発酵食品と酵素の力で、いつまでもキレイで健康にくらす!
専門家インタビュー
美醸ラボトップコラム一覧 > 酵素とは?ゼロからでもわかりやすい効果や働き、特徴まとめ

酵素とは?ゼロからでもわかりやすい効果や働き、特徴まとめ

執筆者 あすまる | 更新日:2023.8.23

「酵素が体にいいと聞いたが、そもそも酵素が何かわからない。」

「どうすれば自分の生活に酵素を取り入れられるかわからない。」と悩んでいませんか。
酵素は酵素サプリや酵素玄米など健康や美容を意識した時によく耳にする言葉です。
しかし、酵素が体の中でどのような働きをしているかわからないですよね。
この記事では、酵素を全く知らない方でも酵素を理解できるように、酵素の働きや特徴をゼロから解説します。
酵素について学び、日常生活に酵素をうまく取り入れましょう。

酵素とは何か?

酵素とは

酵素とは食べ物を消化・吸収・代謝の化学反応を促進するタンパク質です。
酵素はタンパク質で構成されており、生きていく上で欠かせない役割を担っています。

また、酵素には種類があり、特定の反応のみをサポートする特徴があります。
例えば、タンパク質を分解する酵素は、タンパク質のみを分解し、炭水化物や脂質は分解しません。
このように、酵素は体内でおこる消化・吸収・代謝のサポートをするタンパク質です。

酵素の種類には何があるの?

酵素の種類

ヒトの体内には、約5000種類の酵素があるといわれています。
ここでは、酵素にどのような種類や特徴があるかを解説します。

消化酵素

消化酵素とは食事を分解するときに必要な酵素です。
消化酵素は食べ物の栄養素を体に吸収しやすくするために使われます。

酵素は胃やすい臓、小腸などそれぞれ異なる器官から分泌され、特定の栄養素を分解します。
具体的に、消化酵素には以下の種類があります。

酵素の種類酵素の説明酵素が含まれる分泌液
アミラーゼ炭水化物をブドウ糖に分解する酵素唾液、すい液
リパーゼ脂肪を脂肪酸に分解する酵素すい液
ヌクレアーゼ核酸をヌクレオチドに分解する酵素すい液

このように、消化酵素は食べ物を細かな分子に分解する効果があります。
消化酵素にはいくつかの種類があって、それぞれ違う働きを持っているのです。

代謝酵素

代謝酵素とは、体内に吸収された栄養素を体の細胞に届ける酵素です。
栄養素を体の細胞に届けることで、私たちは体を動かすエネルギーを手に入れられます。

代謝酵素は以下の働きをサポートします。

  • 呼吸をする
  • 運動をする
  • 頭を使う
  • ケガを治す
  • 老廃物の排出
  • 肌の調子を整える

このように、代謝酵素は全身を自由に動かすために欠かせない役割を担っています。

食物酵素

食物酵素とは食べ物に含まれる酵素です。
消化酵素や代謝酵素は、もともと体内に存在しますが、食物酵素は食べ物から摂取します。
食物酵素は体内の消化を助ける働きがあり、栄養素の吸収をサポートする役割があるのです。
食物酵素を豊富に含む食べ物を紹介します。

酵素の種類酵素を多く含む食品例
プロテアーゼ
(タンパク質を分解する酵素)
玉ねぎ、納豆、りんご、イチジク、
キウイ、パパイヤ、パイナップル
アミラーゼ
(炭水化物を分解する酵素)
大根、かぶ、にんじん、ブロッコリー、
かぼちゃ、パプリカ、バナナ、酢
リパーゼ
(脂肪を分解する酵素)
味噌、納豆、漬物、チーズ、
アボカド、ほうれん草、大根、トマト

このように、食品には食物酵素が含まれており、体内の消化吸収を高める働きがあります。
消化酵素は野菜や果物に多く含まれるため、積極的に食事に取り入れましょう。
ただし、酵素は熱に弱いため、食事に取り入れる時は加熱せず、生で食べる方がオススメです。

酵素にはどんな効果があるの?

