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生姜の長期保存の新常識!発酵生姜を解説

執筆者 さえさん | 更新日:2024.1.5

発酵生姜とは、生の生姜を皮ごとおろしたものを密閉できる容器に入れて冷蔵庫で2週間発酵させたものです。

生の生姜よりもまろやかな風味になります。
また、かなり長い期間保存することができるようになるので旬の食材である新生姜を保存するのにもおすすめです!

発酵生姜にすることで、生姜本来の身体を温める効果はそのままに乳酸菌も取り入れることのできる食べ方です。

発酵生姜の作り方

【用意するもの】

  • おろし金
  • ジップロック
  • 食品用消毒液
    (使用する調理器具はよく洗い、食品用消毒液などで消毒します。)
生姜
お好みの量でOKです

作り方

  1. 生姜を皮ごとよく洗ってから水気を切ります。
  2. 皮ごとおろし金ですりおろし、ジップロックに汁ごと入れます。中の空気を丁寧に抜いてください。

  3. 冷蔵庫に2週間いれておくだけで完成です!

(Point)
密閉しておくことで雑菌が繁殖しにくくなります。
乳酸菌は活発に働くようになるので、2週間は蓋を開けないようにしましょう。

【保管方法・保管期間など】
発酵生姜は完成から約半年間を目安に使い切ってください。
使用する際には清潔なスプーンなどを使用し、ジップロック内に雑菌が侵入しないように注意することと、使わないときはすぐに冷蔵庫にしまっておくことに気をつけましょう。

もしも、途中でカビが生えてしまった場合は、表面だけでなくカビの菌糸が内部まで入り込んでいます。
表面のカビを取り除いても安心はできませんので、カビの生えた容器の発酵生姜は食べるのを止めましょう。

参考:血流促進や免疫力向上に期待!発酵ショウガの作り方と簡単アレンジ術|バゲット|日本テレビ (ntv.co.jp)

生姜を発酵して作るレシピ

発酵生姜以外にも、生姜を発酵させて作る温活に活躍間違いなしのレシピを紹介します。

発酵生姜シロップ

砂糖と生姜を使用して作る発酵生姜シロップです。

【事前準備】

  • 保存瓶と調理器具を全て消毒し、手をよく洗います。
生姜
50g
上白糖(またはグラニュー糖)
50g

作り方

  1. よく洗った生姜を皮のついたまま薄切りにします。
  2. 薄切りにした生姜と砂糖を清潔なヘラで混ぜ合わせ、保存瓶に入れます。
  3. 1時間ほど経つと、生姜から水分が十分に出てきます。常温で約2週間発酵させます。(気温の高い夏場では発酵時間が短くなり、冬場では長くなる場合があります。発酵により気泡が発生しますので目安としてください。)
  4. はじめの3日間は瓶の中の砂糖の濃度を均一にするために瓶を上下に振りましょう。
  5. 完成後は清潔なざると容器を使用して生姜とシロップに分け、冷蔵庫で保管します。3ヶ月を目安に使い切るようにしましょう。

(Point)
上白糖とグラニュー糖は発酵しやすいのでどちらかを利用するのがおすすめです。
生姜と上白糖の割合は1:1です。
瓶のサイズで必要な量を調整してくださいね。

発酵生姜麹

すりおろし生姜の便利さと塩麹の特性を合わせた調味料です。

【事前準備】

  • 手をよく洗います。
  • 保存容器と使用する調理器具全てをよく洗い、消毒します。
  • ヨーグルトメーカーとミキサーを使用します。

調理時間の目安:約~分

出来上がり重量約300g

生姜
50g
米麹
100g
5g
100g

作り方

  1. 生姜をよく洗い、皮付きのままスライスします。
  2. すべての材料をミキサーに入れよく混ぜ合わせます。
  3. ヨーグルトメーカーで58度、8~10時間保温します。
    ※途中で2~3回かき混ぜます。

(Point)
辛味が強くないほうが好みの方は皮を剥いてからスライスするとマイルドな辛味に仕上がります。

完成後は冷蔵庫で保管し、3ヶ月を目安に使い切りましょう。

参照:生姜麹の作り方 | 発酵食大学|発酵食エキスパート資格取得・発酵食講座・オンライン学習 (hakkoushoku.jp)

発酵生姜のQ&A

発酵生姜に関する質問をまとめてみました。

発酵生姜はどうやって食べるのがおすすめ?

甘酒に入れたり、味噌汁に入れても美味しく食べることができます。
他の発酵食品と合わせると体に良い効果も倍増しますよ!

発酵生姜にすると得られる効果

生姜を発酵させることで乳酸菌が増えます。
乳酸菌によって腸内細菌のバランスが整うので免疫力アップが期待できます。

参照:乳酸菌の機能性 | 一般社団法人全国発酵乳乳酸菌飲料協会 発酵乳乳酸菌飲料公正取引協議会 (nyusankin.or.jp)

新生姜と生姜は何が違うの?

発酵生姜は新生姜、生姜のどちらを使用しても作ることができます。

特徴新生姜(しんしょうが)生姜(しょうが)
外見薄い皮、淡いピンク色、
やわらかい質感
厚い皮、黄色から褐色、
堅い質感
甘みがあり、辛みが少ない辛みが強く、独特の香りがある
旬の時期早春から初夏にかけて
購入可能
通年購入可能

発酵生姜づくりにチャレンジ!

発酵生姜を作り置きしておくことで、生の生姜のままよりも長く保存することができて、料理に使うたびにすりおろさなくてもいいのでとても便利です。

発酵することで生姜本来の身体を温める栄養はそのままに乳酸菌が増えるのでいいこと尽くめです。
この記事を参考に発酵生姜づくりに是非チャレンジしてみてくださいね!

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さえさん

長年「食べること」を仕事としてきた管理栄養士です。現在は本業の傍らwebにて健康やお食事に関する情報発信を行っております。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

(c) AiTRIGGER Inc.