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【永久保存版】甘酒の知られざる効果とは?デメリットも合わせて解説

執筆者 さえさん | 更新日:2023.12.5

甘酒(あまざけ)は、日本で昔から愛されている飲み物です。

日本ではひな祭りの飲み物として馴染みが深い甘酒ですが、近年では「飲む点滴」として季節を問わずに愛されています。優しい甘さと豊富な栄養素が、美容や健康に良いとされ、さまざまな効果が期待されています。

本記事では、甘酒の知られざる効果や栄養素、オススメの飲み方・タイミングについて解説します。
さらに、市販で購入できる甘酒の中から人気のブランドや評判もご紹介します。甘酒の魅力を知って、健康的な食生活のために甘酒を取り入れてみましょう!

甘酒とは?

甘酒は、日本の伝統的な飲み物です。 米麹や酒粕を原料として作られています。甘酒は日本人に馴染みが深く、発酵によって栄養価が高まり、健康や美容にいい効果があります。

甘酒には作り方で大きく2つの種類に分けることができます。ここで確認していきましょう。

米麹甘酒

米麹を使って発酵させた甘酒です。優しい甘さとなっており、子供から年配の方まで幅広い世代に愛されています。

酒粕甘酒

酒粕を使って発酵させた甘酒です。米麹甘酒と比べると、やや濃厚でコクのある味わいが特徴です。アルコールが微量含まれていますが、アルコール飲料とは異なり、アルコール度数は非常に低いです。

甘酒米麹甘酒
米麹甘酒
酒粕甘酒
酒粕甘酒
原材料米麹・米・水酒粕・砂糖・水
作り方蒸したお米に麹菌を繁殖させて作る米麹に酵母菌を加え発酵させて作る
飲める人子どもから大人まで
(ノンアルコール)
飲めない人がいる
(アルコール入り)
栄養成分ビタミン類、ブドウ糖、オリゴ糖たんぱく質や食物繊維、ビタミン、ミネラルなどの他に、
発酵によってできたペプチドやアミノ酸、
麹菌と酵母菌由来のβーグルカン、葉酸など

※参考:農林水産省「消費者相談

甘酒がもたらす効果4選!

発酵商品の甘酒を楽しむ女性

発酵食品である甘酒には健康や美容にいい効果があります。
甘酒の代表的な素晴らしい効果を解説します。

ダイエット効果

甘酒にはダイエットに役立つ効果があります。

低カロリー

甘酒は比較的低カロリーな飲み物であり、他の甘い飲料よりもカロリー摂取を抑えることができます。ダイエット中に甘いものが欲しくなった時に量を飲みすぎなければ安心して飲むことができます。

満腹感を促進

甘酒には食物繊維が含まれており、満腹感を促進する助けとなります。食べ過ぎを防ぐことができるので食事量のコントロールにも活用することが出来ますよ。

美肌効果

甘酒には美肌に良い効果があります。

保湿効果

甘酒に含まれるアミノ酸やビタミンが、肌の保湿力を高め乾燥から肌を守ります。健やかな潤いのある肌をサポートします。

美白効果

甘酒に含まれるビタミンB群がメラニンの生成を抑え、シミやくすみの予防に効果的です。肌のトーンを明るくし、透明感のある肌を作るサポートをしてくれます。

美髪効果

甘酒は髪の健康を促す効果もあります。

髪のツヤと強さ

甘酒に含まれるビタミンやミネラルが髪にツヤを与え、強く健康な髪をサポートします。

頭皮の健康

甘酒の乳酸菌がストレスを軽減し、頭皮の健康を促進することで頭皮のトラブルを防ぐ助けになります。健康な頭皮が美しい髪の成長につながります。

便秘改善効果

甘酒は腸内環境を整え、便秘改善の助けになります。

乳酸菌の働き

甘酒に豊富に含まれる乳酸菌が腸内の善玉菌を増やし、腸の動きを促進します。便通をスムーズにし、便秘を改善します。

食物繊維の効果

甘酒に含まれる食物繊維が腸内の老廃物を排出し、便秘の改善に役立ちます。腸の健康を保つために欠かせない栄養素です。

甘酒に含まれる栄養素とは?

