発酵食品を自分で作るときって、どうしても「和のもの」が多くなりませんか? 例えば、ぬか漬け・甘酒・塩こうじ・醤油こうじなどなど……。でも、和のものばっかりだと飽きてしまう可能性が高くなるんですよね。とくに私は飽き性なもので……たまに洋物も食べたくなるんです(もちろん、ヨーグルトやザワークラウトも取り入れていますけど)。
でも、私のように「和の発酵食品」に飽きてくる人って案外多いのでは? そんなときにおすすめなのが「サワークリーム」と「バター」! 作るのが難しそうに感じるかもしれませんが、サワークリームさえできればバターも作れるのでお手軽なんですよ。しかも必要なものは、生クリームとヨーグルトだけ。洋物だし、2つの材料で2つの発酵食品ができるのでお得感もありますよね。
自分にあった作り方ができる!
バターを作るには、まずサワークリームが作れないといけません。とはいっても、作り方は超カンタン。生クリームにヨーグルトを入れて発酵させるだけ。だから「生クリームのパックにヨーグルトを入れる」か「別容器で生クリームとヨーグルトを混ぜる」の2通りの作り方ができます。
また、発酵に関してもヨーグルトメーカー・電子レンジの発酵モード・常温と3つの方法があるんですよね。だから容器の有無や完成までの時間など、あなたにあった作り方で作ることができるんです! では、気になる作り方を次で紹介していきますよ。
サワークリーム&バターの作り方
まずは、サワークリームの作り方から。
【サワークリームの材料】
・生クリーム(脂肪分48%なら動物性でも植物性でもOK) 1パック200ml
・プレーンヨーグルト 40g
・保存する容器(生クリームのパックで作るなら不要)
【サワークリームの作り方】
1. 使う容器や道具(混ぜるためのスプーン)は熱湯消毒をしておく
2. 容器に生クリームとヨーグルトを入れてグルグル混ぜる。
パックを使う場合は、パックの上部の屋根のようになっている部分を全部開いてからヨーグルトを入れてくださいね。
3. 容器にラップをかけ、爪楊枝で6ヶ所ほど穴をあける。
パックの場合は箱の上からティッシュをかぶせて、下のほうを輪ゴムでとめてください。
4.発酵させる。
・ヨーグルトメーカーを使うなら温度を40度に、タイマーは3~4時間にセットする
・電子レンジを使うなら発酵モードにし、タイマーは3時間にセットする
・常温なら6~8時間ほど放置する(室温が28度だとこのくらいの時間)
私は今回、ヨーグルトメーカーを使いました。
5. 時間がきたら冷蔵庫に入れて冷えたら完成。
6. 完成後から1週間くらいを目安に食べきるようにしてください。
次は出来上がったサワークリームを使ってバターを作ります。
【バターの材料】
・サワークリーム
・混ぜるための道具(ボウルとミキサーor泡だて器、小さなペットボトルなど)
・キッチンペーパー
【バター作り方】
1. 使う道具は清潔にしておく。
2. サワークリームをボウルまたはペットボトルに移す。
3. ペットボトルの場合はひたすら振り、ミキサーや泡だて器を使うならひたすら混ぜる。
するとだんだん水分とバターに分離してきます
4. 分離したらキッチンペーパーに移し、水分をとる。
(ペットボトルを使うときは上を切り取ると取り出しやすいですよ)

キッチンペーパーに残ったものがバターです

分離したときにでた水分はバターミルクになっています
5. 密閉容器にバターを入れて冷蔵庫で保存し、4日を目安に食べきってください。
(食べきれないようなら冷凍してもOK! 冷凍すると1年くらいはもちますよ)
このときにできるバターは無塩になっていますが、もしも塩が入ったもののほうがお好きでしたらサワークリームを混ぜる前に塩を1g入れてくださいね。(サワークリーム200mlに対して塩1g)
サワークリームの美味しい食べ方とは?
茹で野菜をサワークリームで和えたり、トマトクリーム煮のクリームに使うと美味しいですよ。また、ボルシチやビーフシチューに入れても美味しいんですよね。我が家ではビーフシチューに入れることが多いです。

ビーフシチュー
バターミルクの美味しい食べ方とは?
バターの使い道は知っていても、バターミルクの使い方はよくわからない……という人が多いのではないでしょうか? バターミルクはパンケーキやホットケーキに入れるとしっとりして美味しくなりますよ。
まとめ
・サワークリームは生クリームにヨーグルトを入れて発酵させることでできる
・バターはサワークリームを混ぜるだけで作れる
・どちらも冷蔵庫で保存し、サワークリームは1週間、バターは4日で食べきる
手作りしたサワークリームやバターは愛着もあるせいか、とっても美味しいんですよね。サワークリームがバターに変化していく過程も面白いですし。家族で作ってみてはどうでしょう?