前回、水切りヨーグルトの作り方をご紹介しました。その際に出る濾した後の水分、ホエー(乳清)。このホエーには乳酸菌やビタミンなど、ヨーグルトに含まれる成分がたくさんつまっています。これはこのままドリンクにして割って飲んでも美味しいのですが、そのほかにも利用法があるとお料理の幅が広がりますね。
今回はこのホエーを使って手作りのリコッタチーズの作り方をお伝えします。
リコッタチーズとは? カッテージチーズと似ているけど違うの?
リコッタチーズとはイタリア語でRe(再度)cotta(煮る)という意味。似たものではカッテージチーズがありますが、作る材料が異なります。
リコッタチーズにはホエーが使われています。作り方はいくつかありますが、ホエーが使われている点は共通です。一方、カッテージチーズは酢やレモン汁など酸を加えて作ります。
リコッタチーズは最近ではパンケーキブームとともに知られるようになりました。ローカロリーでヘルシーなリコッタチーズはダイエットの強い味方。クセがないので、チーズが苦手な方も美味しくいただけると思います。
サラダに散らしたり、サンドイッチの具にしたりと用途はさまざまですが、市販のものは少し高価でなかなか手がでないという方も多いのではないでしょうか。手作りできれば手軽に楽しむことができますね。
自家製リコッタチーズの作り方
手作りのリコッタチーズの作り方をご紹介します。
【材料】
ホエー(乳清)100ml
牛乳 500ml
酢 小さじ1/2
塩 ひとつまみ
【作り方】
1. 牛乳を鍋に入れ、沸騰する寸前まで弱火で拭きこぼれないようにあたためる。
2. ホエー、酢を入れ、さらに弱火でかき混ぜながら5分程あたためる。
3. しばらくするともろもろとして、分離してくる。
4. 火をとめ、ペーパーフィルターをセットしたコーヒー用のドリッパーに入れて濾す。
5. 濾されてひと固まりになったチーズを別の保存容器に入れ、塩を混ぜる。
6. あら熱をとり、冷蔵庫で保存する。
出来あがったリコッタチーズは発酵をしていないため、あまり日持ちがしません。2、3日程で食べきるようにしましょう。
リコッタチーズを濾した後の水分もホエー。これも再利用を。
リコッタチーズを作るとき濾しますが、この濾したときに出る水分もホエーです。ただし、ヨーグルトのホエーと違い、酸味は殆どありません。これは、スープなどにするか、カレーやパンを作る時の水分にするとよいでしょう。
スープなどにする場合は、うまみが十分に含まれているので出汁は不要。味噌、カレーパウダー、コンソメなどで味付けをし、冷蔵庫にあるお好みの野菜を入れるとよいでしょう。
ホエーのカレースープ
リコッタチーズを作った後のホエーを使って、カレースープを作るレシピをご紹介します。
【材料】
リコッタチーズを作った際のホエー 全量
固形コンソメ 1個
カレーパウダー 大さじ2
ベーコン、ハムなどの肉類 2枚程度、ソーセージなら2本程度
冷蔵庫にあるお好みの野菜
(キャベツ、いんげん、きのこ類、たまねぎ、にんじんなど お好みで)適宜
【作り方】
1. 野菜とベーコン、ハム、ソーセージなどは1cm角に切っておく。キャベツなどは食べやすい大きさにちぎっておく。
2. 鍋にホエーとコンソメを入れ、軽く沸騰する位まであたためる。
3. 切った材料をすべて入れ、ひと煮たちした後、カレーパウダーを入れ、よくなじませる。
いかがでしたでしょうか。
水切りヨーグルトを作った後に出たホエーは栄養満点なので是非活用してみてくださいね! 次回はドリンクへの応用方法をお伝えします。