酵素の効果

酵素は生きていく上で欠かせない役割を担っていますが、具体的にどのような効果があるのでしょうか。
ここでは、酵素が体の中で何を行っているのかを解説します。

生命活動を維持する

酵素は生命活動を維持するために必要です。
なぜなら、消化や代謝をするときに必要だからです。
しかし、酵素の働きは食事を消化して栄養素を吸収するだけではありません。
酵素は暴飲暴食や過度な飲酒、喫煙、運動などさまざまなダメージから回復をするときにも利用されます。
このように、私たちが健康な体でいられるように、体全体のバランスを取ろうとしてくれるのが酵素の役割です。
体内の酵素を維持するためにも、食事や運動など生活習慣を見直し、規則正しい生活を送りましょう。

腸内環境を整える

酵素は腸内環境を整える働きがあります。
なぜなら、酵素は体内の老廃物や毒素を排出する反応のサポートもするからです。
酵素を摂取すると、便秘や肌荒れの改善にも繋がり、体の中から健康になります。
「お腹の調子が悪い。」と感じたら、酵母菌を豊富に含む発酵食品を積極的に摂りましょう。
酵母菌は腸内での消化や分解を助ける働きをもつ菌です。
食物酵素が増えると、体内の消化を助けてくれ、腸内環境を整えます。積極的に摂取しましょう。

新陳代謝を高める

酵素は新陳代謝を高める働きがあります。
新陳代謝とは古い細胞が新しい細胞に入れ替わることです。
私たちの体は新陳代謝を繰り返して機能を維持しています。
例えば、肌荒れを起こしたときに、2週間ほど経つとキレイな肌に戻ります。

代謝酵素は体の細胞に栄養素を届け、老廃物の排出をサポートします。
つまり、新陳代謝をスムーズにするのです。
代謝酵素がうまく働けば、肌荒れの治りが早くなったり、疲れにくくなったりします。

酵素が不足すると……

酵素が不足すると

酵素が不足すると血流の流れが悪くなります。
なぜなら、代謝が悪くなり、血液中に代謝されなかった物質が残るからです。
血流が悪くなった結果、体全体に熱を運ぶことができず、以下のような症状が発生します。

  • 体温が下がる
  • 冷え性の原因
  • 便や尿を排出しにくい
  • 太りやすくなる

このように酵素が不足すると、体に悪影響が出ます。
体で作れる酵素の量は決まっているので、食物酵素から豊富に摂取できる献立を意識しましょう。

酵素を生活に取り入れるには?

酵素を生活に取り入れる

酵素は私たちが健康に生きていく上で欠かせない役割をしていることがわかりました。
ここでは、実際に酵素を生活に取り入れるにはどのようにしたら良いかをご紹介します。

生野菜や生の果物を摂取する

生野菜や生の果物にはたくさん酵素が含まれています。
酵素は70℃以上になると働きが低下してしまうため、可能な限り加熱せずに生で食べましょう。
オススメの野菜や果物は以下の通りです。

野菜トマト・キャベツ・レタス・大根・にんじん
果物バナナ・いちご・キウイ・パイナップル

これらの野菜や果物をすりおろして食べると、効率的に酵素を摂取できます。
スムージーにして飲むのも手軽に摂り入れられる方法のひとつです。

発酵食品を積極的に食べる

発酵食品にも酵素は豊富に含まれています。
発酵食品とは微生物の作用により栄養価を高めた食品です。
発酵食品は納豆、味噌、酢、ヨーグルト、チーズ、漬物などがあります。
発酵食品の「麹」が作り出す酵素は約100種類といわれています。
発酵食品にはさまざまな酵素が含まれているため、まずは味噌汁や間食にヨーグルトを手軽に取り入れてみましょう。

酵素の消耗をしない習慣を心がける

体内の酵素の数を維持するには、生活習慣を整えることも大切です。
なぜなら、酵素は肉体に過度なダメージを与えると、減ってしまうからです。
体内の酵素の数を保つためにも以下の点に気をつけてください。

