玄米と大豆には腸内環境をよくする食物繊維や酵素の働きを助けるミネラル類などが含まれています。酵素やミネラル類は、美人の素ともいえる成分ですが、なかなかうまく摂れず不足している人が多いのも現状です。
玄米や大豆から摂るようにすれば、野菜や果物より日常の食事にもとり入れ易いのではないでしょうか。 玄米と大豆は日本人が昔から食べていたとても食歴が長いもの。馴染みのある食材というだけでなく、実は美人の素がたっぷりと含まっている美容食だったのです。
体の中の酵素を活性化する栄養素が含まれている

玄米や大豆には、300種類以上の酵素の働きを良くして、エネルギー代謝を助けるマグネシウムが豊富に含まれています。酵素に働きかけエネルギー代謝をスムーズにする役割を担う鉄分も豊富です。糖質や脂質の代謝に必要なビタミンB1、B2も含まれており、これらが不足すると代謝が滞り太りやすくなります。
カロリーを持つ栄養素は炭水化物、脂質、たんぱく質です。カロリーの多いものは太る、というイメージを持たれている方が多いのですが、カロリーとは食べた際に発生する熱の量の単位なので、そのイメージは正しいとはいえません。カロリーの高いものはたくさん熱を発生させるということです。ただ熱に変換(代謝)させるには、先ほど出てきました、マグネシウムや鉄、ビタミンB群などのビタミン、ミネラルが必要になります。カロリーに対してそれらの量が少なければ蓄積されてしまうのです。
鉄分の補給といえばレバーに多く含まれていることから、貧血などで栄養指導を受けると、レバーを食べるようにすすめられますが、毎日レバーを食べるのってなかなか難しいですよね。食べ続けると飽きも出てきます。日本人である私たちは穀類が主食です。主食を玄米にすると、玄米から鉄分が取れ、おかずは自由に選べるようになるので、食事の楽しみも増えますよね。
食物繊維もたっぷりで腸がきれい
玄米と大豆には食物繊維も豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便通を良くします。腸はお肌の鏡です。腸内環境が悪いと肌荒れや吹き出物など肌トラブルの原因になります。
食物繊維を摂ると、腸内環境が改善され、血糖値の上昇が緩やかになったり、コレステロールが低下したりとダイエットにも大きく関係してくるのです。
ストレスは美容の大敵
ストレスをため込んでイライラしていませんか? 美しさは内面から現れるものでもあります。負の感情が表に出ることで、眉間にしわが寄ったりすることで、顔も老けた印象になりがちです。
感情的に余裕のある人は常に笑顔があふれ、雰囲気もいいですよね。イライラしてしない事はキレイで素敵にみられる要素でもあります。
イライラの原因を作るのは、周囲の環境だけでなく、食べ物も関係しています。マグネシウムやビタミンB群はイライラをお抑え精神を安定させる働きをするので、マグネシウムが不足するとイライラしたり、ストレスを感じやすくなります。
ストレスを感じると更にマグネシウムの排泄量が増加し、またストレスを感じ・・・・・・というように、負のスパイラルに陥ってしまうのです。
イライラしやすい方は常にマグネシウム不足の可能性もありますから、毎日摂取すれば精神を安定させることができます。玄米や大豆などでマグネシウムをコンスタンスに摂取しましょう。
イソフラボンは納豆から
大豆製品には、女性ホルモンの働きをサポートするイソフラボンが含まれています。少しでも多く効率的に摂りたいですよね。そこでおすすめなのは納豆です。
納豆は納豆菌による発酵で、ビタミンB群が茹で大豆よりも増えます。ビタミンB群はカロリーを持つ炭水化物、たんぱく質、脂質を代謝させるために必要な栄養素。そしてイライラを抑え精神を安定させる働きもあります。
大豆イソフラボンたっぷりメニュー
玄米と一緒に食べたい、納豆を使った大豆イソフラボンたっぷりのクリーム煮をご紹介します。女性の取りたいイソフラボン。茹でた大豆よりも納豆のほうが多く含まれています。
効率よく摂取していきたいですよね。
◆納豆と豆乳のアジア風夏野菜クリーム煮
【材料(2人分)】
玉ねぎ 1/2個
パプリカ黄 1/2個
ズッキーニ 1/2個
納豆 1パック
にんにく 1かけ
サラダ油 小さじ1
バター 10g
小麦粉 大さじ1
豆乳 300㏄
ナンプラー 小さじ1
塩 小さじ1/4
こしょう 少々
【作り方】
1.玉ねぎ、パプリカを乱切りに、ズッキーニは1cm幅の半月切りにする。にんにくはスライスに切っておく。
2.鍋に油を加え玉ねぎとにんにくを弱火で炒め透明になってきたら、パプリカとズッキーニを加え炒める。
3.弱火にしバターを加えたら、小麦粉をザルなどで振るいながら入れ、木べらでかき混ぜる。
4. 豆乳をゆっくり加え、だまにならないようにかき混ぜ、ナンプラーと塩、こしょうで味をつける。
5. とろみがついてきたら、納豆を加え沸騰させずに火を止める。
【玄米の炊き方】
1.玄米は洗ったら半日から1日浸水させておく。(玄米の毒素を不活性化させるため)
2.玄米モードで炊く。
いかがでしたか?
お米離れが進んでいる今こそ、昔から食べられていた玄米とごはんのおともになりやすい、豆や味噌などで、天然の美容素材をいただきましょう。