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ホエーの使い道に困ったらドリンクに!消費にもおすすめレシピ5選

執筆者 加藤文香(かとうあやか) | 更新日:2023.10.10

水切りヨーグルトを作った後などにたくさんのホエー(ホエイ)が出てしまい、使い道に困ることはないでしょうか。

実は、ホエーは栄養面に優れているため、捨ててしまうのは、とてももったいないのです。この記事では、ホエーの栄養や効果、余ったホエーをドリンクや料理に活用する方法を管理栄養士がお伝えします。

簡単に実践できるため、ホエーの使い道に困っている方はぜひ参考にしてみてください。

「ホエー」の栄養や効果

ホエーとは、ヨーグルトにできる上澄みの黄色の液体をいい、「乳清(にゅうせい」とも呼ばれています。牛乳からタンパク質の主成分であるカゼインと乳脂肪を取り除いたものをいいます。

ヨーグルトやチーズを作るときに、生産過程で大量にできることで知られています。ホエーは約90%が水分ですが、タンパク質や乳糖、ビタミン、ミネラルなどの多くの栄養素を含んでいて、人の体に良い成分が含有されているのです。

特にホエーは、人の体では合成できない必須アミノ酸を含んでいます。必須アミノ酸とは、人の体では作ることができないもので、食事から摂る必要があり、人の皮膚や髪の毛、臓器などを構成する重要なタンパク質です。

さらに、ホエーに含まれているタンパク質は吸収が良いため、丈夫な体をつくるのに役立ちます。

水切りヨーグルトを作る際にできたホエーは、捨てずに有効利用しましょう。

ホエーはそのままでも飲めるの?

栄養が含まれているホエーはそのままでも安心して飲むことができますが、手を加えずに飲むと飲みにくさを感じる方は多いかもしれません。

無糖のヨーグルトからできたホエーの味は、水のように薄い口当たりで酸味が感じられます。一方で、加糖ヨーグルトから出たホエーは砂糖が入っていることから、酸味が和らぎ、甘さと酸味が味わえます。

しかし、一般的な飲み物と比べると、味は美味しいとは言い難いため、ひと手間加え手作りドリンクにすると美味しく飲むことができますよ。

少し手を加えるだけで飲みやすくなるため、ホエーの栄養を効率的に摂りましょう。

ホエーを活用した簡単ドリンクレシピ

ホエーはそのまま飲むと、飲みにくいため、ご家庭によくある食品や果物などと一緒に摂ることをおすすめします。簡単にできるホエー入り手作りドリンクをご紹介していきますので、ぜひ試してみてくださいね。

ホエー入りバナナ豆乳シェイク

濃厚で甘いバナナと豆乳を使用したホエーのバナナスムージーです。
甘みの強いバナナとコクがありまろやかな味わいの豆乳は、ホエーとの相性がぴったりです。

バナナは、ビタミン、食物繊維、カリウム、ポリフェノールなど多くの栄養が含まれています。特にバナナはカリウムが豊富で、100g中に360mgも含まれているため、むくみ解消に繋がる可能性があります。

参考:文部科学省-日本食品標準成分表2020年版(八訂)

また、豆乳は女性ホルモンのはたらきを補ってくれるイソフラボンを含んでいて、それ以外にもさまざまな栄養素を含んでいます。腹持ちもいいので朝食やおやつにも向いているでしょう。

調理時間の目安:5分

材料(1人分)

バナナ
1本
無調整豆乳
50ml
ホエー
50ml
ひとつまみ

作り方

  1. バナナは皮をむいて一口大にカットする。
  2. ブレンダー(またはミキサー)の容器に①と豆乳、ホエー、塩を加え、ブレンダーで滑らかになるまで撹拌する。

ホエー入り甘酒

「飲む点滴」と言われ栄養豊富な食品として注目されている甘酒を加えたホエー入り甘酒です。甘酒は、消化が良いだけではなく、ビタミンB群やオリゴ糖、アミノ酸が含まれているため、健康や美容に役立ちます。

程よく酸味がきいた爽やかな味わいで「飲むタイプのヨーグルト」のような風味があり、大人だけではなく、お子様にもおすすめです。砂糖を使用しておらず、腸内環境を整えてくれる甘酒が入っているため、体に優しい飲み物です。

甘酒はそのまま飲めるストレートタイプで、粒なしのものを選ぶと、ブレンダーで撹拌する必要がなく、手軽に作れますよ。

調理時間の目安:5分

材料(1人分)

