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酵素の基本の作り方|お家で健康的なシロップ作りに挑戦しよう!

執筆者 中山直紀 | 更新日:2023.10.20

私たちの生活には、健康や美容に欠かせない酵素が登場しています。

しかし、酵素ってどんなもの?
と言われるとよく解らないという方も多いかもしれません。

そこで、
酵素をどうすれば上手に取ることができるのか?
酵素はどのようなものに多く含まれているのか?

など、酵素の疑問について説明します。
また、家庭でもできる簡単な酵素シロップの作り方やドリンクをご紹介しましょう。

身近にある酵素とは?

いろいろな野菜と果物

酵素と聞くと、なんだか化学成分のようで遠く感じてしまうかもしれませんね。
しかし、酵素は日頃から身近にあるものです。

特に食材には酵素が多く含まれているものがたくさんあります。
そこで、酵素が多く含まれているものをご紹介しましょう。

また、酵素を効率よく取るための方法や手作りができるのかについてもご説明します。

酵素が含まれている食材

食材の選び方を意識することで酵素量を増やすことができます。
酵素が豊富に含まれている食べ物は、次のようなものがあります。

野菜大根
キャベツ
山芋
カブ
玉ねぎ
とうもろこし
果物パイナップル
キウイフルーツ
パパイヤ

グレープフルーツ
いちご
バナナ
りんご
マグロ
カツオ
さば
イワシ

以上のような食材を積極的に食事に取り入れていくことで、酵素の摂取量が増えていくでしょう。
酵素が増えることで体がきれいになりダイエットにもつながります。

グレープフルーツやいちご・柑橘類・とうもろこしには脂肪を分解するリパーゼが豊富です。
ダイエット強化を目的にするならこれらを多く取り入れると良いでしょう。

りんごに含まれるリンゴ酸は、疲労回復やアンチエイジングに効果が期待できます。

発酵食品

発酵食品も酵素を多く含みます。
また、腸内環境も整えてくれる作用があるので消化の負担の軽減にもつながるでしょう。

結果的に、代謝が良くなり自然治癒力や免疫力のアップにつながります。
日頃使っている調味料や食事に発酵食品を取り入れるだけで、酵素摂取量が増えます。

しかし、調味料や加工食品には添加物を多く使用したものも少なくないので注意して下さい。
添加物の多い食品を取ることで、解毒や消化に負担がかえってかかる場合があるからです。

また、体に良いからと食べ過ぎも逆効果になることもあるので適量を取るようにしましょう。

手作り酵素

せっかくなら、酵素も自然で安心できるものを取りたいと思われるかもしれませんね。
酵素は、手作りでも取ることができるのでしょうか?

結論を言うと、可能です。
先にもお伝えした食材を食事で取ることで酵素の摂取量は、改善されるでしょう。

手作りにこだわるなら、ぬか漬けやフルーツ酵素シロップもおすすめです。
ぬか漬けを自分でつける方も増えていると聞きます。

自分で糠床を丁寧にこねてできたぬか漬けは、格別の味かもしれません。
また、フルーツ酵素シロップも簡単にできるので自分で好みのフルーツで作っても良いでしょう。

そもそも酵素とは?

指を組んで目を閉じている女性

日頃、よく耳にする「酵素」です。
健康や美容に良い効果がありそうなことはわかります。

しかし、そもそも酵素とは何のことでしょう?
また、どんな働きをしてくれるのか、よくわからないと言う人もいるかもしれません。

そこで、酵素について詳しく説明します。
酵素の働きを知ることでより効率よく取り込むことができるようになるでしょう。

酵素の種類と働き

酵素とは、私たちの健康を保つ上で欠かすことのできない必須タンパク質のことです。
その中でも、消化や吸収、代謝など体内で起こるあらゆる反応を行っています。

そして、体内に存在する酵素は約5000種類。
これほどたくさんの酵素が必要な理由は、酵素は決まった働きしかできないからです。

例えば、でんぷんを分解する酵素は他のものを分解できません。
そのため、それぞれの反応に必要な酵素を揃える必要があるのです。

さらに、酵素は生きている間は常に消耗していきます。
そのため、食事で上手に酵素を補充する必要が出てきます。
そして、酵素が不足すると健康のバランスが保てなくなるので注意しなければいけません。

