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あずき茶の効能|小豆でダイエットやむくみ、更年期のお悩みを解決!

執筆者 中山直紀 | 更新日:2023.12.4

小豆といえば、あんこを想像される方も多いのでは無いでしょうか。
でも、砂糖やカロリーが気になるという方も。
小豆には、栄養や効能が豊富で積極的に摂りたい食材でもあります。

そこで、砂糖を使わなくても小豆の栄養を簡単に取れる方法が「あずき茶」です。
あずき茶を上手に活用することは、健康で綺麗になる近道にもなるでしょう。

また、小豆には更年期の悩み対策にも期待できる効能があります。
今回は、小豆の成分を簡単に取ることができるあずき茶の効能や作り方について解説します。

あずき茶とは?

ホットドリンク
あずき茶とは、あずきを煮出した汁のことです。
あずき水やあずきスープと呼ばれることもありますが基本は同じです。

違いを強いてあげれば、あずき茶の場合は小豆を煎る工程があります。
あずきだけで作るので、あずき本来の風味や成分を吸収することができますよ。

そして、あずきには女性にとって嬉しい効能や成分が豊富に含まれています。
そのため、あずき茶は健康を意識された方にもおすすめ。

さらに、材料もシンプルで作り方も簡単ですので日頃の生活に取り入れやすいかもしれません。

あずき茶の効果

片手を上げる女性

あずき茶には、女性に嬉しい効果がたくさん詰まっています。
そこで、小豆にどんな効果が期待できるのかをみてみましょう。

むくみ解消

小豆には、カリウムが多く含まれています。

カリウムは、体の塩分や水分の調整をしてくれる作用があります。
そして、あずき茶を飲むことで利尿作用が高まり、体から余分な水分や老廃物を排出してくれます。

そのため、むくみや疲労の軽減などの効果が期待できるでしょう。

アンチエイジング

小豆には、ポリフェノールが含まれています。

ポリフェノールは、抗酸化作用があるのでアンチエイジング効果が期待できます。
また、ビタミンKも含まれていますので骨粗相症の予防にも効果的です。

年齢とともに低下しやすい栄養が、あずき茶によって補いやすくなるでしょう。

高血圧・コレステロールの改善

小豆の皮にはサポニンという成分が含まれています。

サポニンは、コレステロールや中性脂肪の増加を防いでくれます。
そして、血糖値の増加の抑制やサラサラの血液にしてくれる作用が期待できるでしょう。

また、血液が整うことで高血圧の改善にもなります。
さらに、動脈硬化や脳梗塞、心筋梗塞の予防にもなります。

貧血

小豆には、鉄分が豊富です。
さらに、造血作用があるビタミンB6や葉酸なども含まれています。

女性は、貧血になりやすいと言われていますので小豆は貧血予防には良い味方になってくれるでしょう。

整腸作用

小豆などの豆類は、タンパク質と食物繊維が豊富で整腸効果があります。
そのため、便秘やお肌の調子を整えてくれる作用があります。

そのほかにも腸内環境が整うことで、自然治癒力が高まったり冷え性にも効果が期待できます。

火照り解消

小豆には、冷え性改善とともに体の余分な熱を取る作用もあります。

体の火照りやホットフラッシュなどの改善にあずき茶は効果が期待できるでしょう。
夏バテや熱中症対策としても良いかもしれません。

小豆が更年期の悩みにぴったりな理由とは

3人の女性の後ろ姿

豆類は、更年期の悩みに効果的だと言われています。
中でも、小豆は成分的に積極的に摂りたい食材の一つです。

そこで、小豆が更年期の悩みとどのように関わっているのかを説明しましょう。

のぼせや火照り

小豆が更年期対策に良い理由は、その成分にあります。
更年期の悩みの一つに「血管運動症状」があります。
血管運動症状とは、ホットフラッシュを始め発汗やのぼせ、火照りといった症状が出ること。

小豆には、利尿作用とともに体の熱を逃す作用もあります。
体温調整を助けてくれるのでホットフラッシュも穏やかにしてくれる効果が期待できるでしょう。

また、サポニンやポリフェノールで血液の調子も整うことで更年期の症状を和らげてくれるかもしれません。

精神安定

更年期の悩みの種のひとつに、イライラや落ち込みがあります
これらの悩みに働きかけてくれる成分がマグネシウムです。

小豆には、マグネシウムも豊富に含まれています。
さらに、マグネシウムには集中力や疲労回復力を高めてくれる効果もあります。

そのため、うつ病や注意力散漫防止にもおすすめといえるでしょう。

冷え性、疲労

更年期になると体が冷えやすくなったり、疲れやすくなると言います。
小豆には、疲労回復を助ける成分が豊富に含まれています。
また、整腸作用もあるので冷え性にも効果が期待できるでしょう。

