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信じる者は痩せられる!? 食前フルーツダイエット

執筆者 藤岡 操(ふじおか・みさお) | 更新日:2016.11.11
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私は、ハマりやすいタイプだ。この数年に限って言うと、多肉植物を収集してせっせと育て、突如、玉置浩二にハマって、撮影時のBGMの定番にしちゃったり、収納企画を担当したときは、にわか収納マニアと化し、自宅の収納をせっせとリニューアルした。近所の神社で毎月開催される骨董市にも見事にハマり、ふらふらと出歩いていては、気に入った器や古布を探して楽しんでいる。

そんな私に巡ってきたのが、2ヵ月間に及ぶ食前フルーツダイエット体験企画の仕事だ。ハマりやすい私のことだから、さぞ、ノリノリでチャレンジしただろうと思いきや、さにあらず。密かに心の中で「うっそー! そんなんで痩せるんかいな? やりたくないわ~」と、叫んでいた。

とはいえ、根っこが頑張り屋さんなもので、指導してくださった中野瑞樹先生の言うことを聞いて、真面目に実践。教わったルールはたった2つ。

・フルーツは食前、空腹時に食べる
・朝イチに水分の多いフルーツを食べる

しかも、空腹時であればフルーツをどれだけ食べてもOK。これを継続するだけで、-2kg、3kg当たり前。体格がよかった方の中には-15kg痩せた方も! 乗り気じゃないけれど「痩せられたらラッキー」ぐらいの感じでスタートした。

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バナナは黒い点がたくさん出てから食べるのがおすすめ。炭水化物の消化を助ける酵素もたっぷり含まれています

朝食を食べる習慣がなかったので、朝はフルーツオンリー。最初はミカン1/2個で満足していたのが、フルーツの水分が喉を通ってカラダにスーッと染みるのが心地よく、食べる量は1個、2個と増えてきた。

昼は基本的に自炊。焼きそばの日は、キャベツを切ったら、ついでにリンゴをカットし、ポリポリと囓りながら料理をする。リンゴ1/2個も食べれば、小腹は満たされ、焼きそば1玉とおにぎり1個を食べるのが常だったが、おにぎり不要になった。

夜も同じく、料理をしながらミカンやブドウやリンゴをパクパク。おかずはしっかり食べたが、おかわりしていたごはんの量が半分に減った。

こんな感じで約1ヵ月続けたところ、体重は-1kg。もともと48kgぐらいだったのが、47kgを切るぐらいで安定し、カラダが軽やかになってきた。何より、お昼ごはんの後の猛烈な眠気がピタリとなくなり、仕事がはかどる、はかどる!

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仕事中のおやつはフルーツ。フルーツの酵素のおかげで消化負担が軽くなり、脳にエネルギーもしっかり届くから、眠くなりません!

こうして私は、食前フルーツにハマった。快調に継続し、体重はさらに-1kg。46kgに減り、ウエストが一回り細くなった。そして驚いたことに、オナラが無臭になった。出る度に思わず匂いを確認し、嬉しくて、夫や友だちに自慢してしまったほど(迷惑な話ですね)。自分の中身がキレイになったようで、本当に嬉しかった。

いかにも順調そのものに見える私の食前フルーツダイエットだが、ひとつだけクリアできていないことがあった。

それが、お酒の前のフルーツ。先生曰く、お酒の前に食べることで、悪酔いしないし、それだけで痩せた人もいるのだとか。しかし、風呂上がりの乾いた喉にワインやハイボールを流し込むのが楽しみな私にとって、食前フルーツはとんだ邪魔者。「楽しみを奪われる筋合いはない!」とばかりに知らんぷりしていた。

どうしても実践できないまま、終了期限が迫ってきたある日、スーパーで見切り品のメロンに出会った。

「完熟メロンが半分で300円! 美味しそうだなー。もうすぐ終わりだし、お酒の前に食べてみるか……」

メロンの誘惑によって、いとも簡単にお酒の前のフルーツを解禁。風呂上がりに、冷やしたメロンをば。スプーンでごそっとすくって口に入れると、メロン果汁がスーッとカラダに染みるよう。快感……。柔らかい果肉は口の中でスルスルとほどけ、ジュースと化す。

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メロンを食べてからのハイボール。意外といけるんです! 晩酌前のフルーツは、朝がスッキリ起きられるのでおすすめです

至福のひとときを過ごした後に白ワインを1杯。メロンとの相性もよく、大満足で心地よく就寝。これを5日間続けたところ、体重がさらに1キロ近く減少!

結果、2カ月で-2.7kg。ウエストは-4cm。数字だけを見るとたいしたことない感じだけれど、カラダはすこぶる快調。目覚めは明らかによくなったし、日中の眠気もなし、肌は潤い、髪がツヤツヤになった(大げさじゃなく本当に!)。

食前フルーツダイエットのいいところは、我慢しないところ。ストレスがないから無理なく継続でき、ストレスホルモンによる食欲増進や体脂肪増加も防げる。何より食前に食べることで、ごはんの食べ過ぎも自然と予防できるのだ。

糖質の摂り過ぎで太らない? という心配もご無用。そもそもフルーツはごはんやパンに比べてカロリー控えめ。おにぎり1個約180kcalに対して、ミカン1個は約30kcal、リンゴ1/2個は約60kcal。さらにフルーツには食物繊維が多く、含まれる果糖は血糖値を上げにくい。空腹時に食べるぶんには、素早くエネルギー化されるため、使われずに余って体脂肪になることもない。むくみを改善するカリウムのほか、ビタミンCやB群、消化や代謝を助ける酵素もたっぷり含まれるので、太りにくいカラダ作り、美肌作りにも役立つのだ。

これだけの裏付けがあり、さらに実績もたくさんあるのだから、痩せたい、日中の眠気を吹き飛ばしたい、お通じをよくしたい、キレイになりたいと願う人は、実践する価値ありだ。一度体感すると、カラダが快適さを覚えているので、中断後に太ってきちゃっても、楽に食前フルーツライフに戻れる。これが思った以上に心強い。何より、フルーツは美味しくて、いい香りがしてハッピーな気分になれる。食事は楽しんでこそ、パワーになるのだ。 

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執筆者
藤岡 操(ふじおか・みさお)

フードコーディネーター、栄養士。釣り雑誌の編集、フードカタログの編集に携わった後、栄養士の資格を取得し、出版社勤務を経て独立。現在は編集者として雑誌、広告で活躍する他、レシピ提案、料理スタイリングも行う。ライフスタイル誌、ダイエット本、筋トレ本の編集経験も多数。著書に『ワインに合うおうちバルレシピ123』『ビールおつまみ123』『おうち呑みレシピ123』(以上、枻出版社)などがある。

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