酵素は、体内酵素と体外酵素に大別されます。
さらに体内酵素は、消化酵素と代謝酵素に分けられます。
また、体外酵素は食べ物から取り込む食物酵素になります。

体内酵素だけでは、消耗するばかり。
そこで、体外酵素である食物酵素を取ることで酵素の補充をします。
つまり、健康を保つためには、酵素を上手に摂取しなければなりません。

酵素の種類

酵素には、消化酵素と代謝酵素、そして食物酵素があります。
そこで、それぞれの酵素の働きを確認しておきましょう。

消化酵素

食べ物を吸収できる形にする酵素が消化酵素です。
でんぷんを分解する「アミラーゼ」や脂肪分解酵素の「リパーゼ」などが代表的です。

また、酵素は、消化に優先的に使われていきます。
消化酵素が不足すると、食欲が落ちたり消化不良が起きやすくなります。
添加物の多い食べ物や暴飲暴食も酵素の浪費につながります。

代謝酵素

代謝酵素は、古い細胞を新しい細胞に入れ替える仕事をしています。
デトックスや基礎代謝・新陳代謝・免疫力・自然治癒力など多方面に関係しているのが代謝酵素。

そのため、代謝酵素が十分に行き渡るとよく汗をかくようになったり、体重が落ちやすくなります。

しかし、消化酵素が満たされた後に働き出すので、まずは消化の負担を減らすことで代謝酵素が働きやすくなる関係性を覚えておきましょう。

食物酵素

食物酵素は、食べ物に含まれている酵素のことです。
そして、食物酵素の摂取の仕方で体質改善やダイエットの成功への可能性が変わって来るかもしれません。

また、食物酵素は、食材によって含まれている成分が違います。
できるだけ、バランスの取れた食事を心がけることで酵素を上手に取り入れることができます。

酵素のはたらき

酵素の働きは一つ一つ決まっています。

例えば、でんぷんを分解する酵素は脂質を分解することができません。
そのため、それぞれの働きに合わせた酵素を摂取する必要があるのです。

しかし、食生活の偏りや食べる量が減ることで必要な酵素量が取れなくなってきます。

また、酵素は消化や解毒を優先して使われます。
十分な酵素量がないと、代謝に回せなくなってしまうのです。

代謝が落ちれば、体重が落ちにくくなりダイエットに失敗する可能性も上がってしまうかもしれません。

その他にも、酵素不足で体の不調も出てきます。
よく現れる症状の例を挙げておきます。

  • 疲れやすくなる
  • 肌の調子が悪くなる
  • 倦怠感
  • 頭痛
  • 肩こり
  • 便秘 
  • おならが増える 臭くなる
  • むくみ
  • 冷え
  • 免疫力の低下

