「ひと味違う、少し変わったぬか漬けに挑戦してみたい……」
「でも、トマトのぬか漬けって本当にできるのかしら?」
「お得なトマトを大量に買っても、食べきれずに傷んでしまうことがよくあるの」
そんなお悩みを抱える方もいらっしゃるのでは。
この記事では、3人の子育て中の薬剤師・薬膳アドバイザーが、トマトをぬか漬けにする方法をご紹介します。
トマトはスーパーで一年中手に入るので、いつでも気軽にぬか漬けにできますよ。
大きなトマトでもミニトマトでも、どちらでも漬けることが可能です。
ぬか漬けにすると、フレッシュなトマトとはまた違った、新しいおいしさに出会えます。
保存がきくようになり、アレンジ料理にも使えるので、とても便利です。
お子さまにも食べやすくおすすめです。
さらに、トマトにはたくさんの健康や美容にいい効果が期待できます。
役立つ栄養素もご説明しましょう。
一度トマトのぬか漬けを作ると、その魅力にハマること間違いありません。
オススメ記事
発酵食品の微生物一覧|実は知らないはたらきや種類を徹底解説!
発酵食品の微生物の働きや種類を幅広く網羅してご説明します。食品ごとに働く微生物が違うこと、ご存知ですか?例えば食麹菌、乳酸菌などが食材を変化させ、栄養価を高めます。発酵食品に働きかけるプロセスや、特徴までご紹介。

トマトのぬか漬け
材料(2人前)
- トマト(中玉)
- 2〜3個
- ぬか床
- 適量
トマトのぬか漬け:手順
- トマトをよく洗い、水気を拭き取ります。
- トマトのヘタを取り、トマトの表面に10箇所程度穴を開けます。
- ぬか床にトマトを並べ、トマト全体がぬか床でしっかり覆われるようにします。
- トマトが見えないように、ぬか床をトマトにかぶせます。
- 常温で漬けましょう。トマトの大きさによって漬ける期間が異なります。(下記ご参照)
- 漬け上がったら、トマトを取り出し、ぬか床をよく落とします。
- トマトを水で洗い、水気を拭き取ってできあがりです。
漬ける時間
漬ける時間はトマトの大きさや熟成具合によって異なります。
下記の内容を参考にして時間を調整してください。
漬ける時間はお好みで調整できますが、漬けこむ時間が長いほどぬかの香りがしっかりとトマトに染み込み、フルーティーな味わいになります。
大きいトマトの場合
大きいトマトを丸ごと漬けると、サイズが大きいためどうしても漬かるまでに時間がかかります。
漬ける時間3日以上が目安です。
時間を短縮したい場合は、トマトを半分に切ってから漬けることも可能です。
その場合、ぬか床に水分が入りやすいので注意しましょう。
ミニトマトの場合
ミニトマトは比較的早く漬かります。通常は2日程度です。
青いトマトの場合
青い熟成していないトマトをぬか漬けにする場合、青いまま漬けると苦味が出ることがあります。
したがって、追熟させてから漬けることがおすすめです。
追熟させるためには、トマトをざるなどに乗せて日の当たる窓辺に置いておくと、通常1週間ほどで赤く色づきます。
追熟したトマトをぬか漬けにする場合は、上記のとおり大きいトマトは3日以上、ミニトマトは2日程度で漬け上がりますよ。
これらの漬ける時間と注意点を考慮して、お好みのトマトのぬか漬けを楽しんでくださいね。
ぬか漬けの美味しい保管方法
トマトのぬか漬けをおいしく保存するための方法とポイントは以下の通りです。
ぬか漬けの保存場所と状態
トマトのぬか漬けは、常温での保存も可能ですが、とくに暑い季節や湿気の多い場所では傷みやすくなる可能性があります。
そのため、冷蔵庫での保存がおすすめです。
ぬか漬け容器の使用
ぬか漬けは、ぬか床の容器のまま冷蔵庫に入れます。
トマトをぬか床に詰めた状態で保存しましょう。
ぬか床の保湿
ぬか床が乾燥しないように気をつけましょう。
定期的にぬか床をかき混ぜることで、均一な湿度を保ちます。
その際にトマトを傷つけないよう注意しましょう。
風味の変化を確かめる
ぬか漬けは保存期間が長くなるほど、酸味が増し、味が濃厚になる傾向があります。
味見をし、自分好みの風味になるまで、保存期間を調整してみてください。
ぬか漬け容器の選び方
ぬか漬け容器の選び方にもポイントがあります。
適度な容器の深さ
容器にはぬか床を混ぜやすい程度の深さが必要です。
容器の深さが適度にあると、ぬか床を均一に混ぜやすくなります。
密閉性の高い容器
密閉性の高い容器を選ぶことで、ぬか漬けが乾燥したり、他の食材の匂いを吸収したりするのを防ぐことができます。
これらの方法とポイントを実践することで、トマトのぬか漬けを美味しく保存し、長く楽しむことができます。
トマトをぬか漬けする嬉しい効果とは?
