日にぴったりの温かい鍋のレシピです。ヘルシーなのに、食べ応えも充分にあります。お好みで、いろいろな野菜もたっぷりと入れて食べてくださいね。
【材料】(4人分)
- 豚肉(しゃぶしゃぶ用)
- 300g
- 白菜
- 1/4個(食べやすい大きさに切る)
- しめじ
- 1パック
- 塩麹
- 大さじ2
- 味噌
- 大さじ2
- だし
- 600ml
- 酒
- 大さじ2
- しょうゆ
- 大さじ1
- みりん
- 大さじ1
- 青ねぎ
- 適量(みじん切り)
【作り方】
- だしを鍋に入れて中火にかけ、沸騰させます。
- 沸騰したら酒、しょうゆ、みりん、味噌を加え、よく混ぜます。
- 味噌が完全に溶けたら、塩麹を加えてさらに混ぜます。
- 豚肉、しめじ、白菜を鍋に加え、具材がしんなりするまで煮ます。
- 具材が煮えたら、青ねぎを散らしてできあがりです。
キャベツたっぷり塩麹豚もつ鍋
キャベツたっぷりの塩麹豚もつ鍋のレシピです。塩麹が味に深みを出し、おいしくて温まる鍋ですよ。あっさりした味付けなので、食べやすくスープまで飲み干したくなるでしょう。ぜひ、作ってみてくださいね。
【材料】(4人分)
- 豚ホルモン(豚の小腸やハツなど)
- 500g
- キャベツ
- 1個
- もつ鍋用の野菜(ニラ、しいたけ、しめじ、ねぎなど)
- 適量
- 塩麹
- 大さじ4
- だし汁
- 4カップ
- みりん
- 大さじ4
- 醤油
- 大さじ2
- にんにく
- 4片(スライスする)
- ごま
- 適量(お好みで)
- 鍋(大きめの鍋がおすすめ)
【手順】
- 豚ホルモン(豚の小腸やハツなど)を食べやすい大きさに切ります。
- キャベツは食べやすい大きさに適宜切ります。
- もつ鍋用の野菜(ニラ、しいたけ、しめじ、ねぎなど)も適当な大きさに切ります。
- 鍋に、だし汁、キャベツともつ鍋用の野菜、豚ホルモン(豚の小腸やハツなど)を加え中火で加熱します。
- 塩麹、みりん、醤油を加え、中火から弱火にして、蓋をして5分ほど煮ます。
- 具材が柔らかくなり、味がなじんだら、ごまを振りかけてできあがりです。
オススメ記事
酵素が多い野菜ランキングBEST6|本当に効果的に食べる方法とは?
健康や美容に良いとされている酵素。ぜひ食生活に取り入れたいですよね。今回は看護師である筆者がどの野菜にどんな効果がある酵素が多いのかをランキング形式でお伝えします。ぜひ記事を読んで酵素を日々のお食事に取り入れてみてくださいね。

まとめ
簡単にできる塩麹鍋、もちろん具材や味の追加などアレンジは自由に楽しんでください。鍋はささっとできるので、毎日でも食べたいですね。塩麹を使った風味豊かなお出汁も思いっきり堪能しましょう。