個人差や生活習慣でどの症状が出るかはわかりません。
また、このほかにも酵素不足が原因で出る不調もあるでしょう。

しかし、これらの不調は私たちの生活で非常に出やすいものです。
酵素を、健康と美容を保つ上でも大切ということはご理解いただけると思います。

酵素を効率よく取る方法

地面に落ちた緑の葉

もしかしたら、日頃の生活で必要な酵素を浪費してしまっているかもしれません。
必要な酵素が体に行き届かないと、さまざまな不調が出てきます。

そこで、酵素を浪費しないためにできることをお伝えしましょう。
自分で出来ることから改善するだけでも、体の調子が整うはずです。

食事と生活の中で出来る簡単な方法をご紹介します。

食事

酵素は、食事から取ることがほとんどです。
そのため、食生活の改善の効果は、大きいといえるかもしれません。

食事の中ですぐにでもできそうなことは、次のようなことがあります。

発酵食品を積極的にとる

発酵食品を、積極的に食べることは酵素を取るだけでなく浪費の対策にもなります。
発酵食品を食べることによって、腸内環境が整うようになります。

腸内環境が整うことで、排泄やデトックスがうまくいくようになるでしょう。
また、栄養の吸収も良くなるので疲労回復や免疫力が上がります。

結果的に酵素の消耗も少なくなり、アンチエイジングや自然治癒に酵素が使われるようになるでしょう。
長く若く過ごせることにもつながります。

発酵食品を積極的に取ることで酵素の浪費をおさえましょう。

よく噛んで食べ、腹八分目

よく噛んで食べることで消化がしやすくなります。
また、食べる量を腹八分目に止めることで消化器官にも余裕が出るようになります。

もし、いつも暴飲暴食で飲み込むように食事をしているとしたらどうなるでしょう?
消化器官は、いつもフル稼働で、消化が追いつかないかもしれません。

酵素の使われる順番は、まず消化から使われるようになっています。
消化に負担がかかれば、それだけ酵素が多く使われてしまうことになります。

そこで、消化がしやすい食事をしましょう。
そうすることで、消化酵素の消費が抑えられるようになります。

消化酵素の使用量が減ればその分、代謝へ回る酵素が多くなります。
代謝がうまくいくことで自然治癒力や免疫力が上がります。

また、長く続けることでアンチエイジング効果も期待できるかもしれません。

添加物食品を減らす

添加物の排出にも酵素が使われています。
現代の私たちの食生活から添加物をなくすことはもはや不可能でしょう。
それくらい多くの食べ物に添加物が使われています。

確かに、添加物の力によって食品の保存性や味の向上の恩恵を受けることができるようになりました。
しかし、添加物は体には異物となります。

体に入ってきた異物は、デトックスの対象になってしまうのです。
そのため、酵素も排出で消耗してしまいます。

せっかく酵素の量を増やしてもデトックスで消耗しては、もったいないでしょう。
添加物の多い食品を減らすだけでも酵素を節約することができます。

生活

酵素の消耗を減らすためにできることは生活習慣の中にもあります。
日頃の生活を見直して、さらに酵素の無駄遣いを減らしましょう。

ストレスや疲労を溜めない

ストレスは、酵素の働きを阻害するとされています。
ストレスホルモンは、酵素の消耗を多くしてしまうのです。

しかし、ストレスが全くない状態を作ることは難しいかもしれません。
そこで、ストレスを早い時期に発散したり、上手に付き合う方法を見つけましょう。
ストレスの扱い方で、酵素の節約につながるかもしれません。

適度な運動をする

適度な運動は、ストレスの緩和にも役に立ちます。
また、血液やリンパの流れもよくなるので体の栄養や排出の循環がよくなります。

ただし、息があがるような激しい運動や筋トレはかえって酵素を消耗してしまいます。
ウォーキングなどの、軽めの運動がおすすめです。

体を冷やさない

酵素が、活発に働く温度は37℃付近といわれています。
そして、1℃下がると酵素の働きが50%も下がってしまうそうです。

そのため、酵素をしっかり働かせるためにも体を冷やさないようにしましょう。
例えば、夜にお風呂に入ることで体温が上がります。

また、リラックス効果も手伝ってくれますので酵素の節約効果は大きいと考えられます。
体を冷やさない工夫も、酵素を上手に活用することにつながることを覚えておきましょう。

美容に嬉しい酵素シロップを手作り!

リンゴのドリンク

せっかくですのでフルーツ酵素シロップの作り方をご紹介しましょう。
カロリーが気になる方のために、砂糖なしの作り方も合わせて参考にして下さい。

りんごの酵素シロップ

疲労回復効果やアンチエイジング効果が期待できます。

調理時間の目安:約30分

りんご (4〜5個)
1kg 540kcal
上白糖
1.1kg 4000kcal
煮沸できる保存瓶

作り方

  1. 保存瓶を煮沸消毒し冷ましておく
  2. りんごの表面をしっかり洗う
  3. りんごを皮のまま、いちょう切りにする
  4. りんご、砂糖、りんご、砂糖とミルフィーユになるように詰める
  5. 一番上が砂糖で終わるようにする
  6. 蓋をして1日一回かき混ぜて1〜2週間発酵させる

