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ホエーを活用したリコッタチーズの作り方|失敗しない簡単消費レシピ

執筆者 いしもとめぐみ | 2023.9.23

水切りヨーグルトを手作りすると、副産物としてできるホエー。
「捨てるのはもったいない、でも何に使えばよいかわからない」と、ホエーの処理に困っていませんか。

この記事では、日々さまざまな料理に挑戦している管理栄養士が、ホエーを使ったリコッタチーズの作り方をご紹介します。
リコッタチーズ以外のホエーを使ったレシピも取り上げるので、ホエーの使い道に悩んでいる方は、この記事を参考にしてホエーをおいしく消費してください。

ヨーグルトやチーズの「ホエー」とは?

ヨーグルトやチーズの「ホエー」とは?

引用:写真AC

ホエーとは、牛乳から「乳脂肪」とたんぱく質の一種である「カゼイン」などを取り除いた液体のことです。
「乳清」「ホエイ」と呼ばれることもあります。
ホエーは、牛乳からチーズやヨーグルトを製造するときに生じる副産物。
牛乳の約80%が水分であるため、チーズを製造すると大量のホエーが生じます。

水切りヨーグルトを濾して生じたホエーには、乳糖やビタミン、ミネラルのほかに乳酸菌も含まれています。
ホエーは栄養豊富なので、捨てずに料理やドリンクへリメイクするのがおすすめです。

リコッタチーズとは? カッテージチーズと似ているけど何が違うの?

リコッタチーズとは? カッテージチーズと似ているけど何が違うの?

引用:写真AC

リコッタチーズとは、イタリア語でri(再び)cotta(煮る)という意味です。
よく似た食材にカッテージチーズがありますが、このふたつは材料と製造工程が異なります。

リコッターチーズの原料は「ホエー」です。
ホエーを高温で加熱し、固まったたんぱく質を集めて水分を切ると、リコッタチーズができあがります。

一方、カッテージチーズは、牛乳から乳脂肪を取り除いた「脱脂乳」が原料です。
温めた脱脂乳に乳酸菌と、たんぱく質を固める酵素を加えます。
たんぱく質が固まると、副産物としてホエーが生じます。
ホエーを取り除き、たんぱく質の固まりを細かくカットして水洗いしたものが、カッテージチーズなのです。

自家製リコッタチーズの作り方

自家製リコッタチーズの作り方

リコッタチーズは、家庭でも簡単に作れます。
この記事では牛乳と酢を加えて作る、失敗しにくいリコッタチーズのレシピをご紹介します。

材料と作り方

自家製リコッタチーズの材料

材料(作りやすい量)

ホエー
100ml
牛乳
500ml
小さじ1/2
ひとつまみ

作り方

  1. 鍋に牛乳を入れ、弱火で加熱する。ふつふつと小さな泡が出てくる沸騰直前まで温める。
  2. 自家製リコッタチーズの作り方①

  3. ホエーと酢を加えて、軽く混ぜる。
  4. 自家製リコッタチーズの作り方②

  5. 分離してくるので、かき混ぜながら弱火で5分ほど加熱する。
  6. 自家製リコッタチーズの作り方③

  7. 火を止めて、ペーパーフィルターをセットしたコーヒー用ドリッパーに入れて濾す。
  8. 自家製リコッタチーズの作り方④

  9. 水分が濾されたら、残ったチーズのかたまりをボウルなどに移して、塩を加えて混ぜ合わせる。
  10. 自家製リコッタチーズの作り方⑤

  11. 保存容器に移し、粗熱が取れたら冷蔵庫に入れて保存する。
  12. 自家製リコッタチーズの作り方③

ほかの材料で代用する場合

リコッタチーズは、酢の代わりにレモン果汁を使用しても作れます。
レモン果汁を使用する際は、上記のレシピの分量に対して「レモン果汁:大さじ2」を加えてください。
さわやかな風味を感じるリコッタチーズになるでしょう。

また、レシピの牛乳を豆乳に変えてもかまいません。
無調製豆乳を使用して、牛乳と同じ分量、同じレシピで作りましょう。
ほのかに大豆の風味を感じますが、牛乳から作るリコッタチーズと遜色ない仕上がりになります。

リコッタチーズを少量で作りたい場合は、電子レンジを使うと便利です。
耐熱容器に入れた牛乳を電子レンジで沸騰直前まで温め、レシピと同様にホエーと酢を加えてかき混ぜてください。
沸騰させない程度に電子レンジで再度温め、かき混ぜて水分を濾しましょう。
電子レンジの加熱時間は材料の量により変わるため、30秒程度ずつ様子を見ながら加熱してください。

自家製リコッタチーズの保存方法

手作りしたリコッタチーズは、一般的なチーズよりも水分が多くて塩分濃度が低いため、長く日持ちしません。
冷蔵庫で保存して、3日以内に食べ切りましょう。
冷蔵庫内の食品の匂いが移りやすいため、密閉できる清潔な容器に入れて保存してください。

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ホエーのアレンジレシピ

ホエーのアレンジレシピ

引用:写真AC

ホエーはリコッタチーズ以外にも、さまざまな料理にアレンジ可能です。
ここでは、ホエーを使った料理のレシピを3つご紹介します。

ホエーのカレースープ

ホエーには特有の風味がありますが、カレー粉を加えると、スパイスの香りで気にならなくなります。
スープの具材は、ご家庭にあるものでアレンジしてください。

材料(2人分)

ホエー
200ml
200ml
顆粒コンソメ
小さじ1
カレー粉
小さじ1
好みの具材(ベーコン、ソーセージ、キャベツ、いんげん、きのこ、玉ねぎなど)

