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発酵調味料とあわせていつもと違う梅ジュースを楽しもう

執筆者 izumi | 更新日:2017.9.21
梅シロップ

本格的な夏のシーズンを迎え、今年も梅を使って自家製のジュースを仕込んだ方も多いのではないでしょうか。

今回は夏の定番、梅ジュースを少し違ったアレンジ方法で楽しめるメニューをご紹介します。

梅の疲労回復効果と抗菌作用は夏になくてはならない効果!

梅の健康効果は耳にされたことがある方も多いと思います。実は梅にはミネラルが豊富でリンゴと比較してもカルシウムが4倍、鉄分は6倍と多く、その他にもマグネシウムや亜鉛も含まれています。

ミネラル分は、40代後半から50代後半ごろまで続く女性の更年期時期に特に不足しがち。梅に豊富に含まれるクエン酸による疲労回復効果も高く、体力が落ちがちな夏には嬉しい効果が期待できます。また生の果実にも含まれているクエン酸にはカルシウムの吸収を助ける働きがあるので、アンチエイジングにもかかせません。

梅

発酵調味料と合わせて効果アップ!

梅ジュースは、冷たく冷やしてそのまま水や炭酸で割って飲んでも美味しいですが、発酵調味料を加えることで、栄養素を効果的にアップできます。


◆酢
酢には消化酵素の働きを活性化させる効果があります。また、脂肪燃焼を助けるアミノ酸もバランスよく含まれ、毎日酢を摂取することで内臓脂肪の減少や高血圧を抑える効果、動脈硬化や高コレステロール値を下げるなどの効果が期待されています。

また、梅同様に疲労回復効果が期待できます。お酢に含まれる酢酸は体内でクエン酸に変化し、梅同様カルシウムの吸収を助け、疲労を緩和する働きが期待できます。

抗菌作用も高く、病原性大腸菌O-157、サルモネラ菌、腸炎ビブリオなどいわゆる食中毒菌への高い抗菌性も持っています。


◆本みりん
本みりんは調味料というイメージが強いですが、江戸時代には甘酒と並んで栄養ドリンクとして庶民の間で親しまれていたというほど、実は飲料としても長い間愛されています。

お正月に楽しむ「お屠蘇(とそ)」は実は本みりんを使います。一年の邪気を払い、無病息災を願い縁起のよいものとされてきました。

栄養面では、本みりんにはアミノ酸、炭水化物、ビタミンB類が含まれています。これらの栄養素により疲労回復、代謝促進や、女性に嬉しい作用として髪や爪、皮膚を健やかに保つ働きが期待できるのです。

酢

発酵調味料を組み合わせた梅ドリンクの作り方

発酵調味料を使った梅ドリンクの作り方をご紹介します。とても簡単ですよ。

もしご家庭で梅ジュースを作っていない時は、市販の梅ジュースでも大丈夫。おすすめは、和歌山県で作られている龍神梅さんの梅ジュースです。農薬や化学肥料を使わずに育てられた梅を使っています。一緒につける糖の種類によっても味が変わるので、お好みの海シロップを見つけるのもいいですね。

【材料(1杯分)】

・梅ジュース(原液) 小さじ1杯
・水または炭酸水 100ml
・酢または本みりん 小さじ1杯

【作り方】

1. 梅ジュースと酢または本みりんをグラスに入れ、よく混ぜる。

2. 水または炭酸水で割る。

3. お好みで氷を浮かべる。

梅の瓶付け

酢は通常の米酢や穀物酢以外にも、黒酢やリンゴ酢、ワインビネガーなどでも代用できます。保存は、使った酢の種類に関わらず、冷蔵庫で一週間を目安にしてくださいね。

まとめ

夏の暑い時期はついつい口当たりのよい甘いジュースなどを大量に摂ってしまいがちです。体によい成分が含まれていると言われているスポーツドリンクなども、実は砂糖がたっぷりで、その量はスティックシュガー10本分とも!

自分で作れば作り置きもできますし、水筒などに入れて持ち歩くこともできます。冷たいお茶やコーヒーなどと少し違ったドリンクを楽しみたい時、少しでも体によいドリンクを楽しみたい時などは是非試してみてくださいね。

梅シロップ

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執筆者
izumi

発酵食料理研究家。 マーケット調査やMD、企画の経験を活かし、ウェブライターや食育インストラクターとしても活動。 金沢を拠点とする「発酵食大学」の東京校、NHK学園オープンスクールの講師も務め、東京都内や近郊で発酵食品の活用や食育にまつわる講座を開催。 発酵食品を、日常の食事へ取り入れるための活用法や、調味料として使用するためのアイディアを、個人主催、企業主催問わず料理教室や座学講座などを通して伝えている。 ブログ・http://cyuramoon.minibird.jp/

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