米麹甘酒
100ml
ホエー
50ml
牛乳 
50ml
 少々

作り方

  1. ブレンダー(またはミキサー)の容器にホエー、甘酒、牛乳、塩を加え、ブレンダーで滑らかになるまで撹拌する。

ホエー入りホットコーヒー

ホットカフェオレにホエーを入れたドリンクです。
一息つきたいときや集中したいときに最適なコーヒーに、ホエーを一緒に入れて美味しく栄養を摂りましょう。少し酸味のきいたコーヒーを楽しむことができます。

今回はホットコーヒーをご紹介しましたが、お好みでアイスコーヒーにするのもおすすめです。甘みを出すために使用したてんさい糖には、腸内環境の改善に役立つオリゴ糖が含まれています。

コーヒーの濃さや牛乳の量は、お好みに合わせて調整してみてください。

調理時間の目安:5分

材料(1人分)

インスタントコーヒー
ティースプーン2杯
ホエー
50ml
牛乳 
150ml
てんさい糖
大さじ1

作り方

  1. インスタントコーヒーに温めた牛乳を注ぎ、よく混ぜる。そこにホエーとてんさい糖を入れよく混ぜる。

ホエー入りレモンはちみつスカッシュ

スッキリとした飲みごたえのあるレモンスカッシュにホエーを加えたドリンクです。レモンの酸味とはちみつの甘みにホエーがよく合い、爽快感を味わうことができます。

食欲がないときやリフレッシュしたいときに最適です。生のレモンがないときは、市販のレモン果汁を使用したり、レモン風味の炭酸水を使用したりしても美味しく作れますよ。

調理時間の目安:5分

材料(1人分)

炭酸水
200ml
ホエー
50ml
レモン 
1/4個
はちみつ
大さじ1
適量

作り方

  1. レモンは果汁を絞り、種を取り除きます。
  2. グラスにホエーとはちみつ、①を入れてよくかき混ぜる。氷を入れ、炭酸水を注ぎ、軽くかき混ぜる。

ホエー入りマンゴーラッシー

とろけるように柔らかく甘いマンゴーにホエーを加え、濃厚な甘みと酸味が味わえるラッシーです。

ラッシーはインドの定番のドリンクであり、ヨーグルトを元に作られます。ヨーグルトの代わりにホエーを使うことで、より爽やかな酸味が楽しめます。

ラッシーに使う果物は、マンゴー以外にバナナやキウイフルーツなども適しています。

調理時間の目安:5分

材料(1人分)

マンゴー(缶詰)
100g
牛乳
100ml
ホエー 
50ml
てんさい糖
大さじ1

作り方

  1. ブレンダー(またはミキサー)の容器にホエー、マンゴー、牛乳、てんさい糖を加え、ブレンダーで滑らかになるまで撹拌する。

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それでもホエーが余ったときの活用法?

ここまでホエーを使用したドリンクをご紹介しましたが、ホエーは普段の料理にも使うことができます。ホエーがたくさん余ってしまい、消費方法に困っている方はぜひ参考にしてみてください。

肉に漬ける

肉料理の下処理の際、肉にホエーを漬けておくことでしっとりとした仕上がりになります。パサつきやすくなる鶏むね肉に使用すると、ジューシーで柔らかい肉質になります。

お菓子作りに使用

ホエーは、パンケーキやパウンドケーキなどの焼き菓子を作る際にも活用することができます。たとえば、パンケーキを作るときに使う牛乳や水の代わりにホエーを使っても、ふっくらとした生地になり美味しく仕上がります。

スープ料理に使用

余ったホエーをスープに入れて使うこともできます。
スープに使う水を半分ほどホエーに変えてみると、スープにコクや酸味が加えられ、さっぱりとした後味の汁物になります。スープの種類は中華スープ、コンソメスープ、味噌汁などさまざまな種類のスープに活用できます。

余ったホエーは活用法を知って美味しく栄養を摂ろう

今回は、余ったホエーの活用法として、簡単にできるドリンクレシピをご紹介しました。

ホエーは多くの栄養素を含んでいて、捨ててしまうのはもったいないため、日々の食事に活用しましょう。そのままホエーを摂ると飲みにくいため、少しアレンジして楽しみながらホエーの栄養を摂取してみてくださいね。

今回ご紹介したホエードリンクをぜひ作ってみて、日々の健康維持に役立ててください。

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執筆者
加藤文香(かとうあやか)

大学卒業後は管理栄養士として大手委託会社、総合病院、臨床開発関連企業、ヘルスケアサポート企業等に勤務し、給食業務から栄養管理業務まで幅広く経験。現在は食事や栄養などのコラム執筆を中心に活動。 食生活全般を見直し、発酵食品や自然食品に変えたことで、長年治療してきたアトピー性皮膚炎の湿疹が消え、肌がきれいになる。それ以外にも産後ダイエットを5ヶ月で成功させた体験から「食事で体は変わる」ことを発信している。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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