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インドの漬物アチャールとは?自宅で簡単おいしい本格レシピ

執筆者 山形ゆかり | 更新日:2023.12.1
インドの漬物アチャールとは?自宅で簡単おいしい本格レシピ

アチャールは野菜やスパイスを使って作られるインドの伝統的な漬物です。
この記事では、代表的なアチャールのレシピや珍しいアチャール、保存方法、よくあるアチャールについてのご質問についてご紹介しましょう。

アチャールとは?

アチャールとは?

アチャールは、インドの伝統的な発酵漬物で、さまざまな野菜や果物を油とスパイスで漬け込んで作られます。
代表的な野菜や果物には、マンゴー、レモン、カリフラワー、人参、ラディッシュ、グリーンチリーなどがあります。

これらのアチャールは、地域や家庭によってレシピや味付けが異なり、インド国内での地域性があります。

例えば、北部のアチャールはスパイスが効いていて辛口であり、南部のアチャールは甘酸っぱくて辛さが控えめなものが一般的です。

アチャールは、食事と一緒に料理に添えて食べられるほか、カレーなどと一緒に食べられることが一般的です。

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アチャールのレシピ

代表的なアチャールのレシピをご紹介します。
スパイスの配合などアレンジ可能です。
気軽に作ってみましょう。

キャベツのアチャール

キャベツのアチャール

キャベツのアチャールは、お弁当のおかずにも使えます。
肉や魚料理、カレーの付け合わせにもぴったりです。

材料(作りやすい分量)

キャベツ
200g程度
レモン汁
大さじ1
クミンシード
小さじ1
少々
サラダ油
大さじ1
一味とうがらし
適量

作り方

  1. キャベツは食べやすい大きさにカットして耐熱ボウルに入れ、塩を加えて混ぜます。皿などでおもしをし、約30分おいて水けを絞ります。
  2. 小鍋にサラダ油、クミンシードを入れて火にかけ、香りが立ったら熱いうちに1のボウルに加えます。
  3. 一味とうがらし、レモン汁も加えて混ぜ、10分以上おいて味をなじませてできあがりです。

玉ねぎのアチャール

玉ねぎのアチャール

サラダ油とスパイスをよく混ぜ合わせて、材料と和えてから3日ほど漬ければできあがります。
長く置けば置くほどおいしさが増す、本格的な味わいのアチャールです。

材料(作りやすい分量)

キャベツ
200g程度
レモン汁
大さじ1
クミンシード
小さじ1
少々
サラダ油
大さじ1
一味とうがらし
適量

作り方

  1. キャベツは食べやすい大きさにカットして耐熱ボウルに入れ、塩を加えて混ぜます。皿などでおもしをし、約30分おいて水けを絞ります。
  2. 小鍋にサラダ油、クミンシードを入れて火にかけ、香りが立ったら熱いうちに1のボウルに加えます。
  3. 一味とうがらし、レモン汁も加えて混ぜ、10分以上おいて味をなじませてできあがりです。

大根のアチャール

大根のアチャール

大根のシャキシャキとした食感とスパイスの風味が特徴です。
カレーの添え物としてもよく使われ、おつまみとして楽しまれることもあります。

材料(作りやすい分量)

大根
10cm程度
にんにく
1かけ
しょうが(薄切り)
3枚
唐辛子
1本
小さじ1
サラダ油
大さじ1/2
ターメリック
小さじ1/2
クミン(パウダー)
小さじ1/2

作り方

  1. 大根を食べやすいようにカットし、塩を加えて揉み込みます。
  2. しばらくおいて水気を切り、にんにく、しょうが、唐辛子をみじん切りにします。
  3. フライパンにサラダ油を熱し、2を入れて弱火で炒めます。
  4. 香りが立ったら、ターメリック、クミンを加えて混ぜます。
  5. 塩で味を調えてできあがりです。

唐辛子のアチャール

唐辛子のアチャール

唐辛子の辛味とスパイスの風味が特徴で、さまざまな料理にアクセントを加えることができます。

材料(作りやすい分量)

青唐辛子
500g
マスタシードパウダー
大さじ2
少々
カイエンペッパー
小さじ1/2
ターメリック
小さじ2杯
レモン汁
2分の1カップ
マスタードオイル
2カップ

作り方

  1. 青唐辛子をよく洗い、キッチンペーパーなどで水気をふき取り、包丁で唐辛子の中央に切り込みをいれます。
  2. マスタードシードパウダー、塩、ターメリック、マスタードオイルをボウルにいれよくかき混ぜます。
  3. 混ぜたスパイスとオイルを青唐辛子の切り込みから中に詰め、残りのスパイスは唐辛子全体に絡めていきます。
  4. レモン汁を加えよく混ぜてできあがりです。

その他のアチャール

その他のアチャール

アチャールの種類には野菜だけでなく、さまざまなものがあります。
その中でも珍しいものをご紹介しましょう。

マンゴー アチャール

未熟な青いマンゴーを漬けた南インドのポピュラーなアチャール。
酸っぱく、辛く、スパイシーな味わいが特徴です。

レモンアチャール

レモンを漬けたアチャールです。
レモンの強い酸味が無くなって爽やかな味わいが楽しめます。

ホタルイカのイエローアチャール

ホタルイカを使ったアチャールで、黄色の色がきれいに出るスパイスを使います。
フレッシュな辛味を楽しめます。

山椒アチャール

ネパール山椒がぴりりと爽やかに香るトマトソースのアチャールです。
山椒、ミント、パクチー、トマトを組み合わせて作ります。

アチャールのQ&A

アチャールのQ&A

アチャールについてよくある質問にお答えいたします。

アチャールの保存期間と保存方法

玉ねぎのチャールのように、野菜単体のアチャールは密閉容器に入れて、冷蔵庫で保存可能です。
3日程度を目安に早めに食べましょう。
一方で、塩分の少ないものや肉、魚を使ったものは長期保存できません。
いずれも、自分で作ったアチャールはなるべく早く食べきるようにすると安心です。
基本的には作ったその日に食べるのがいいでしょう。

ウールガイとアチャールの違い

ウールガイとアチャールは、言語の違いによるもので、基本的には同じものを指す呼び名です。
ウールガイは南のタミル語で使用される呼び名で、一方、アチャールはヒンディー語圏で一般的に使用される呼び名です。

アチャールは何語?

アチャールという名前はポルトガル語で漬物ピクルスを意味する「achar(アチャール)」が語源とされています。

まとめ

まとめ

インドの伝統漬物のアチャールは、素材の味とスパイスの風味が相まってなんとも言えないおいしさになります。
レシピもさまざまで、素材とスパイスの組み合わせは無限にある、といっても過言ではありません。
多種多様な組み合わせにより豊かな味わいになるでしょう。
専門店でいろいろな味を試してみるのも楽しいですね。

アチャールの魅力は、手軽にできることも挙げられます。
ぜひ、アチャールをご自宅で作り、その奥深い味わいに触れてみてください。
自分なりのアレンジにチャレンジするのもおすすめです。
きっと新しい発見がありますよ。

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執筆者
山形ゆかり

薬剤師・薬膳アドバイザー・フードコーディネーター。発酵あんことキムチが大好き、三児の母です。 薬剤師として総合病院で勤務する際に、糖尿病病棟を担当。食の大切さ・楽しさを深く感じ、食に関する資格を取得しました。現在は健康・美容に関するレシピ提案や撮影・執筆活動など、フリーランスにて活動しております。子供たちと気軽にできる発酵料理を日々研究中!

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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