甘酒を飲む女性

甘酒には現代人に不足しがちな栄養素が多く含まれています。
甘酒に含まれる健康や美容に効果的な栄養素と甘酒をおすすめしたい人を紹介していきます。

ビタミンB群

甘酒にはビタミンB1(チアミン)、ビタミンB2(リボフラビン)、ビタミンB6(ピリドキシン)、葉酸などのビタミンB群が豊富に含まれています。これらのビタミンはエネルギー代謝 神経機能の調節、健康な皮膚や粘膜の維持などに関わっています。

こんな人におすすめ

健康に気をつかう方・美容に興味のある方

アミノ酸

甘酒には様々なアミノ酸が含まれています。特にグルタミン酸やアスパラギン酸などは、身体の疲労回復や免疫力向上に効果があります。

こんな人におすすめ

疲労回復やストレスケアを必要とする方

ミネラル

甘酒にはカルシウム、鉄、マグネシウム、亜鉛などのミネラルが含まれています。これらのミネラルは骨や歯の健康、免疫機能、酵素の働きなどに関係しています。

こんな人におすすめ

健康に気を使う方、疲労回復やストレスケアを必要とする方

食物繊維

甘酒には食物繊維が豊富に含まれています。食物繊維は腸内環境を整え、便秘の予防や血糖値の上昇を緩やかにする効果があります。

こんな人におすすめ

健康に気を使う方、腸内環境を整えたい方

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甘酒は美味しく栄養価が高い飲み物ですが、飲み続けることでカロリーの高さがデメリットになる場合があります。

体重増加のリスク

甘酒には米が発酵して甘さが増すため、水やお茶と比べると高カロリーな飲み物となります。摂りすぎると一日のカロリー摂取量が増え、体重増加のリスクがありますので飲み過ぎには気をつけましょう。

糖質の影響

甘酒には自然な甘みがありますが、それは糖質が含まれている証拠です。糖質の摂り過ぎは血糖値の急上昇を招く可能性があり、糖尿病や肥満などのリスクを増加させる可能性があります。健康と美容にいい効果が甘酒にはありますが、他の食事とのバランスを考えて取り入れる必要があります。

この後の記事で甘酒を上手に取り入れるヒントを紹介していきますので是非ご一読ください!

甘酒のオススメの飲み方とタイミング◎

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それでは、甘酒を食習慣に取り入れていくためには具体的にどのように摂取することが望ましいのでしょうか?
以下でオススメの飲み方やタイミングを解説しますので自分の生活習慣に合った甘酒の飲み方を考えてみましょう。

オススメの飲み方

甘酒には様々な飲み方・食べ方があります。自分の好みの飲み方を見つけてくださいね。

ストレートで飲む

甘酒はそのままストレートで飲む方法が一般的です。温かくしても冷やしてもおいしく飲めます。そのまま飲むことで、甘酒本来の優しい甘さと風味を楽しめます。

牛乳や豆乳と割る

甘酒を牛乳や豆乳と割って飲む方法もおすすめです。濃厚な味わいになり、栄養価もアップします。特に朝食時やおやつにピッタリの飲み方です。

スムージーやデザートに使う

甘酒をスムージーやデザートに使うと、栄養価の高さを活かして美味しく楽しむことができます。フルーツやヨーグルトと合わせても相性が良いです。

甘酒を飲むおすすめのタイミング

甘酒の美容や健康効果を最も効率よく取り入れるには、1日の中のどのタイミングで飲むのがよいのでしょうか?

