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【知らないと損】サツマイモと山芋パワーで代謝UP、女性ホルモンUP!

執筆者 藤岡 操(ふじおか・みさお) | 更新日:2016.12.6
サツマイモ

寒さが増すと、無性に食べたくなるのが芋。甘くてほっくりサツマイモ、ムッチリ詰まった里芋、ほかほかご飯にとろろも恋しくなる。

でも、糖質制限ブームの影響もあり、芋=糖質が多い→太りやすいとうイメージで、敬遠されがち……。

食べ過ぎなければとっておきのイモの魅力

たしかに芋は種類によっては糖質量が多め。食べ過ぎるとエネルギー化されなかった分は脂肪に変換されて体内に蓄積されてしまうのは事実。だけど、食べ過ぎさえしなければ、いいところはたくさんあるのだ。

食物繊維がたっぷり

ひとつは、食物繊維が多く含まれること。特にサツマイモは食物繊維がたっぷり! お通じがモヤモヤするとき、スーパーで売っている焼き芋(これがすごく美味しい!)にヨーグルトをのせ、はちみつやメープルシロップを少しかけていただくのが私の定番。食物繊維&ヨーグルトの乳酸菌効果で、お通じには効果てきめん! 意外と皮も風味があって美味しいので、おやつの時間にそのままかじったり、ときには粒マスタードを添えておつまみにしたり。100g程度(標準サイズ4~5cmぐらい)なら、おにぎり1個に比べてカロリーはほぼ同じながら、食物繊維量はなんと8倍以上! 

焼き芋

スーパーの焼き芋は専用機械で焼いているから、家で蒸すより断然美味。お手頃価格なのも嬉しい!

里芋はダイエットにぴったり

 カロリーが気になるなら、里芋がおすすめ。芋類の中で最もカロリーが低く、代謝促進や美肌づくりに働くビタミンB6や貧血対策に働く葉酸も含まれているから、女性の美容と健康維持にぴったり。

 「里芋の煮物は苦手……」という人は、ポテトサラダに。うちでは、蒸かした里芋をフォークで潰し、ポン酢で味付けし、オリーブオイルと黒コショウをかけたり、おかかを加えたり。これがおつまみにもなって、最高! また、お米と一緒にダシ汁で炊き込めば、ごはんの量もカロリーも自然とダウン。食べ応えも抜群だから、ダイエット中のごはんとしても優秀だ。

里芋

里芋は蒸かしたてのアツアツに、塩とオリーブオイルをかけて。これがほっくりムッチリで最高!

里芋サラダ

うちの里芋サラダ。ねっとりクリーミーに潰してポン酢、塩少しを混ぜ、オリーブオイルと黒コショウを。オリーブオイルは便通をスムーズにする働きもあるんです。

私の好きな芋ランキングNo.1は山芋

最後は、私の芋ランキングNo.1であり、芋界のドン、山芋! 麦ごはんにかけて食べる「麦とろごはん」が定番だが、この組み合わせこそ、最強のアンチエイジングメニュー! 特に更年期に悩む女性におすすめの効果がいっぱいある。

大和芋のとろろかけごはん

大和芋のとろろかけごはん。とろろは、だし醤油で割って、すりごまを少しふっています。

以前雑誌の記事で知ったのは、女性ホルモンをアップさせる作用。閉経後の女性が、山芋の一種であるヤムイモを毎食約100g、1カ月間食べ続けたところ、女性ホルモン量が増加し、更年期症状が軽減したという研究結果もあるから、お年頃の女性は試す価値ありだ。

 そして、山芋最大の特徴は、糖質やタンパク質の消化、吸収を助ける酵素をたっぷり含むこと。山芋の酵素を上手に取り入れることで消化が助けられ、体内の消化酵素を節約することができる。その結果、代謝酵素が活性化し、代謝が上がって太りにくくなる! ただし、山芋の酵素は加熱すると効力を失うから、生で食べるとろろこそが最強! というわけだ。

  相棒となる麦ご飯も、アンチエイジング力が抜群。大麦に含まれる食物繊維の一種、β-グルカンには、血糖値抑制やコレステロール値低下作用、お通じ改善効果が認められていて、体脂肪ダウンの期待大! さらに、同じく食物繊維の一種であるアラビノキシランには、強力な抗酸化力があり、腸の老化予防にも力を発揮するそう。大麦を米の3割以上加えて炊くとより効果を得られるそうだ。

 わが家では、10年近く前から週4日は押し麦ごはんを継続しているが、麦の粒々感とつるんとした食感が面白く、自然とよく噛んで食べる習慣が身についたように思う。満足感も高まるから、無駄なおかわりがずいぶんと減ったのも、嬉しい収穫だ。

炊き込みご飯

炊き込みご飯は、皮ごと焼いた大和芋と焼き鮭入り。これにとろろをかけて山芋づくしに。

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サツマイモ

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執筆者
藤岡 操(ふじおか・みさお)

フードコーディネーター、栄養士。釣り雑誌の編集、フードカタログの編集に携わった後、栄養士の資格を取得し、出版社勤務を経て独立。現在は編集者として雑誌、広告で活躍する他、レシピ提案、料理スタイリングも行う。ライフスタイル誌、ダイエット本、筋トレ本の編集経験も多数。著書に『ワインに合うおうちバルレシピ123』『ビールおつまみ123』『おうち呑みレシピ123』(以上、枻出版社)などがある。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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