  • 適度な運動をする
  • 体をあたためる
  • 水分補給をする
  • ストレスをためない

このように、心地よい生活習慣を心がけ、酵素の数を保って健康を維持しましょう。

酵素サプリを飲む

野菜や果物、発酵食品を取れない時は、酵素サプリを利用するのもオススメです。
酵素サプリはカプセルやドリンクタイプなどさまざまな種類が出ています。
納豆など発酵食品に苦手意識がある人は酵素サプリで無理なく酵素を補給しましょう。
しかし、サプリは会社でのランチの時だけにし、あくまで補助的に使ってください。
野菜や果物など食品から酵素を食べた方が効率的に酵素を摂取できます。

オススメ記事

【2023年度最新版】発酵食品人気ランキング|効果的な摂取法も解説

効果抜群の発酵食品を管理栄養士がランキングで紹介!免疫力UP、若々しさサポート、代謝向上など美容&健康に欠かせない効果が詰まった発酵食品をランキング形式で説明します。健康的な食生活の秘訣もありますよ。

【2023年度最新版】発酵食品人気ランキング|効果的な摂取法も解説

記事を見る

酵素を活かして元気な毎日を送ろう◎

酵素のある毎日

酵素とは消化や吸収をサポートし、私たちが生きていく上で欠かせない働きをしています。
酵素を増やすには、生活習慣を整え、食事から酵素を取り入れる必要があります。
生の野菜や果物、発酵食品は酵素が豊富です。
1日一杯の味噌汁やサラダを献立に取り入れ、元気な毎日を送りましょう。

オススメ記事

発酵食品の種類って?微生物から世界の食品まで知りたいことを完全網羅

発酵食品の種類をご紹介!健康と美味しさを両立させる、さまざまな発酵食品の種類をみてみませんか?ヨーグルト、醤油、キムチなど、豊富なバリエーションを解説。発酵の力で腸内環境を整え、食卓を彩るアイデアをご提案します。

発酵食品の種類って?微生物から世界の食品まで知りたいことを完全網羅

記事を見る

この記事が気に入ったらシェア!しよう

googleplusシェアする

FacebookやTwitterで更新情報を手に入れよう!

いいねする フォローする
執筆者
あすまる

フリーランスのライターとして活動している25歳です。管理栄養士の資格を活かし、食べ物や健康の知識を広める活動をするのが夢です。普段は季節の食材を使って料理をしたり、料理動画を見たりして楽しんでいます。健康は食べ物で維持できています。体調不良も食べ物にこだわれば、怖くありません。楽しく長生きを目指しましょう!

この執筆者の記事を読む この執筆者の記事を読む

美醸ラボとは美醸ラボとは

30~50代の女性を対象に、キレイと健康の情報を提供するサイトです。 「ダイエット」「アンチエイジング」「更年期障害」の3つを柱として、専門家からのアドバイスや役立つ情報を紹介します。  とくに「発酵食品」と「酵素」に注目します。味噌、醤油、麹など伝統的な日本食に美と健康のヒントを発見するとともに、「酵素」のパワーを積極的に取り入れることを提案します。 30~50代の女性を対象に、キレイと健康の情報を提供するサイトです。 「ダイエット」「アンチエイジング」「更年期障害」の3つを柱として、専門家からのアドバイスや役立つ情報を紹介します。  とくに「発酵食品」と「酵素」に注目します。味噌、醤油、麹など伝統的な日本食に美と健康のヒントを発見するとともに、「酵素」のパワーを積極的に取り入れることを提案します。 発酵食品とは発酵食品とは 酵素とは酵素とは 更年期障害とは更年期障害とは

おすすめタグおすすめタグ

タグ一覧はこちら

人気記事ランキング人気記事ランキング

執筆者一覧執筆者一覧 キャラクター一覧キャラクター一覧 twitterでフォローするtwitterでフォローする

監修

監修

圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

(c) AiTRIGGER Inc.