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塩麹がなくても大丈夫!代用品のヨーグルト・味噌・甘酒の活用法

執筆者 中山直紀 | 更新日:2023.12.2
塩麹がなくても大丈夫!代用品のヨーグルト・味噌・甘酒の活用法

塩麹は、体に良いということは広く知られるようになりました。
日頃の食生活に取り入れている方も多いかと思います。

しかし、つい切らしてしまうこともありますよね。
そんな時に、塩麹の代用になる食材がわかればいつも通りに健康な食事が楽しめるでしょう。

また、塩麹は魅力的だけど麹アレルギーで食べることができないという方もいるかもしれません。

そこで、今回は塩麹の代用になる食材と使い方を説明します。
また、代用食材でできる簡単レシピもご紹介しましょう。

塩麹の代用になる食材

塩麹の代用になる食材

塩麹は、今ではかなり一般的な食材になっていると感じます。
スーパーや100円均一ショップでも簡単に購入できるようになりました。
それだけ塩麹の需要が増えているということでしょう。

しかし、つい切らしてしまうこともありますよね。
ただ、塩麹の代用になる食材はどのようなものがあるのでしょうか。

そこで、塩麹の代用になりそうな食材をご紹介しようと思います。
さらに用途別にも分けてみましたので参考にしてください。

代用になる食材一覧

塩麹の代用になる食材は次のようなものがあります。
腸活などの目的のために麹菌や代用菌になるものをまとめました。
また、(麹)菌アレルギーの方は菌を使っていない食材を参考にしてください。

腸活で麹菌の代わりになる食材塩麹の代わりになる食材
  • 醤油
  • みりん
  • 味噌
  • 甘酒
  • ヨーグルト
  • ビール
  • コーラ
  • 玉ねぎ
  • パイナップル
  • まいたけ
  • 重曹
  • 炭酸水

このように塩麹の代わりになる食材は意外とあるものです。

用途別の使い方と注意点

次は、用途別に食材の特徴をまとめましたので参考にしてください。

肉の臭みを取ったり、柔らかくしたい時

塩麹の利用方法の一つに、肉の臭みを取ったり、柔らかくする方法があります。
先に紹介した食材では次のものが効果的です。

食材効果
ビール肉の臭みをとって柔らかくする。下味にはならない。
コーラ肉の臭みをとって柔らかくする。甘い味がつく。
炭酸水肉を柔らかくする。下味はない。
ヨーグルト乳酸菌が肉の臭みをとって柔らかくする。
パイナップル肉を柔らかくする。
舞茸肉の臭みをとって柔らかくする。
玉ねぎ肉の臭みをとって柔らかくする。
重曹肉を柔らかくする。

肉を柔らかくしてくれる食材は、意外と多いようです。
ただ、下味がつかないものが多いので、味は別につけるようにすると良いでしょう。

調味料として使いたい時

塩麹を、調味料として使うことも多いですよね。
特に、塩麹を使うことで風味や味に深みが出るので好まれることが多いです。
そこで、塩麹の代用になる食材は次のものです。

  • 味噌
  • 醤油
  • みりん
  • 甘酒
  • 酒(清酒)

これらは、菌を使って発酵させているという点で塩麹と製法が似ています。
味をよくしてくれたり、腸内環境を整えてくれるなど塩麹と同じような効果が期待できるでしょう。

注意点

塩麹の代用として他の食材を使う時に注意する点があります。
それは、あくまでも塩麹の部分的な作用の代わりということです。

使う食材によっては、味も変わりますので全く同じように使うとイメージと違ってしまうかもしれません。
食材の効果や味の出方を確認してから使うようにしましょう。

塩麹を代用食材にした時の使い方

塩麹を代用食材にした時の使い方

それでは、塩麹の代用として使いやすい食材について詳しく説明します。
日頃、手に入りやすいものですので塩麹を切らしている時などに参考になるでしょう。

ヨーグルトを塩麹の代用に使う方法

ヨーグルトを塩麹の代わりに使う時には主に下処理として使うと良いでしょう。
乳酸菌の作用で食材を柔らかくしてくれる作用があります。

また、基本的にはヨーグルトには味がないのです。
下味を付けたい時にはヨーグルトに混ぜて漬けるようにしてください。
また、焼き物などの時には焦げ付きやすいので注意が必要です。

酒を塩麹の代用に使う方法

酒も塩麹の代わりに使うことができます。
塩味はありませんが、食材を柔らかくしてくれます。
また、調味料としても風味やコクを出してくれます。

甘酒を塩麹の代用に使う方法

甘酒は、塩麹の代わりに一番近い食材です。
塩麹の代用として使う時には、酒麹ではなく米麹を使ったものにしましょう。

ただ、味に塩気がないので使う時には塩味を足して使うようにしてください。
米麹特有の甘みを足したい時には最適です。

味噌を塩麹の代用に使う方法

味噌も塩麹の代用として使いやすい食材です。
そして、使い方は塩麹と同じように使うことができます。

しかし、味噌は塩麹よりも塩味が出やすいです。
そこで、塩麹を使うときと比べ半分くらいから使用して後で調整する方が良いかもしれません。

塩を塩麹の代用に使う方法

塩麹がないときに、代用に塩を使う方法についてもお伝えしておきましょう。
実は、塩麹に含まれる塩の分量は35%程度です。

そのため、塩麹と同じ量の塩を入れてしまうと、かなり塩辛くなってしまいます。
塩麹を使っている量の半分から1/3程度の分量で良いでしょう。

また、反対に塩から塩麹に変えるときには3倍が目安になりますね。

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代用品でも美味しいレシピ

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塩麹の代用食材でできるレシピをご紹介しましょう。
家にあるもので簡単にできるので挑戦してみてください。

