私の取り柄は快腸であること! よっぽど冷えたり、飲み過ぎたり、仕事で朝からド緊張したりさえしなければ、お通じはいたって順調。毎朝自然とやってくる。
だが、連日の撮影でちゃんと食事が摂れない日が続いたり、逆に食べ過ぎが続いたり、女性のリズムでなんとなくモヤモヤするときも、たま~にある。疲れたというより、どんよりといった感じ。
特に運動不足になりがちな冬場は「お腹をスッキリさせたい!」と思う日も時々ある。そんなときによく食べる食材のひとつがゴボウだ。
きっかけは、寒い日に家で作ったカキの土手鍋。使いそびれていたゴボウ2本をなんとか美味しく食べきりたいなーと思いを巡らせ、「そうだ、土手鍋にしよう!」と思い立った。旬のカキを買ってきて、味噌とショウガを加えたダシ汁で煮る。斜め薄切りにしたゴボウは2本すべてを投入! 長ねぎやセリも加えて仕上げたところ、これがハマった。味が強く、煮物なんかに入れると丸っきりゴボウ味になってしまうのがあまり好きではなかったのだが、土手鍋は違った。味噌とカキのしっかりとした旨味で、いい塩梅にゴボウの強さが押さえられている。

冬の腸掃除の定番メニュー、ゴボウどっさりカキの土手鍋。これが私には効くんです!
ワシワシと食べ、気付けば夫と2人でペロリと平らげていた。夫曰く「ゴボウめっちゃ食べてたね」。2本のゴボウのうち、1本半ぐらいは私が食べたようだ。
でもって、翌日。素晴らしきかな! 私のお通じ。ヨーグルトやぬか漬けを食べてもお通じがよくなったなー、スッキリしたなーと実感することはないけれど、食物繊維どっさりのゴボウなら、スッキリを実感できる(これは気持ちの面ですごくいい!)。腸がキレイになると、カラダはもちろん気持ちも軽やかになり、お肌も元気になるような気がしてくる(もちろん、継続すれば美肌効果も期待できます!)。

豚とゴボウの梅ごま和えもお気に入り。ゴボウと豚肉を電子レンジで一緒に蒸して、梅肉と少し醤油、ごまなどで調味するだけ完成
この〝ゴボウで腸リセット〟体験をして以来、スッキリしたいときは、土手鍋はもちろん、お肉とゴボウの味噌煮込みやときにはサラダやナムルなどでゴボウをどっさり食べるようになったというわけ。先人たちが生み出した食にまつわることわざや、食べ合わせも、きっとこんな感じで作られてきたんだろうなと思う。
もうひとつ、私の実体験で、腸の大掃除に役立ったのが、豆。食物繊維といえば、ゴボウやレタス、キャベツ、海藻、コンニャク、きのこ……などを思い浮かべる人が多いようだが、豆類も食物繊維がとても多い。不溶性、水溶性食物繊維の両方がバランスよく含まれる点でも優秀だ。

緑豆入りのサムゲタン風煮込み。緑豆は下ゆで不要で煮込むだけだから、とても手軽。翌朝のお通じもスッキリ!
〝豆で腸リセット〟のきっかけとなったのは、煮込み料理。料理本の撮影で余った豆をゆでて冷凍しておき、ジャンジャン煮込んでは食べ、また煮込んでは食べを繰り返した。煮込み料理、特にお豆はお腹に溜まるので、一度にたくさんは食べられなかったけれど、お通じは、これまた素晴らしきかな!

白インゲン豆のほっくりとした食感が好き。塩豚とローズマリー、ニンニクと一緒に煮込むのがお気に入り。満足感があってお通じにも効果てきめんです
ゴボウとお豆が、私の腸の大掃除食材ベスト2! 次点はわかめかな。
こんな感じで、自分のカラダに合う、メンテナンス食材をみつけておくと、体調が傾いたときに心強いもの。自分が食べたものと、自分のカラダの変化を意識し、記憶しておくことが大切なのだと思う。