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山菜で春のイライラ疲れを吹き飛ばそう!

執筆者 藤岡 操(ふじおか・みさお) | 2017.3.15
山菜

今年もマンションの中庭の茂みに、フキノトウが出た。毎年2月終わりごろから3月になると、まだかな? と毎日のように庭を覗き込み、可愛らしいつぼみを見つけると「春だなぁ」と嬉しくなる。少しだけおすそ分けをもらって、いただくのが私の春の楽しみだ。

なんて書くと、ゆったり優雅な日々を送っておられるのだな、と思われるかもしれないけれど、どっこい、春は私にとって一年で一番忙しい季節。年明けから4月の約4カ月間は、毎日のようにワッショイ、ガチャガチャ。ときにはイライラ、キーッとしちゃうこともあるわけ。春は曙……だからか、眠気に襲われることもある。アラフォーともなると、更年期も気になるし、ストレス疲れも気になる。そんな春の今日この頃に役立つのが、そう、フキノトウをはじめとする山菜! ナイスタイミングで登場する、春の救世主なのだ。

厳しい寒さを乗り越えて、ようやくつぼみを開いた山菜には、パワーがたっぷり詰まっている。その証とも言えるのが、苦みと香り。

まずはフキノトウ。「春の使者」と呼ばれ、コロンとかわいらしい雰囲気だが、苦みが効いたオトナの味。その苦み成分の正体こそ、フキノトウのパワーの源! フキノール酸、ケルセチン、ケンフェロール、クロロゲン酸などのポリフェノールだ。つまり、フキノトウは抗酸化成分の宝庫! 

抗酸化成分は1つではなく、数種類を合わせて摂ることでパワーがアップするので、フキノトウ1つで高い抗酸化力を期待できる。血液サラサラ、免疫力UP、細胞の活性化にも効果的なので、日々の健康づくりとアンチエイジング、代謝UPに力を発揮。花粉症や咳、精神的ストレスの改善にも効果が期待できるというから、カラダの活性化はもちろん、春のイライラにもぴったり!

ふきのとう

熊が冬眠から目覚めて最初に食べるのがフキノトウだそう。代謝を上げて、カラダの機能を活性化させる働きがあるのを熊は知っているんですね。きっと。

フキ味噌

天ぷらで食べるのはもちろん、フキ味噌を仕込むのも春の恒例行事。苦みと香りを存分に生かして甘さ控えめに作るのが、わが家の味です!

「山菜の王様」と呼ばれるほど、抜群に美味しいタラの芽も大好物で、春になると必ず2~3回は食べる。天ぷらで食べる人が多いと思うけれど、自生するタラの芽がどんな感じで芽吹いているかをご存じだろうか? 

スーパーでパック詰めされているタラの芽は、まさに、芽吹いた部分だけを摘み採ったもの。可愛らしい佇まいで並んでいるけれど、渓流釣りに行ったとき(かつて私は釣り雑誌の編集者でした!)、山で見かけた天然タラの芽は、驚くほどワイルドだった。葉ひとつないごっついトゲトゲに覆われた枝の先に(枝というよりトゲトゲの棒という感じだった)、1つぽつりと芽が出ている。それがまさにタラの芽! 大事な大事な新芽を守り、人間も動物もうかつに手をのばせないオーラが出ていた(さすが王様!)。

先輩に話を聞くと「タラの木は、オスとメスがあって、オスの木だけトゲがある」とのこと。自分の命を残して繋いでいくために、他の動物に食べられないように、必死なんだ。自然のストレートな強さに、背筋が伸びたのを覚えている。

山菜

苦みこそ、山菜の魅力! ワラビやゼンマイなど、アクを抜かないと食べられないもの以外は、アク抜きしなくても美味しくいただけます

他の山菜もそうだが、植物にとってそれだけ大事な新芽だから、動物が好まない味になるよう、苦みを蓄えているに違いない。(そう考えると、冬眠明けに苦いフキノトウを食べるという熊は賢いですね!)

もちろん、人間だって熊に負けない頭脳を持っているわけで、先人たちは山菜がカラダによいことを経験、学習し、「春に山菜を食べて健康を維持する」という知恵が根付いたわけだ。さらに、苦みのある山菜を美味しく食べられるフキ味噌や天ぷらも、先人の知恵の結晶! 食の言い伝えって、本当に大切だと痛感する。

現在は化学の力で栄養成分も明らかになっているわけで(それもまたスゴイこと!)、タラの芽の成分を調べて見ると、苦み成分のもととなるエラトサイド、サポニンといったポリフェノールがたっぷり含まれ、強い抗酸化力があるほか、香り成分には精神を穏やかにする働きもあるんだとか。また、タラの芽は「山のバター」なんて呼び名もあるほど、タンパク質と脂質を含み、さらに代謝UPや美肌作りに働く葉酸がしっかり含まれているのも特徴だ。

山菜のアヒージョ風

タラの芽、ウド、蕾菜を使ってアヒージョ風にしてみました。油と合わせて料理すると苦みがほどよくなり、香りが立って美味!

他にも、ウドやセリ、コシアブラも春になるとよく食べるが、今年初めてチャレンジしてみたのが、蕾菜(ツボミナ)。

その菜のとおり、つぼみ部分をいただく野菜で、カラシ菜の一種だという。いったいどうやって畑で育っているのか想像がつかなかったので、調べてみると、大きなものだと4~5kgという特大サイズの株があり(見た目は大きな葉のチンゲンサイとセロリを合体させたような感じ!)、そこから出る脇芽を摘んだものが蕾菜。とてもふくよかで、春らしい姿と鮮やかな緑色で人気急上昇中なんだとか。

蕾菜

これが蕾菜。私が買ったものはげんこつぐらいのサイズで、食べ応え抜群でした。次は天ぷらでいただきたい!

新顔なので、まだ栄養価などの詳しい情報はないけれど、ココアやチョコレート、大豆などに含まれるギャバがたくさん含まれているそう。ギャバは精神安定作用や血圧降下作用があり、ストレス疲れに効く成分。1日10~20mgで効果を得られると言われているのだが、蕾菜には100g中40mgものギャバが含まれている。これも春のイライラ疲れにぴったりだ。

生で食べると、カラシ菜らしい辛味が少しあり、こりっとした食感。スライスして、ごま油と塩をふって、レモンを搾りかけてサラダで食べるのもよさそうだ。炒めものは、抜群に美味! 中はみっちりと詰まっていてみずみずしく、ホクッとした雰囲気。ほんのり甘く、ブロッコリーの茎に似た感じというと想像しやすいかも。

これから出てくるコシアブラや花ワサビも楽しみで、今からワクワク。春のカラダケアにぴったりの山菜は期間限定のお楽しみ。タイミングを逃さず、思う存分楽しみましょう!

フキノトウ

摘んできたフキノトウが愛らしくて、思わずグラスに生けて飾ってしまいました。どんなに慌ただしくても、やっぱり春っていいですね!

山菜

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藤岡 操(ふじおか・みさお)

執筆者
藤岡 操(ふじおか・みさお)

フードコーディネーター、栄養士。釣り雑誌の編集、フードカタログの編集に携わった後、栄養士の資格を取得し、出版社勤務を経て独立。現在は編集者として雑誌、広告で活躍する他、レシピ提案、料理スタイリングも行う。ライフスタイル誌、ダイエット本、筋トレ本の編集経験も多数。著書に『ワインに合うおうちバルレシピ123』『ビールおつまみ123』『おうち呑みレシピ123』(以上、枻出版社)などがある。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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