朝食時

朝食時に甘酒を摂ると、1日のエネルギーを補給すると共に、栄養をバランスよく摂取することができます。朝の活動のスタートにぴったりです。

おやつ

甘酒は優しい甘さが特徴的であり、おやつとして飲むのに適しています。小腹が空いたときやリラックスしたいときに、甘酒を楽しんでみてください。

寝る前

甘酒にはリラックス効果があるため、寝る前に飲むと心地よい眠りをサポートしてくれることがあります。ただし、就寝直前に大量に摂るのは避け、適度な量を飲むようにしましょう。

甘酒の摂取量と推奨時間帯

甘酒の摂取量や推奨時間帯は個人の体質や目的によって異なりますが、一般的には次のような目安があります。

  • 摂取量:
    一日にコップ1杯(約150〜200ml程度)程度が適量とされています。過剰な摂取はカロリーや糖質の摂取過多につながるため、適度な量を守ることが大切です。
  • 推奨時間帯:
    甘酒はいつでも飲むことができますが、特に朝食時やおやつ、寝る前の時間帯に飲むと効果的です。食事と一緒に摂ることで栄養の吸収が良くなり、リラックス効果を得ることができます。

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甘酒は日本国内外で様々なブランドやメーカーから市販で購入できます。
日本国内でよく見られるいくつかの甘酒のブランドとその評判をいくつかご紹介します。

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日本国内で非常にポピュラーな甘酒ブランドです。スーパーマーケットやコンビニエンスストアなどでも購入できます。甘さが程よく、飲みやすい米麹甘酒です。また、値段も手頃でリーズナブルなため、幅広い層に人気があります。

マルコメの甘酒

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甘酒だけで20アイテムも展開しているマルコメプラス糀甘酒シリーズです。米麹甘酒で飲みやすく、大きさや味のバリエーションが豊富なため自分に合った甘酒を選びやすいのが特徴です。

大関(おおぜき)の甘酒

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昔ながらの酒粕甘酒です。ずっしりとした瓶のパッケージが特徴的で特別感があります。酒粕甘酒ですが飲みやすく、温冷どちらでも美味しく飲むことが出来ます。寒い季節になると小売店のレジまわりなどの目立つ場所に陳列されていることが多いので、気になった方は是非手にとって見てください。

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にじいろ甘酒は旬の食材を取り入れた高級感のある米麹甘酒です。おしゃれなデザインときれいな色が特徴的な甘酒で、健康を意識する人への贈り物や自分へのご褒美にぴったりです。購入はネット通販が便利です。

お家でできるカンタン甘酒を使ったレシピ

米麹甘酒豆乳プリン

お家で簡単5分でできるレシピを紹介します。

米麹甘酒豆乳プリン

調理時間の目安:約5分

材料(2人分)

米麹甘酒
150g
豆乳
200ml
砂糖
15g
ゼラチン
5g
50ml
(レモンソース)
レモン汁
15g
はちみつ
15g

 

作り方

  1. 米麹甘酒150gと豆乳200mlと砂糖15gを耐熱容器に入れ、電子レンジ(600W)で2分加熱します。
  2. ゼラチン5gと水50mlを別の耐熱容器に入れ、電子レンジ(600W)で40秒加熱します。
  3. ①に②を加えて、よく混ぜます。
  4. 好みの容器に③の液を流し入れ、冷蔵庫で冷やし固めます。
  5. プリンが固まったら、食べる直前に、レモン汁15gとはちみつ15gを混ぜたものをかけます。

まとめ

甘酒の種類と特徴から栄養素、甘酒が健康や美容にもたらす素晴らしい効果を紹介しました。
また、甘酒を効果的に食生活に取り入れるためにオススメの飲み方やタイミングについても解説しました。個人のライフスタイルに合わせて上手に甘酒を取り入れていきましょう!

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長年「食べること」を仕事としてきた管理栄養士です。現在は本業の傍らwebにて健康やお食事に関する情報発信を行っております。

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監修

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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