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冬だけじゃなくて、一年中飲みたい甘酒の健康効果とは

執筆者 圓尾和紀(まるお・かずき) | 2016.10.26
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「甘酒」と聞くと、どの季節を思い浮かべますか? 冬にホットで飲んだり、ひな祭りなどの行事で飲むという印象を持っている方も多いと思いますが、江戸時代には夏にも飲まれていました。

なぜ夏に飲まれていたのか、それは甘酒の持つ健康効果を昔の人は知っていたからです。今回は、麹菌の力が生んだスーパードリンク、甘酒をご紹介します。

甘酒には全然別のものが二種類ある

たまに「甘酒にはアルコールが入っている」と思って、子どもに与えなかったり、運転する時は飲まないようにしているという方がいらっしゃいます。しかし、すべての甘酒にアルコールが含まれているわけではありません。

というのも、甘酒には作り方も味もまったく違う2つの種類があるのです。

1つは、酒粕を溶かし、そこに砂糖を加えて作ったもので、もう1つはお米と米麹から作った甘酒です。酒粕から作った方には、わずかですがアルコール分が含まれます。

味も全然違っていて、砂糖の直接的な甘みのある酒粕甘酒と比べ、米麹から作られた甘酒はまろやかな甘味が感じられます。

好みもあると思いますが、おすすめは米麹から作った甘酒。ということで、今回はこちらについてお話をしていきたいと思います。

甘酒の栄養素は吸収が良い

甘酒の持つ健康効果、まず1つ目は消化吸収が良いことです。

甘酒の中の麹菌の働きによって、お米のデンプンやたんぱく質などの栄養素が細かく分解され、それぞれブドウ糖やアミノ酸に変わっています。通常であればこの消化作業は体内の消化器官で行われるのですが、甘酒の場合は麹菌が前もって代わりにやってくれているのです。

これにより、胃腸を休めることができ、栄養素も速やかに吸収されます。まさに夏バテが起きる夏にはもってこいというわけですね。

もちろん、夏バテだけでなく、二日酔いや風邪などで体調の悪い時の栄養補給にもぴったりです。この特徴から、甘酒は別名飲む点滴とも呼ばれているのです。

甘酒は体を内側から綺麗にしてくれる

さらに、甘酒は腸にも良い影響をもたらします。甘酒の中にはオリゴ糖や食物繊維などの、腸内の善玉菌のエサになるような栄養素が含まれているからです。

腸の中がきれいになると、健康はもちろんのこと、「肌は内臓の鏡」と言われるように、肌の状態も良くすることが期待できます。

甘酒には美白成分も含まれている

さらに甘酒には他にも美容、アンチエイジングに嬉しい成分が含まれています。それがコウジ酸と呼ばれる成分で、名前の通り、麹菌が作り出すもので、美白作用があることがわかっています。

「日本酒を造っている人の手は白い」と言われるゆえんで、コウジ酸にはシミの原因になるメラニンの生成を抑える働きがあるのです。

さらに、甘酒にはビタミンB群も含まれているので、これらが肌の新陳代謝にも必要な栄養素になり、より大きな美肌効果が期待できます。

おすすめの甘酒をご紹介

そんな甘酒を日常の中でどう取り入れるかですが、スーパーや酒屋さんでいろんな甘酒が売られています。良い甘酒の見極め方は、商品の原材料欄を確認しましょう。

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そこに「米、米麹」などとあれば、米麹から作られた甘酒です。飲むと驚くほど甘みを感じると思いますが、砂糖も入っておらず、お米のデンプンが分解されてできた自然の甘みです(それにしても、お米が菌の働きでここまで甘くなるなんて、不思議ですよね)。

比較的いろんな場所で売っているものの中でおすすめなのが、全国的にも有名な新潟の日本酒「八海山」の蔵元が出している、その名も「麹だけでつくったあまさけ」です。

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甘いながらも、くどくなく、さらりとして飲みやすい甘酒です。見つけた際は、ぜひお試しください。

炊飯器があれば、自宅でも作れる

自宅で甘酒を作るという方法もあります。原材料はお米と米麹、そして炊飯器があれば作ることができます(ちなみに僕は土鍋でごはんを炊くようになってから炊飯器を捨ててしまったので、まだ自宅で作れていません……。魔法瓶でも作れるのですが、大きさが小さく、一度にたくさん作れないのが難点です)。

米麹ですが、手に入れやすいものでは、スーパーにも置いてある、伊勢惣さんの「みやここうじ」が有名です。生の麹の水分を飛ばして菌を休眠状態にした乾燥麹というもので、日持ちするのが特徴です。

生の麹ですと、東京は神田明神のすぐ近くにある「三河屋」さんがおすすめ。江戸時代から続き、現在も宮内庁御用達という老舗では、生の麹が100g単位で手に入ります。

お店でも甘酒を飲むことができ、米粒が残った状態の甘酒は飲みごたえもあり、香りも良いです。甘酒も麹によって味が変わってくるので、飲み比べしてみるとおもしろいですよ。

また、作った甘酒は料理に使うこともできます。甘みがあるので、砂糖の代わりに使えるのです。甘酒を使うと、甘みだけでなく、うま味や他の栄養素まで一緒にとれるのが嬉しいところですね。

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圓尾和紀(まるお・かずき)

執筆者
圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。2013年より独立し、「日本人の身体に合った食を提案する」をテーマに日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動をしている。ファスティングのサポート、講演、コラム執筆、雑誌やTVなどのメディア出演など。自身のブログ「カラダヨロコブログ」でも日々食や健康の情報を発信している。 カラダヨロコブログ http://karada465b.minibird.jp/

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圓尾和紀(まるお・かずき)

管理栄養士。静岡県立大学で修士号を取得後、管理栄養士として総合病院に勤務。現在は独立し、日本の伝統食とファスティングの良さを伝える活動に携わる。メディア出演多数、著書 『一日の終わりに地味だけど「ほっとする」食べ方』(2017年)。

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