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私の疲労回復食は、ショウガ入りの味噌汁

執筆者 藤岡 操(ふじおか・みさお) | 2017.1.18
ショウガ

仕事柄、ダイエットや筋トレ用、日々の食事まで色々な料理提案の本を作ってきたが、無我夢中で突っ走ってきた20~30歳代前半は、調理撮影もがむしゃらだった。3~4日で、100点を超える料理を撮影するのは当たり前。もちろん料理をするということは、食材の買い出しから、その管理、盛り付ける器などの用意、撮影が終わっても、膨大な片付けが待っている。

とにかく予定の日数で終わらせなければいけないから、もう必死。山ほど料理を作っているのに、食べる時間すら惜しくて、朝から夜まで、立ちっぱなしということも珍しくなかった。そんな状況が続くと、疲れたり集中力が低下したり、体調不良が起こるのも当然。秋冬には、風邪をひく人が出ることも……。

そんな過酷な撮影をしていたある日、一緒にキッチンに立っていた私の師匠が言った。

「今日は豚汁作るよ! お昼にみんなで食べよう」

季節はたしか11月の終わり頃。寒い日だった。撮影で余っていた食材で、師匠が作ってくれたのは、豚汁とおにぎりのセットだった。大きな椀には、根菜、ねぎ、豚肉、お揚がゴロゴロ、お椀を持つ手に温かさが伝わり、カツオだしと味噌の香りがふわりと顔を覆う。ひと口食べると、美味しさがじわ~っと染み渡り、がんじがらめだったココロとカラダが、ふぁ~っと解きほぐされ、足の先までポカポカと温まった。

カボチャの味噌汁

冬に食べたくなるカボチャ豚汁。具はカボチャと長ねぎ、豚肉、ショウガだけでシンプルに仕上げるのが好き。ショウガの辛味で味が引き締まるので、甘いのが苦手でも大丈夫。これを食べればカラダポカポカです

「ショウガが効いてますね」カメラマンさんのひと言で、我に返った。そうか、この香りと辛味はショウガだ。だからこんなにカラダがポカポカするんだ! 

「おろしショウガを入れたからね。疲れたときにはこれが効くの」

そう言った師匠の照れた笑顔と、このときの豚汁の映像と味は、10年経った今も鮮明に頭に焼き付いている。私にとって、忘れられない味のひとつだ。

その後の撮影は、皆が元気を取り戻し、乗り切ることができた。「食べることは本当に大切なんだ」と実感し、「健康になるための本を作っている自分が不健康な食生活ではいけない!」と反省したのもよく覚えている。

あの豚汁以来、私は疲れるとショウガ入りの味噌汁をよく作るようになった。その後、ショウガ、ニンニク、トウガラシをテーマにした本を作る機会もあって、あのとき私たちを元気にしてくれたショウガのことも色々と勉強した。

味噌

味噌は、実家の母の手作りを愛用中。でも、色々な味噌を試したくなるんです! 写真は、高木糀商店の、3年みそ、杉桶みそ。国産原料のみを使用し、木桶で醸造する味噌は今では貴重なんだそうです

ショウガでカラダが温まるのは、辛味成分ジンゲロールのおかげ。ジンゲロールはカラダを温めるほか、強い抗酸化作用で免疫強化にも有効。特に皮の部分に多く含まれ、乾燥や加熱によって温め力の強いショウガオールという成分になる。つまり、皮ごとすりおろして汁物や煮込みに入れれば効果がアップする。この温め作用は、持続性があり、取り入れてから約3時間も力を発揮する。冷えが気になる人は1日3食と、おやつの時間にショウガ紅茶などを飲めば万全というわけだ。

味噌

糀を十四割使った甘めの味噌。甘みが強い味噌はこっくり濃厚なので、里芋や根菜の味噌汁によく使います。味噌汁は、カラダにいいだけではなく、手軽に色々楽しめるのも嬉しいですね

味噌とカツオだしのパワーも見逃せない。数年前に開催された100kmマラソンでは〝味噌汁ステーション〟が設けられ、ランナーの水分、ミネラル補給のために味噌汁が提供されたという。味噌に含まれる麹は、胃腸に優しく、消化吸収のよいアミノ酸や運動によって失われるミネラルも補給できる。発酵の過程で生まれる抗酸化成分は、血液サラサラ作用や疲労対策にも役立つ。

カツオだしは、香り成分にリラックス効果があると言われ、血流促進にも有効。何よりも、だしのいい香りが漂えば、幸せな気分になる(これも大切!)。あとは、具材で食物繊維やタンパク質、ビタミン、ミネラルを必要に応じて強化すれば最強! 秋冬は、根菜やきのこをたっぷり入れてデトックスパワーをアップさせたり、夏は旨味と酸味が疲労回復を後押しするトマトと溶き卵の味噌汁もおすすめ。疲れたときは、ショウガを皮ごと加えるのも、お忘れなく。

トマトの味噌汁

夏によく食べるのがトマトの味噌汁。トマトの旨味とカツオだしの旨味は相性抜群! だしにほどよい酸味と甘味が広がって疲れが吹き飛びます。夏は、さっぱりとした赤味噌系の味噌を使って、おろしショウガと大葉でスッキリ仕上げるのもおすすめです

ショウガ

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藤岡 操(ふじおか・みさお)

執筆者
藤岡 操(ふじおか・みさお)

フードコーディネーター、栄養士。釣り雑誌の編集、フードカタログの編集に携わった後、栄養士の資格を取得し、出版社勤務を経て独立。現在は編集者として雑誌、広告で活躍する他、レシピ提案、料理スタイリングも行う。ライフスタイル誌、ダイエット本、筋トレ本の編集経験も多数。著書に『ワインに合うおうちバルレシピ123』『ビールおつまみ123』『おうち呑みレシピ123』(以上、枻出版社)などがある。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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