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中国の長寿地域で食べられていたのは、真のスーパーフード麻だった!

執筆者 圓尾和紀(まるお・かずき) | 2017.5.1
ヘンププロテイン

麻というと、暖かい季節に着るザラッとしたシャツの素材という印象が強いかもしれませんが、実は今食べものとしての麻が注目されています。そして麻と私たち日本人は深い関係でも結ばれているという背景もありました。

今回は身体に良く、地球環境にも優しいという利点のあるこの麻の栄養成分と活用法についてご紹介します。

かつてはそのへんに生えていた麻

麻は英語ではHemp(ヘンプ)と呼ばれ、実をそのまま食べるヘンプシード、その実から絞った油であるヘンプシードオイル、そして実を粉状にしたヘンププロテインなどがあります。

私たちの身近にも麻の実が使われています。それは七味唐辛子です。実は、七味のうちの一つとしてしっかり入っているんですね。

日本人にとって麻はかつて生活全般に欠かせない植物でした。江戸時代までは庶民の着物といえば麻で作られていましたし、これは今でもそうですが神社のしめ縄にも麻が用いられています。麻の元となる植物の正式名称は大麻草というので、この大麻が”退魔”に通ずるということで、悪いものを寄せ付けないという意味があったようです。

大麻草というと薬物など危険なイメージがあるので驚かれたかもしれませんが、国や国際条約が禁止している幻覚物質THCを多く含む部位は穂や葉です。衣服の原料となる茎や、七味やヘンプシードの元となる実は規制の対象にはなっていません。ちなみに、現在衣服で「麻」と表示できるのは、消費者庁の定める家庭用品品質表示法により、亜麻(リネン)、苧麻(ラシー)のみとされ、大麻草は指定外繊維と表記されます。

日本に自生する大麻草は、もともと麻薬成分がほとんど含まれないイラクサ科の苧麻(ちょま)いう植物学的に直接的関係のない植物だったのですが、戦後にアメリカのGHQの指導により、厳しく取り締まられました。

現在、ヨーロッパやカナダ、オーストラリアではTHC含有量が0.25%未満の産業用ヘンプが商業栽培されるなど生活用品としての需要が高まっています。海外ではどんどんと規制撤廃の方向に動いていて、スーパーで売られている麻食品もほぼすべてが海外産なんですよ。*

麻は真のスーパーフード

麻は脅威の栄養価をもっています。まずは肌を含めた身体を作るためのたんぱく質が豊富で、ヘンププロテインは実にその半分がたんぱく質。スプーン一杯のヘンププロテインで一日に必要なたんぱく質の1/4〜1/3が補えます。

さらには女性が不足しやすい鉄分、そしてマグネシウム、亜鉛などのミネラルも多く含まれており、料理に麻の実ナッツをパラッとひとかけするだけで、簡単に栄養価を向上させられます。それに加えて食物繊維も豊富なので、腸内環境を整えることにも一役買ってくれます。

また、実から絞ったヘンプシードオイルはオメガ6とオメガ3という必須脂肪酸のバランスが理想的な状態で含まれているという、まさに奇跡の植物なのです。

麻の健康効果を証明している地域が中国にあります。巴馬(ばま)村という場所で、ここでは住民が一日に50g以上の麻の実を食べているのですが、世界五大長寿地域に指定されるほどお年寄りが100歳を超えてもイキイキと暮らしています。それほどに麻の力は絶大なようです。

麻食品を活用しよう

それでは、麻を使った3つの食品の使い方をご紹介しましょう。

(1)麻の実ナッツ(ヘンプシード)

 麻の実ナッツ

麻の実ナッツ

名前に”ナッツ”とついているように、少し香ばしいナッツのような香りとしっとりした口当たりが特徴です。ごま感覚で手軽に使えます。納豆にかける、味噌汁やスープ、和え物、サラダにふりかける、おにぎりのごはんに混ぜ込むなど、まさに使い方はごまそのもの。

スナップエンドウ

スナップエンドウ

このようにスナップエンドウのごま和えの半分を麻の実ナッツに置き換えるというのもありです。個人的にはすべてを置き換えるよりも、ごまと麻の実ナッツを半分ずつで使った味が好みです。

麻は非常に丈夫な植物なので、除草剤や農薬の手を借りずともたくましく育ちます。なので、ほとんどの製品がオーガニックなのも嬉しいところです。


(2)ヘンプシードオイル

ヘンプシードオイル

ヘンプシードオイル

麻の実から絞った油がヘンプシードオイルです。最近は健康食品を扱っているようなスーパーでも取り揃えがあります。

ボウルに入れた油

色はこんな感じで、綺麗な深緑色をしています。香りは香ばしい感じ。

ヘンプシードオイルは亜麻仁油などと同じで加熱に弱いオメガ3系脂肪酸を多く含んでいるので、使う時は生で使います。納豆や卵かけごはんにかけたり、野菜やきのこの和え物に入れたり、塩、こしょう、レモン果汁と一緒に野菜にかけてドレッシングがわりにも使えます。

商品を選ぶ際は、低温圧搾法(コールドプレス製法)で遮光の容器に入っているものが良いでしょう。


(3)ヘンププロテイン

ヘンププロテイン

ヘンププロテイン

麻の実から作られた粉末のプロテインです。このプロテインのすごいところはたんぱく質だけでなく、麻の実の栄養であるオメガ3系脂肪酸やミネラル、そして食物繊維までもがすべて丸ごと入っているところ。

ヘンププロテイン

豆乳などで溶いてサプリメントとしてとってもいいですし、朝にスムージーを飲んでいる人はスムージーの材料として、またお菓子作りにも活用できますよ。


いかがだったでしょうか。私たち日本人とも深い関わりを持つ麻。麻を生活に取り入れることで身体だけでなく心まで麻のようにたくましくなれるかもしれません。ぜひ、ご活用ください。

*『ヘンプ読本 麻でエコ生活の進め』(2006年)、『日本大百科全書』(1984年)、『世界有用植物事典』(1989年)、日本作物学会(2002年)参照

ヘンププロテイン

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圓尾和紀(まるお・かずき)

執筆者
圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。2013年より独立し、「日本人の身体に合った食を提案する」をテーマに日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動をしている。ファスティングのサポート、講演、コラム執筆、雑誌やTVなどのメディア出演など。自身のブログ「カラダヨロコブログ」でも日々食や健康の情報を発信している。 カラダヨロコブログ http://karada465b.minibird.jp/

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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