発酵食品と酵素の力で、いつまでもキレイで健康にくらす!
専門家インタビュー
美醸ラボトップコラム一覧 > 更年期以降に上昇する動脈硬化リスクに備えるナットウキナーゼのとり方

更年期以降に上昇する動脈硬化リスクに備えるナットウキナーゼのとり方

黒豆納豆

日本を代表する発酵食品納豆。納豆菌によって大豆を発酵した納豆は、腸内環境を整えてくれる強い味方です。そしてそれに加えて注目されているのが、納豆菌が作り出す「ナットウキナーゼ」という酵素です。

このナットウキナーゼには、血液をサラサラにする働きがあると期待されています。今回はこのナットウキナーゼの血液サラサラ効果をさらに倍増させるような食べ方をご紹介したいと思います。

更年期以降は動脈硬化に注意が必要

女性の方は特に更年期以降に生活習慣病にかかりやすくなることが知られています。その要因の一つがエストロゲンの減少です。エストロゲンは女性ホルモンの一つで、余分な悪玉コレステロールを肝臓の中に取り込むのを促す働きをしています。しかし、エストロゲンが減ると血中に悪玉コレステロールが増えやすくなり、その結果として動脈硬化リスクも高まることがわかっているのです。

動脈硬化が発展すると脳梗塞や心筋梗塞などの大きな病気となって現れることもあるので、注意が必要です。

ナットウキナーゼは血栓を溶かしてくれる

ここでぜひ取り入れたいのが納豆のナットウキナーゼです。ナットウキナーゼには血管を詰まらせる原因となる血栓を溶かしやすくする作用があることがわかっています。また、コレステロール値を下げる効果もありますから、納豆はオススメです。

特に血栓は深夜から早朝にかけてできやすくなるため、夕食に納豆をとるのも良いですね。

黒豆納豆

黒豆の納豆という変わり種の納豆も

ナットウキナーゼを応援する! 納豆三色丼

それでは、このナットウキナーゼをただとるだけでなく、他に動脈硬化予防が期待できそうな食材を一緒にとるレシピをご紹介したいと思います。丼ものになっていますが、量が多くて食べられないという方は、丼にせず、おかずとして召し上がっていただいても結構ですよ。

【材料(ふたり分)】

・納豆 1パック
・刺身用サーモン切り身 100g
・オクラ 5本
・卵黄 2コ
・青じそ 4枚
・白いりごま 大さじ2
・醤油麹 大さじ2(醤油 大さじ1でも)
・亜麻仁油 大さじ2
・レモン果汁 お好みで

【作り方】

1. オクラは茹でて輪切りにしておく。青じそは細切りにする。


2. 丼にごはんを盛り、納豆、サーモン、オクラを載せ、醤油麹と亜麻仁油を垂らす。真ん中に卵黄をのせて青じそとごまを散らし、レモンを絞ったら出来上がり。

納豆丼


サーモンと亜麻仁油には血液サラサラ効果のあるオメガ3系脂肪酸が含まれています。オクラに含まれる食物繊維は余分なコレステロールを体の外へ追い出す働きがあります。ごまに含まれるビタミンEは血管を若々しく保ってくれます。レモン果汁にも血流を改善する作用がありますし、口当たりがさっぱりして食べやすくしてくれます。

卵は高コレステロール食品なのではないかと思われる方もいますが、コレステロールは食べ物でとると体内で合成される量が減るので、卵を食べたからといって必ずしも血液中のコレステロール値が上昇するというわけではありません。厚生労働省の基準でもコレステロール摂取量の上限は撤廃されています。もちろん、だからといって卵をいくら食べても良いというわけではありませんが、かつて言われていたように”一日一個まで”という決まりをかたくなに守る必要はないと思います。

ただし、これだけですと少し野菜が少なめになりますので、もう一品汁物をつけてあげるとより良い献立になります。

おすすめの献立

今回はジュンサイとワカメの味噌汁をつけました。

ということで今回は、納豆に含まれるナットウキナーゼのより効果的なとり方を提案させていただきました。このように栄養素は組み合わせることで、その効果が何倍にもなります。ぜひ、お試しください。

黒豆納豆

この記事が気に入ったらシェア!しよう

googleplusシェアする

FacebookやTwitterで更新情報を手に入れよう!

いいねする フォローする
執筆者
圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。2013年より独立し、「日本人の身体に合った食を提案する」をテーマに日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動をしている。ファスティングのサポート、講演、コラム執筆、雑誌やTVなどのメディア出演など。自身のブログ「カラダヨロコブログ」でも日々食や健康の情報を発信している。 カラダヨロコブログ http://karada465b.minibird.jp/

この執筆者の記事を読む この執筆者の記事を読む

(c) AiTRIGGER Inc.