さらに、腸内環境が整い血液の循環もよくなることで腰痛や肩こりにも効果が期待できるかもしれません。

骨粗鬆症の予防

女性ホルモンの低下によってカルシウムが溶け出してしまいます。
理由は、カルシウムが溶け出すことを防いでいるエストロゲンが減少してしまうからです。

そこで、活躍してくれる栄養が小豆に含まれるイソフラボン。
イソフラボンは、女性ホルモンの作用の代わりをしてくれたりホルモンバランスを整える効果が期待できます。

イソフラボンを取ることでカルシウムの減少を少なくできます。
年齢とともに心配になる骨粗鬆症の予防としても小豆はおすすめといえるかもしれません。

あずき茶の作り方

ホットドリンク

それでは、実際にあずき茶を作ってみましょう。
材料も小豆と水だけですので簡単にできます。

所要時間の目安:約30分

材料

小豆
100g
1〜1.5ℓ

作り方

  1. 小豆をたっぷりの水で優しく洗います。
  2. 小豆の水分を拭き取ってフライパンで煎ります。

    フライパンの中の小豆

  3. 香ばしく黒っぽくなったら鍋に移す。

    炒った後の小豆の色

  4. 鍋に小豆を移して水を入れ10分煮出す。
  5. 水にほんのり赤みが出たら完成。

2〜3日で飲み切るようにしましょう。

煮出した小豆にも栄養や食物繊維があります。
あずき茶と一緒に食べたりサラダなどに使っても良いかもしれません。

あずき茶のおすすめな飲み方

ホットドリンクを持つ女性の手
あずき茶は、上手に活用することで嬉しい効能がたくさんあります。
また、いくら体に良いあずき茶でも飲み過ぎれば害になる恐れもあります。

ここからは、あずき茶の1日の摂取量やおすすめの飲み方を説明していきます。

あずき茶の1日の摂取量

あずき茶自体は、小豆成分が煮出された水分です。
そのため、カロリーなどはそれほど気にする必要は無いでしょう。

しかし、1日であまり大量にあずき茶を摂取してしまうと体調を崩してしまう可能性もあります。
理由は、カリウムやマグネシウムの過剰摂取につながることがあるからです。

そのため、あずき茶を1日に摂取するならペットボトル1本分(500ml)くらいを目安にすると良いかもしれません。
ご紹介したあずき茶の作り方であれば3日分になりますのでちょうど良いでしょう。

あずき茶をダイエットに活かす

あずき茶には、抗酸化作用や代謝力をアップさせる栄養が豊富に含まれています。

もちろん、ダイエット効果も期待できるあずき茶。
食前(30分前)や食間(食事中)に飲むことで血糖値の上昇を緩やかにしてくれます。

また、むくみ改善や血中アルコール濃度も調整してくれますので脂肪のコントロールをしやすくなることでしょう。

ただし、あずき茶を飲むだけでは痩せることはできません。
食生活や食事のバランスの見直しも合わせて行うようにしてください。

あずき茶を美肌に活かす

あずき茶を美容に活かすポイントもご紹介します。

煮出した小豆にも食物繊維やタンパク質が残っています。
あずき茶を美容に活かすには、煮出したあずきも一緒に食べるようにしましょう。

お茶の中に入れても良いですが、食事としてサラダやおかずの添え物として活用してみてはいかがでしょうか。
また、ヨーグルトやおにぎりに混ぜても食べやすいですね。

食物繊維を取ることで栄養摂取だけでなく、腸内環境も整ってお肌の調子がよくなります。
美肌食材と合わせることでより効果も高めることができることでしょう。

あずき茶を活用して更年期対策に

屋外で横たわる女性

小豆からできるあずき茶の効果や作り方について説明しました。

あずき茶には、多くの成分が含まれています。
あずき茶を飲むことで、抗酸化作用によるデトックス効果や代謝力を上げる効果が期待できます。

そして、あずきに含まれる成分には高血圧やコレステロールの調整作用もあります。
また、貧血や整腸作用でむくみや便秘などの解消も助けてくれるでしょう。

あずき茶にはそのほかにも、美容や健康、更年期のお悩み解決など、女性に嬉しい成分が豊富です。
サポニンは免疫力向上や抗酸化作用に役立ちます。

さらに、豊富に含まれているマグネシウムは、骨を形成するだけでなく体内の様々な代謝を助けています。
また、煮出した小豆も活用することで、小豆の効果を最大限摂取できるでしょう。

小豆は手に入りやすい食材です。
作り方も簡単なので、日頃のお茶の代わりにあずき茶を活用してみるのも良いかもしれませんね。

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執筆者
中山直紀

東洋文化の薬膳と心理カウンセリングの知識を結集し、バランスの取れた健康を提案する専門家です。イタリアンレストランのオーナーシェフとしての経験から得た創造力と繊細な味わいを、WEBライティングの世界に活かしています。私の好きなことは、健康で充実した人生を送るための情報をお届けすることにあります。あなたの心身の健康を薬膳や心理学の視点からサポートし、自己成長や幸福感の向上を促します。魅力的で分かりやすい文章で、読者の心に響くコラムをお届けしたいと思っています。一緒に理想のライフスタイルを築きましょう。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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