トマトのぬか漬けには、美容や健康にいい効果が多くあります。
以下でその効果をご紹介しましょう。
腸内環境の改善
トマトに含まれる食物繊維は、腸内環境を整える助けになります。
ぬか漬けにすることで乳酸菌などの善玉菌も同時に食べられます。
食物繊維は善玉菌のエサになり、善玉菌を増やします。腸内のバランスが整うことで、便秘の予防や免疫力の向上に役立ちますよ。
美肌効果
トマトに含まれるリコピンは、抗酸化パワーに優れており、高い美肌効果が期待できます。
さらに、トマトにはβ-カロテンやビタミンC、カリウムなどの栄養素も豊富に含まれており、肌のシミやシワを防ぐ効果がありますよ。
美肌を目指す方にとって、トマトのぬか漬けは健康的でおいしい選択肢といえるでしょう。
さらに、ぬか床の発酵によって作られるビタミンB群やアミノ酸も、健康的な肌に必要な栄養素です。
代謝促進
トマトのぬか漬けに含まれる乳酸菌は、代謝を活性化させる働きがあります。
新陳代謝が活性化されると脂肪の燃焼が促進されるので、ダイエットや体重管理がしやすくなるでしょう。
デトックス効果
ぬか漬けに含まれる乳酸菌は、体内の有害な物質や老廃物の排泄を促します。
これにより、デトックス効果を高めることが期待できるでしょう。
トマトのぬか漬けアレンジレシピ
トマトのぬか漬けはそのままでも、もちろんおいしいですが、そのぬか漬けならではの良さを生かして、アレンジ料理も楽しめます。
以下で、簡単にできるおすすめのアレンジレシピをご紹介します。
トマトのぬか漬けとアサリの旨味たっぷりスパゲッティ
トマトのぬか漬けとあさりの簡単にできるパスタのレシピです。
このレシピは新鮮なあさりとトマトのぬか漬けが絶妙に組み合わさり、アサリから出る旨味とトマトのぬか漬けの風味が楽しめる一品です。
ぬか漬けならではの、酸味と塩加減がとっても癖になる味なので、ぜひつくってみてください。
材料(2人前)
- スパゲッティ
- 200g
- あさり
- 500g
- にんにく
- 2片(みじん切り)
- オリーブオイル
- 大さじ2
- 赤唐辛子
- 少々
- 白ワイン
- 1/2カップ
- トマトのぬか漬け
- 適量(食べやすい大きさに切る)
- パセリ
- 適量(みじん切り)
- 塩
- 少々
- 黒こしょう
- 少々
作り方
- あさりは砂抜きをしておきます。
- 大きな鍋にたっぷりのお湯を沸かし、スパゲッティを指定時間通りに茹で、ザルで水を切ります。
- フライパンにオリーブオイルを熱し、にんにくと赤唐辛子を炒めます。
- あさりを加え、白ワインを注ぎ入れ、蓋をしてあさりが開くまで蒸し煮にします。
- あさりが開いたら、トマトのぬか漬けを加え、さらに煮ます。
- スパゲッティを5に加え、絡めます。
- 器に盛り付け、パセリと黒こしょうを振りかけて完成です。
オススメ記事
ぬか漬けは腸活をするなら必ず食べてほしい一品。薬剤師の著者が、腸活に最適なぬか漬けについてご説明します。今日からお手軽に食生活に取り入れられますよ。食べるべきぴったりなタイミングと、摂取量も合わせてご紹介します。

ぬか漬けでひと味違うトマトを楽しんで◎
トマトのぬか漬けは、おいしさと栄養を一緒に楽しめるので魅力的です
通常、ぬか漬けといえば、きゅうりや大根が一般的かもしれませんが、トマトも簡単に作れるので、とてもおすすめです。
保存方法として、トマトのぬか漬けは冷蔵庫で管理しましょう。
冷蔵庫を開ければ、いつでもおいしいトマトのぬか漬けを楽しむことができます。
さらに、トマトのぬか漬けは美容にも優れた効果をもたらし、腸内環境を整えます。
トマト自体が抗酸化物質を含んでおり、ぬか漬けにすることによってその効果がさらに強まるでしょう。
これにより、肌の老化を遅らせ紫外線から肌を守ることが可能です。
また、ぬか漬けに含まれる乳酸菌は消化促進にも役立ちます。
最後に、トマトのぬか漬けを楽しむ方法として、ぬか漬けのトマトを使ったスパゲッティをご紹介しました。
とても簡単なので、ぜひつくってみてくださいね。