また、塩麹に変えてみても味の違いを楽しめるようにしたので興味のある方は試してみるのも良いでしょう。

味噌タルタル

タルタルにすることで加熱しないで菌の力を吸収することができます。
また、ソースとして使うだけでなく、パンに挟んでもおいしいかもしれません。

材料

2個
マヨネーズ
30g
ピクルス
1本
ケッパー
5〜10粒
玉ねぎ
1/8個
味噌
10g
生クリーム
20cc

塩麹を使う時には、味噌をそのまま塩麹に置き換えてください。

作り方

  1. 卵を茹でて茹で卵を作る。
  2. 茹で卵を細かく刻む。
  3. 玉ねぎ、ピクルス、ケッパーをみじん切りにする。
  4. 全ての材料をボールで混ぜ完成。

ポイント1:生クリームがない時はヨーグルトでも代用可能です。
ポイント2:ケッパーやピクルスの代わりにしば漬けや福神漬けなどの漬物で代用しても美味しくなります。

玉ねぎ舞茸とんステーキ

塩麹で肉をつけて柔らかくする下処理をします。
代用として玉ねぎを使って柔らかくしましょう。

そのままソースとして活用してしまうと食材も無駄にならないです。

調理時間の目安:約~分

材料(~人分)

豚肩ロース
2枚
舞茸
1/3房
玉ねぎ
1/4個
醤油
20g
40g
砂糖
20g
唐辛子
1本〜半分
20g

塩麹を使う時には、醤油を10g、塩麹を5gに変更してください。

作り方

  1. 舞茸、玉ねぎを微塵切りにする。
  2. そのほかの材料を全て一つの容器に入れる。
  3. 15分〜30分ほど漬け込む。
  4. 豚肉を取り出し汁気をとる。
  5. 中火で豚肉を焼き焦げ目がついたらホイルに包み、トースターに5分入れる。
  6. 容器に残った漬け汁を煮詰める。
  7. 液体の泡が小さくなってきたらソースが完成。
  8. 肉をさらに乗せソースをかける。

ポイント:肉はトースターが切れても、そのまま保温しておくとふっくら柔らかく仕上がります。

甘酒豆乳ツナ薬膳スープ

甘酒でできる薬膳スープにもチャレンジしてみましょう。
実は、甘酒も塩麹も麹の力で気を補ってくれる食材です。
効能は、元気を補って冷え性を改善してくれます。

調理時間の目安:約~分

材料(~人分)

豆乳
300g
甘酒
100g
コンソメ
小さじ1
2〜5g
ツナ缶
オリーブオイル
黒胡椒

塩麹を使うときは、塩を塩麹10gに変えて最後に入れるようにしましょう。

作り方

  1. 豆乳に、コンソメと塩を入れ温める(沸騰させないようにしましょう)。
  2. ①が温まって湯気が出てきたら、甘酒とツナを入れる。 (ツナは油が少しついているくらいで良いです)
  3. 再びスープが温まったら火を止め黒胡椒とオリーブオイルを入れ味を整える。

ポイント1:ツナは、鯖缶や塩鮭に変えても良いです。
ポイント2:チーズを加えればスープパスタやリゾット風にすることもできます。

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塩麹がなくてもこれで大丈夫

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今回は、塩麹がない時に代用になる食材をご紹介しました。
塩麹もスーパーや100円均一ショップで簡単に手に入るようになりました。

とはいえ、塩麹を切らしてしまうこともあるでしょう。
そんな時に、代わりになる食材を知っていれば焦ることなく料理ができます。

家にあるもので代用できれば安心です。
そして、代用になる食材の効果を知ることで塩麹の有能さがよりわかるようになったかもしれません。

また、塩麹と代用食材を上手に組み合わせることで味の調節や麹菌を生かした食べ方もできるでしょう。
ご紹介したレシピも簡単ですのでぜひ挑戦してみてください。

日頃の生活の中で麹菌のような力のある食材で健康を強化できることは嬉しいことです。

自然本来の力で体の自然治癒力を上げて健康で元気な生活を送りましょう。
これからの菌活の参考になれば嬉しく思います。

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執筆者
中山直紀

東洋文化の薬膳と心理カウンセリングの知識を結集し、バランスの取れた健康を提案する専門家です。イタリアンレストランのオーナーシェフとしての経験から得た創造力と繊細な味わいを、WEBライティングの世界に活かしています。私の好きなことは、健康で充実した人生を送るための情報をお届けすることにあります。あなたの心身の健康を薬膳や心理学の視点からサポートし、自己成長や幸福感の向上を促します。魅力的で分かりやすい文章で、読者の心に響くコラムをお届けしたいと思っています。一緒に理想のライフスタイルを築きましょう。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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