保存方法

  • 発酵させている間:25℃前後の場所で保存
  • 発酵後:フルーツを濾して冷蔵で保存

消費期間:1週間程度で飲み切るようにしましょう。
おすすめの飲み方: 水や炭酸で割って飲む、紅茶やハーブティーのシロップとして

りんご砂糖なしドリンク

疲労回復効果やアンチエイジング効果が期待できます。
また、砂糖がない分カロリーをおさえることができます。

調理時間の目安:約30分

りんご
1kg 540kcal
ミネラルウォーター
1〜1.5ℓ 0kcal
煮沸できる保存瓶

作り方

  1. 保存瓶を煮沸消毒し冷ましておく
  2. りんごの表面をしっかり洗う
  3. りんごをいちょう切りにする
  4. りんご、ミネラルウォーターを瓶に入れる
  5. 蓋をして1日一回かき混ぜて1〜2週間発酵させる

保存方法

  • 発酵させている間:25℃前後の場所で保存
  • 発酵後:フルーツを濾して冷蔵で保存

消費期間:1週間程度で飲み切るようにしましょう。
おすすめの飲み方: 水や炭酸で割って飲む

酵素ドリンクを上手に作るポイント

今回は発酵も一緒にするようにお伝えしています。
しかし、場合によっては発酵が起こらないこともあります。

発酵が起こらなくても酵素は、分解されていますので安心して飲んでもらって大丈夫です。

また、砂糖は一番失敗しない上白糖にしています。
慣れてきたら、てんさい糖やきび糖などで挑戦しても良いと思います。

上白糖は、薬膳では体を冷やす食材になるので気にされる方もいるかもしれません。
そこで、「てんさい糖」は体を温める作用がありネラルも含まれていておすすめです。

ただし、不純物や雑菌も含まれる可能性があります。
そして、シロップが過発酵したり腐敗する場合もあるので注意して下さい。

そのほかのポイントとして

  • 発酵は、小さな泡のようなものが出てきたら完成です。
  • 夏や冬など季節の気温によって発酵のスピードが違います。
  • 蓋をきっちり閉めてしまうと発酵のガスで、はぜる時があるので軽く閉める。
  • 瓶の蓋は、キッチンペーパーなど通気性のあるものだと安全にできます。

ポイントを抑えることで安全で安心できる酵素ドリンクが作れます。
楽しみながら酵素ドリンクで綺麗になりましょう。

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今回は、酵素についてご説明しました。
酵素は、健康に過ごすためになくてはならない成分です。
体内に存在している酵素は、約5000種類。

それだけ、多くのことをしなければ私たちの健康は保てないと言うことです。
酵素を、上手に取り入れることで健康や美容に効果が期待できるでしょう。

しかし、現代の私たちの食生活は添加物も多くなりました。
消化や解毒に非常に多くの酵素を消耗しています。

そのため、代謝に回る酵素が不足していることが多くなります。
結果的に、体の疲れが取れなかったり体の酸化が進んでしまうことになるでしょう。

せっかく酵素の摂取量を増やしても消耗が多くては効率も悪くなります。

酵素を有効に使うためにも酵素の多い食材や添加物の少ない食品を選ぶと良いかもしれません。
ご紹介した、酵素シロップやドリンクも楽しみながら酵素を取り込める方法です。

楽しく健康になる参考となれば幸に思います。

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執筆者
中山直紀

東洋文化の薬膳と心理カウンセリングの知識を結集し、バランスの取れた健康を提案する専門家です。イタリアンレストランのオーナーシェフとしての経験から得た創造力と繊細な味わいを、WEBライティングの世界に活かしています。私の好きなことは、健康で充実した人生を送るための情報をお届けすることにあります。あなたの心身の健康を薬膳や心理学の視点からサポートし、自己成長や幸福感の向上を促します。魅力的で分かりやすい文章で、読者の心に響くコラムをお届けしたいと思っています。一緒に理想のライフスタイルを築きましょう。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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