今回のテーマは、納豆。
納豆が健康によいことはすでにご存じの通りだと思うが、そのパワーの源は、大豆由来の栄養、発酵によるもの。
納豆に含まれる大豆由来の主な成分は、
①タンパク質=肌や髪、筋肉の材料となる
②ビタミンB群=代謝アップや体脂肪ダウン
③食物繊維=便通を促し、腸内環境を改善
④イソフラボン=美肌、骨粗鬆症予防、更年期障害や月経の乱れやそれによって起こる不調の緩和など
他にも、カルシウムや鉄、美しい髪や肌を作るのに欠かせない亜鉛も多く含まれるなど、私たち、年頃の女性にとっては見逃せない効果のオンパレードだ。
また、納豆を発酵させる納豆菌は熱や酸に強く、最強の菌と呼ばれることもあるほどの強者。生きて腸に届きやすく、腸内でもパワフル! 善玉菌を増やし、腸内環境を改善するほか、細菌やウイルスをやっつける力もある。風邪が流行る時期には大活躍間違いなし。発酵による酵素もたっぷり含まれるので、美肌作り、ダイエットにも有効だ。
スゴイパワーを持つ納豆だが、食べ方次第では、さらなるパワーアップが期待できる。そこで「納豆がパワーアップする! おすすめトッピングベスト6」をご紹介。(ベスト5にしようと思ったのですが、6つになってしまいました!)
≪1≫ 玉ねぎ

酢を加えると、さっぱりとして納豆の匂いも少し和らぐ。納豆が苦手な人にもチャレンジしてみてください
玉ねぎに含まれるオリゴ糖が腸内の善玉菌のエサとなり、腸内環境の改善に貢献するとともに、香り成分の硫化アリルが血液サラサラに役立つ。納豆キナーゼの働きとタッグを組むことで、血液サラサラ&血栓予防効果がアップする。納豆に刻んだ玉ねぎをのせ、酢醤油で食べるのがおすすめ。酢にも血液サラサラ作用があり、さらなるパワーアップが期待できる。
≪2≫ キムチ

発酵が進み乳酸菌が増えたキムチがおすすめ。ダイエット効果も期待できます
納豆菌とキムチに含まれる乳酸菌を合わせて摂ると乳酸菌の持続性が高まり、腸内の善玉菌が増えやすくなる。豆腐にのせ、大葉や海苔、すりごまをかければ、ビタミンC、Eなどの抗酸化成分が補強できてアンチエイジング効果もUP!
≪3≫ ミニトマト

刻んだミニトマトを冷や奴にのせ、オリーブオイル、ポン酢をかけると美味
納豆は栄養価が高く、優れた健康食材だが、ビタミンCが含まれていない。それを補うためにぴったりなのがミニトマト。普通のトマトよりビタミンCが多く、旨味と酸味がほどよくあるので納豆とも好相性。抗酸化作用があり美肌にも働くリコピンも含まれる。
≪4≫ 卵黄

卵黄と納豆は間違いなしのコンビ。ごまを散らすほか、海苔やキムチを合わせれば、さらにパワーアップ!
納豆に不足しているビタミンA、Dなどを補うのに適しているのが卵黄。納豆卵かけごはんや、納豆とキムチに卵黄をのせたユッケも最強! ただし、生の卵白には、納豆に含まれるビオチンというアミノ酸を破壊する作用があるので、生卵を使う場合は卵黄のみを使うのが理想的。加熱すればビオチン破壊作用はなくなるので、納豆オムレツなどであればOK。
≪5≫ 海苔

海苔の風味が加わると美味しさも格段にアップ。海苔は焼き海苔でも青海苔でもOK
ビタミンA、B12、Cなど、納豆に不足している栄養素を補うのにピッタリ! 納豆との相性も抜群で、手軽にトッピング出来るのも魅力。ちぎってのせるほか、海苔で包んで食べてもGOOD。
≪6≫ オリーブオイル

黒コショウと醤油をかけて。これが美味しいんです!
オリーブオイルは悪玉コレステロールを減らし、善玉コレステロールを増やす働きがある。お通じ改善効果もあるので、手強い便秘に悩む人には、納豆+オリーブオイルがおすすめ。刻んだオクラや海苔を加えると、お通じ改善効果はさらにパワーアップ!
ちなみに納豆は冷凍保存してもOK。低温で納豆菌は活動停止状態になり、発酵がストップし、長く保存できる。食べる前日に冷蔵に戻しておけば、納豆菌は再び活動を再開するのでご安心を。
納豆といえば、朝食べるものというイメージが強いかもしれないが、夜に食べるのもおすすめ。翌朝のお通じ改善、睡眠中の血栓予防、お肌メンテナンスもしっかり後押ししてくれる。
賢い食べ合わせと〝夜納豆〟。継続してこそ効果を得られるので、1日1パックを目標に、ぜひお試しを!