作り方

  1. 具材を食べやすい大きさにカットする。
  2. 鍋にホエーと水を入れて火にかける。
  3. 沸いたら1と顆粒コンソメを加えて、具材に火が通るまで中火で煮る。
  4. カレー粉を加え、ひと煮立ちさせたら火を止める。

ホエーで水キムチ

水キムチとは、漬け汁に野菜を漬けて発酵させた食品のことです。
一般的な赤いキムチとは異なり、辛くはありません。
乳酸菌がたっぷり含まれているので、漬け汁ごと食べて健康維持に活用してください。

材料(作りやすい量)

ホエー
150ml
りんご
1個
好みの野菜(大根、きゅうり、にんじんなど)
1kg
しょうが
2片
にんにく
2片
赤とうがらし
1本
大さじ2
塩水
(湯300mlに塩大さじ1/2を溶かしたもの)

作り方

  1. 野菜を薄切りにする。※きゅうりはやや厚切りにすると、均一に漬かります。
  2. 1に塩をもみ込んで5分ほど置き、水気を絞る。
  3. りんご、しょうが、にんにくを薄切りにする。赤とうがらしを輪切りにする。
  4. 2と3を合わせて、ひと混ぜする。保存容器やチャック付きポリ袋に移し、ホエーと塩水をそそぐ。保存容器に入れた場合は、食品に密着するようにラップをかける。ポリ袋に入れた場合は、空気を抜きながら平らになるように密閉する。
  5. 冷蔵庫に入れて、一晩以上置く。

ホエーでクリームシチュー

ヨーグルトの水分であるホエーは、同じ乳製品を使った料理と好相性です。
ホエーの酸味のおかげで、シチューの味わいに奥行きが生まれます。
ホエーが足りない場合は、水を加えて調整してください。

材料(4人分)

鶏もも肉
1枚
じゃがいも
2個
玉ねぎ
1個
にんじん
1/2本
ブロッコリー
1/2株
牛乳
300ml
ホエー
300ml
バター
20g
小麦粉
大さじ4
顆粒コンソメ
小さじ2
塩、こしょう
少々

作り方

  1. 鶏もも肉は一口大に切り、塩とこしょうを振る。じゃがいもとにんじんは一口大の乱切り、玉ねぎは薄切りにする。ブロッコリーは小房に分けて耐熱容器に入れ、ふんわりラップをして600wの電子レンジで2分加熱する。
  2. 鍋にバターを入れて加熱し、鶏肉を加える。中火で炒め、鶏肉に焼き色がついたら、じゃがいも・にんじん・玉ねぎを加えてさらに炒める。
  3. 野菜のふちが透明になってきたら、小麦粉を全体に振り入れて、粉っぽさがなくなるまで炒める。
  4. ホエーと顆粒コンソメを加えて、ふたをして弱火で10分ほど煮込む。
  5. 具材に火が通ったら牛乳を加えて、ときどき混ぜながら、とろみがつくまで5分ほど煮る。ブロッコリーを加え、塩とこしょうで味を整える。

ホエーに関するQ&A

ホエーに関するQ&A

引用:pixabay.com

ホエーはあまり身近な食品ではないため、「よくわからない、もっと知りたい」と思う人もいるでしょう。
ここでは、ホエーに関するよくある質問に回答します。

ホエーはどのくらい保存できる?

水切りヨーグルトなどを作ってできたホエーは、冷蔵庫で3日程度まで保存できます。
非常に傷みやすいため、密閉できる清潔な保存容器に入れて保存し、早めに使い切るようにしましょう。

ホエーは冷凍保存も可能です。
ホエーを製氷皿に入れて凍らせると、使いたい分だけ料理に使用できて便利です。
冷凍した場合も2週間を目安に、早めに使い切るようにしましょう。

ホエープロテインってなに?

プロテインとたんぱく質は、本来同じ意味です。
しかしプロテインという言葉は近年、たんぱく質を摂取するためのサプリメントの意味で使われることが多くあります。

たんぱく質は肌や髪、筋肉などのもとになる成分。
体を鍛えている方、美容意識が高い方のなかにはプロテインを摂取して、たんぱく質を積極的に補っている方も多くいます。

プロテインには、ホエーに含まれるたんぱく質「ホエープロテイン」を原料にしたものがあります。
ホエープロテインはもともと、液体のホエーに含まれていた成分です。
水に溶けやすいため、体に早く吸収されることが特徴です。
トレーニング後にすばやくたんぱく質を摂取し、ダメージを受けた体を修復する必要があるアスリートの方々に、ホエープロテインはとくに利用されています。

ホエーをおいしく活用しよう

ホエーをおいしく活用しよう

引用:pixabay.com

牛乳から「乳脂肪」とたんぱく質の「カゼイン」を取り除いたホエーには、乳糖やビタミン、ミネラルなどの栄養が詰まっています。
ホエーの使い道に困ったら、リコッタチーズを作るのがおすすめです。

この記事では、ホエーと牛乳、酢を使った、簡単に作れるリコッタチーズのレシピをご紹介しました。
ホエーはほかにも、スープやシチュー、水キムチなどにアレンジできます。
栄養価が高いホエーは捨てずに、賢く料理にアレンジしておいしく使い切りましょう。

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執筆者
いしもとめぐみ

管理栄養士。国立大学文学部を卒業後、一般企業勤務を経て栄養士専門学校に入学し、栄養士資格を取得。病院給食、食品メーカーの品質管理、保育園栄養士を経験して2022年に独立。食が楽しくなるレシピを発信するほか、栄養・健康分野の記事執筆を中心に活動中。日本ワインが大好きで、お家ごはんと日本ワインのペアリングについて日々研究を重ねている。

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