節分というと、豆まきや恵方巻などが思い浮かびます。古くから庶民の間に流通した日本の伝統行事なだけに、節分関連のレシピは割と地味なものが多かったりしますよね。
でも、節分に食べる地味な料理も、工夫次第でおしゃれに変身できるんですよ。伝統行事も大切にしながら、今年はもっとラフに節分を楽みましょう。
節分になぜ豆まき?
節分というと、豆まきが思い浮かぶと思いますが、よくよく考えるとなぜ節分に豆をまくのか不思議じゃないでしょうか。実は「豆をまく」という行動には、ちゃんとした理由があります。
豆まきは、日本に古くからあった鬼や邪気を追い払うために豆をぶつける「豆打ち」という風習が元になっています。炒った大豆を「鬼は外、福は内」と唱えながらまき邪気を払ったあと、自分の年の数(あるいは一つ多く)豆を食べて1年の無事を祈ります。
大豆のたんぱく質は良質! 骨粗鬆予防、美肌にもオススメ
節分でまく大豆には、お肉やお魚同様、良質なたんぱく質がたくさん含まれています。たんぱく質は筋肉や骨、血液、皮膚など体を作るもとになり、年齢が上がっても必要不可欠な栄養素です。
年齢を重ねると健康のため、「脂肪を摂りすぎちゃいけない」とお肉や卵など良質のたんぱく質を控えてしまう方が多くみられますが、それは間違った知識。
たんぱく質が不足すると筋肉が作れなくなり筋肉量が減ってしまいます。筋肉が減れば基礎代謝が下がるので太りやすくなり、骨も丈夫に保てないので、骨粗鬆症にかかるリスクも高めてしまいます。
その他にも、たんぱく質は血流量にも関係してきますから、肌の艶や色など美貌を保つためにも不足させてはNGな栄養素です。大豆には女性ホルモンと同じような働きをする大豆イソフラボンが含まれており、更年期障害解消にも有効です。
厄除けにいい、いわしの栄養素にも注目したい!
古くからの節分の習わしの一つに、柊の枝にあぶったいわしの頭を刺したものを家の戸口につるす「焼い嗅がし(やいかがし)」というものがあります。焼い嗅がしは、厄除けの一つ。あぶったいわしの臭いを鬼が嫌がるといわれています。
この、いわしも良質なたんぱく質がとれる食材の一つです。健康のために意識して摂取しておきたいオメガ3と呼ばれる栄養素であるEPAやDHAを豊富に含んでいます。
いわしを食べれば血液もサラサラに! 中性脂肪やコレステロール、血圧の低下、血栓予防の役に立ちます。鉄やカルシウム、ビタミンDなどが豊富に含まれているので、骨や歯の強化にもおすすめ。
他にビタミンB群も豊富に含んでいるため、食べたものをしっかりと代謝させる働きもあります。新陳代謝が高まることで美容的効果もあがってうれしいですよね。節分には、厄を払う炒り大豆といわしでしっかりたんぱく質を摂り、骨の強化をはかりましょう!
今年の節分はワインにあうイワシ料理でお洒落に楽しむ!
節分に限らずおしゃれに楽しめる、いわし料理をご紹介します。いわしを食べて厄をはらいましょう!
◆いわしロール(2人分)
【材料】
いわし刺身用 6枚
スライスチーズ 2枚
しそ 3枚
にんにく 1片
オリーブオイル 小さじ1
塩 少々
粗挽きこしょう 少々
【作り方】
1:スライスチーズを袋の上から3等分に跡をつける。
袋を開け3等分に分ける。
しそを縦1/2枚に切る。
2:にんにくをスライスする。
3:いわしにしそとチーズをのせて巻き付け、爪楊枝を刺す。
4:フライパンを弱火にかけ、オリーブオイルとにんにくを加えじっくり炒める。中火にし、いわしをのせ、塩、こしょうをする。両面パリっと焼けたら器に移す。※いわしは刺身用なのでレア状態でいただきます。
節分の時のいわしはあぶったものを使用するため、今回は両面を炙るつもりで焼きました。もちろん、刺身用なので生でたべてもOK。生で食べる際はいわしロールを作ったあとオリーブオイルと塩、こしょうを振ってお召し上がりくださいね。
スライスチーズも乳製品から作られる発酵食品です。スライスチーズは、プロセスチーズに分類されます。プロセスチーズは加熱により発酵を止め、長期保存できるようにしている特徴な食品です。良質なたんぱく質とカルシウムをはじめとするビタミン、ミネラルを豊富に含んでいます。
いかがでしたか?
いつもの節分とはちょっと違った、いわし料理。節分に限らず、大人のおしゃれディナーをご家庭でもお楽しみくださいね。